【3DS/MH4】モンスターハンター4 HR352

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287枯れた名無しの水平思考
 …あたしの上であいつが激しく前後に動く、あたしの項をあいつの鼻息が何度もくすぐっている
熱かった、私の体はどんどん熱に当てられてひたすら熱くなっていく、その熱の正体をあたしは知っている
だからこそそれを否定した、悔しかった、悲しかった、憎かった、でもその熱がこの思考さえ徐々に焼き尽くそうとしていた

― あんなものがなければあたしを組み伏せることすらできないくせに、呆れたものね

「そんなことを言う割に、随分と熱心に相手してるじゃねえか先輩、実にいい具合だぜ、今までやってきた中で一番いい」

でしょうね、あなたみたいな性根の腐った新米じゃ、せいぜい自分の右手、または左手ぐらいしか相手をした経験がないでしょう?

「こういう強気な態度を組み伏せるのが趣味なんだよ、実に最高の眺めだ、こういう眺めがクるんだよ」

 あいつはあたしの首筋を舐めながら更にその動きを早め、熱を逃がさないように体を密着させて動きを封じてくる
心ではそれを拒んでいるというのに、この体は熱に狂い、必死に堪えていた声さえも口から漏らしてしまう
どんどん熱に堪えきれなくなり、ありもしない熱の逃げ場を求めて周囲に爪を立て、首を振り、声を吐き出す

その時、視界の端にあいつの顔が映った
嬲り倒した獲物を今まさに食おうとしている狂ったケダモノのように、恍惚の表情で舌なめずりをするあいつの顔が

 そしてあいつは一際大きく動いた後、大きく空を仰いだ後に勝どきの雄たけびを上げ、あたしの思考をねっとりとした灼熱で被い尽くした
熱に完全に思考を燃やされたあたしは、大きく口を開き、舌を犬のように情けなく垂らし、全身で息をつく
だが、あいつはそんなあたしに構いもせず、再び身も心も自らの灼熱で支配すべく、前よりも激しい躍動を繰り返し始めていた

「俺は右手と左手しか経験がねえからよ、是非とも先輩で経験させてくれよ…なあに、素人の俺でも一夜通しぐらい余裕だぜ、なあ?先輩」

わたしは、悔しさも、悲しさも、憎しみも、押し寄せる熱の中で手放し、いつ終わるのかもわからない灼熱の波に身を委ねた
それはきっと、わたしという生物の持つ防衛装置だったのだろう、しかし体を蝕む灼熱の前では、むしろ逆効果でしかなかった

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寝る _(:3」∠)_