【2012】クソゲーオブザイヤー part58【携帯】

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72枯れた名無しの水平思考
さて、5本の候補が出揃ったところで、いよいよ2011年携帯機版KOTYを発表する事としよう。
今年一番のクソゲー、KOTYに選ばれたそのソフトは――「シェルノサージュ 失われた星へ捧ぐ詩」である。

確かにどのクソゲーもいずれ劣らぬひどさだ。
しかし当然ではあるが、一通りやればクソゲーだとわかる。
クソゲーとわかれば、後はやめてしまえばいいだけだ。それでもう、そのクソゲーからダメージを受ける事はない。
だが、シェルノサージュは「未完成」なのだ。
今はどう見てもクソゲーだが、DLCが揃って完結したら、パッチでバグが根絶したら、もしかしたら。
そんな錯覚からゲームをやめられず、延々とクソゲーに囚われ続ける。
希望を求めた結果、絶望に絡め取られるその様は、蜘蛛の巣に捕まった哀れな蝶のようである。
本来は欠陥である「未完成」を逆手にとって人々をクソゲーに縛りつけ続けるシェルノサージュは、累積ダメージという点で他の候補に勝る破壊力を有していると言えよう。

シェルノサージュについては、「ネットオンリーのゲームはネトゲ板で」というルールにも触れねばなるまい。
オンライン専用と銘打ってはいるものの、実はこのゲーム、イオンとの簡単なコミュニケーションならオフラインでもプレイ可能になっている。
そのためここでは「ネットオンリー」の条件には当たらないとした。
この解釈には異論のある者もいるかもしれない。
だが今年一番のクソゲーを決めるのがKOTYだ。
今年一番のクソだと思えるゲームがそこにある時、それを解釈の問題で除外する事にどんな得があるのだろうか?
少なくともそれは、KOTYスレにとってはマイナスでしかないだろう。

さて、2013年には「シェルノサージュ〜失われた星に捧ぐ詩〜RE:Incarnation」という、今までのDLCと最新パッチ、さらには追加要素など収録したソフトが発売されるそうだ。
一見すると完全版商法のようだが、これも未完成品である事は変わらない。
そもそもシェルノサージュ自体が「サージュ・コンチェルト」なるシリーズの第一弾と聞く。
いったいシリーズ完結はいつの日になる事やら……。

「絶対に、あなたに届けたい。だから無理してでも頑張るよ!」
 「……いや、いいからとっとと終わらせてください」