【2013】クソゲーオブザイヤー part9【携帯】

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196ゴッドイーター2選評
出荷50万本突破と公式サイトでは宣伝しているが、本作の売り方は極めて悪質なものであったのだ。
公式で最初に配信した体験版は、今となっては「製品版よりも完成度が高い」と例えられるほどの秀作で、
本スレでも、一部のバランスブレイカー以外は概ね好評であり、多くのファンの購買意欲を掻き立てた。
体験版から製品版へ「劣化」した末路は上で記したのだが、一番の問題となったのは、収録されていたPVだ。
PVは、仲間のピンチを助けに来た主人公たちが戦っている中で、上述したマルドゥークが登場するという、
いかにも激戦という雰囲気を醸し出す演出のほか、仲間の苦悩、怒涛の展開も暗示させる、秀逸な内容である。
しかし2008年に襲来した、かの七英雄の一人、卑怯者の「プロゴルファー猿」のように、本作はPVを裏切って見せる。
「マルちゃん」との顔合わせは、滑稽なBGMの流れる寒いコントによる副産物という、悲惨なものに差し替えられる。
仲間の宿敵であった鬼神のようなアラガミは、ただのイベントとしてしか扱われない帳尻合わせの存在になり下がり、
しまいには丸腰の主人公に攻撃をかわされ、逆に深手を負わされるという醜態を晒すほどに落ちぶれてしまった。
この一部始終を、ロマンシングSA・GA3の宿敵、四魔貴族の一角「魔炎長アウナス」を担ぎ出して例えると、
「炎を纏った勇壮な戦士という幻影の姿(体験版)に期待を持ったが、年老いたジジイが真の姿(製品版)だった」。
失望という範疇を超え、何だこれは、どうしてこうなった、何で騙されたんだと、囚人に喪失感を与えていった。
まさか、七英雄が過ぎ去った後…一世一代の「プロモーション詐欺」が再臨するとは、誰が予想できただろうか
197ゴッドイーター2選評:2013/11/27(水) 19:08:59.04 ID:Fh4fAHn/0
また、発売後に新たに配信された「まるごと体験版」で収録されている内容は、ストーリーが加速する前までという、
明らかに騙す気満載のタイミングまでという露骨な詐欺っぷりにも、発売して間もなく手にした囚人は唖然とする。
これは「その先の話はお察し下さい」と、公式が出来の悪さを暗に認めている証拠には、十分すぎるものだった。
前評判を上げるだけ上げて、初動の数字を上げればこちらのものと割り切ったようなバンナムとシフトの戦略に、
「シリーズが終わること覚悟で売り逃げするのだろうか」という清々しさまで感じてしまうことだろう。
先述した前作キャラ持ち上げのシナリオでは、今後の世界の展望をどうとでも変えることのできるチートを
人間が手に入れてしまったがために、続編が無くても緩やかに物語を完結させる事もできるのだから尚更だ。

新たに追加された育成要素である「ブラッドアーツ」には、ポケモンのような育成ゲームの短所を凝縮してある。
「300種あるうち、3/4は進化前であり、ただの下位互換」「最終形態の性能差が激しいうえに、1個しか使えない」
「育成に時間がかかるうえ、レベリング時は殆ど縛りプレイになるため、億劫になる」という見事なまでの失敗だ。
育成を終えたプレイヤーからは、もう育てるのは飽きた。他の種類の武器を使う気になれないという感想もあり、
売り文句であった「武器の豊富さ」だけでなく「戦い方の多様化」をも殺す結果となってしまった。
そもそもポケモンに例えるならば「コラッタを倒すためだけに、強いポケモンになるやつのどれかを1から育てる」
ようなもので、オーバースペックなうえに、1つ以外育てる必要がないという結論を、大抵のプレイヤーは出す。
育てる必要すら感じないという人間にとっては、ブラッドアーツを使わずに戦えることが唯一の救いだろう。
本要素は、数少ない「開発の挑戦」ではあったものの、完成品が粗悪な出来であること、さらにこの要素による
容量の無駄が、後述する「キャラクターエピソード」をより台無しにした可能性が高いため、許せる物ではないだろう。
198ゴッドイーター2選評:2013/11/27(水) 19:10:16.09 ID:Fh4fAHn/0
「キャラクターエピソード」は、ゲームのキャラクターと交流を深めるシステムで、主に萌え豚と称されている
「美少女目当ての人間」と、熱狂的なキャラクターファンに媚びた結果である…のだが、完成度は極めて低い。
フルボイス、パートボイスもイベントによってバラバラであり、仲良くなる描写はあまりにも少ない。
こちらの選択肢によるイベントの成否の変化など存在せず、長さ自体も二言程度で終わってしまうものすらある。
にも関わらず「相手が一方的に馴れ馴れしくしてくる」のだから、見ていてウンザリするプレイヤーも少なくない。
こんな中途半端なもので他人と信頼を育めると思っている開発を、全力で、思いっきり、助走をつけて殴りたい。
そのうえ、キャラに思い入れがないプレイヤーは無視できるかといえば、必ずしもそうとは限らない。
エピソードを通して、キャラクターが成長するという「体のいい建前」を宣伝しているが、クリアしなければ
「ガードもできない」という致命的な欠陥を持ったAIのまま戦い続けるキャラも存在するのだから、呆れてしまう。
なぜそんな脳筋がここまで生き延びられたのだろうか…バランスや設定など二の次であることを再確認させられる。
最初に挙げた「ストーリーが尻すぼみに盛り下がっていく」に並び、根本的に容量不足のせいでこうなったとの説が
噴出するほど、元々媚びたはずのキャラクターのファンからも、賛否両論どころか非難が目立つほどだった。
その後、否定意見がかき消されていく本スレの様子は、あたかも粛清を行っているような印象を受けるだろう。