【2013】クソゲーオブザイヤー part9【携帯】
それだけでは終わらない。クリア後は前作のキャラの持ち上げばかりで、今までの仲間たちは空気化してしまうのだ。
「もうあいつら(前作キャラ)だけでいいんじゃないか」と思うほどの展開になるのだから、妄想補完もクソもない。
しまいには「特殊部隊である主人公たちが、前作の拠点である支部に引き抜きを打診される」という事態まで発生し、
果たしてこれは新作なのだろうか、そもそも新作として出す意味があったのだろうかという疑問しか残らない。
もはや「これってGEBに付属しているファンディスクだろ」という、商品失格の烙印を押す者まで表れるほどに。
発売前にバラまいた新設定をことごとく陳腐化していく中、結局前作のキャラばかり活躍するのだから尚更であろう。
全て終わった先には、狩りゲーだから、ストーリーの存在意義は無いのではないかと割り切る人間も少なくないだろう。
無印の「クソゲー一歩手前のゲームバランス」の中でも、根気よくプレイしたユーザーがいた要因には、
ストーリーがそこそこ大きなウエイトを占めていたことを、とうの昔に忘れてしまったのだろうか…
次に、苦行の塊であるゲームシステムによって「プレイヤーに狩りを否定させる」。
クリアまでの道程は、悪い意味で険しいものへと変更されており、「土下座マシーン」ことヤクシャをはじめとした、
「変わり映えのない敵を殴るだけの作業」を繰り返さなければ、ストーリーを進めることすら不可能なのだ。
やっとストーリーをクリアして難易度7に踏み入れると、前作ではもっと低い難易度で戦えた相手を含めた
様々な種類のアラガミが解禁されるのだが、その頃には「プレイヤーが狩りを拒絶し始めている」。
ありとあらゆる武器と防具の強化に必要な「複合コア」は、様々なアラガミの材料を合成して作成できるため、
難易度7からは、乱獲の効率のいい雑魚アラガミばかりを狩ることが、装備の強化の際に推奨されており、
せっかく解禁されたアラガミをわざわざ狩る必要は殆どないという「万能素材の功罪」を、目の当たりにする。
必要な時は「クリア必須のミッションで現れる時」か、希にある「武器強化に素材を要求された時」ぐらいだろう。