【2012】クソゲーオブザイヤー part46【携帯】
その2になってみたけどシェルノサージュをまとめなおしてみた
シェルノサージュは今はコーエーテクモに吸収合併されたガストが開発、販売したpsvita専用ソフトである。
遥か7次元先の世界にいる少女、イオンとPS Vitaを通じてふれあえるコミュニケーションゲームであり、
タッチスクリーンを使ったコミュニケーションや、ネット回線を通じた他PLとの交流が売りとなっている。
イオン嬢の記憶を復元する、というゲーム上の目的もあるが、基本的にはイチャイチャするゲームのはずである。
また、ゲーム発売後も継続的なコンテンツの追加が予告されている。
発売日にはsceの公式背景がシェルノ一色になるなど、宣伝にも力を入れていたようだ。
さて、このゲームがKOTYに推された最大の原因はそのバグの多さである。
発売日直後からバグの数は非常に多く本当にデバッガーを雇ったのか?と思えるほどであった。
その数は軽度な物から重度な物まで多岐多様である。
まずは比較的軽度(ただし、人によっては重度極まりない)バグから説明していこう。
このゲームは前述の通り、画面を通じてヒロインであるイオン嬢とのコミュニケーションが売りの一つとなっている。
さすがヒロインだけあって、その姿は大変に愛らしい。
が、彼女は大変に寝相が悪いようで、画面の中で関節がありえない方向に曲がっていたり
何故か机の下で寝ていたり、挙句の果てに身体に柱を貫通させた状態でお休みになるのである。
また、生活スタイルもぶっとんでおり、真夜中に工作を始めたりベッドの上でお料理をしてしまう姿も確認されている。
はては姿まで消せるというのだから驚きである。
なお、これは彼女自身が持っている個性ではなく、バグである、ということに留意していただきたい……。
彼女自身はれっきとした皇女様である。机の下で寝たりしないはずである。 たぶん……。
重度なバグに関しては、いきなり電源が落ち場合によってはデータが消失するC2エラー
ゲーム本体のデータを破壊し、他のゲームやアプリの起動にも問題を起こすC1エラーとよばれるものが確認されている。
せっかくのDLCに関しても、運営側のサーバーエラーが連発しセーブデータが破壊されるなどの問題も起きた。
それでも運営はこれら重大なバグに対し、パッチ1.02〜1.04を繰り返すことで対応を行なってきた。
その修正パッチの中で、ソフトが起動できなくなるバグや、画面内にイオン嬢の道具が置き去りにされるバグを産みもしたが
何度目かのパッチで多くのバグが修正され、一度は小康状態となったかに見えた。
しかし7月5日、シェルノサージュの売りの1つである継続的なコンテンツ。
つまりは追加ストーリーにおいて、問題は再び悪夢のような様相を示す。
ダウンロードしたコンテンツにより、前述のC2エラーがまたも発生することとなる。
この現象はDLコンテンツと共に配信されたパッチ1.05により回避できるが、こちらにも問題があり、
その問題を解決するために出したパッチ1.06で更なるバグが発生するという事態となった。
さながらバグのスパイラル、とでも言うべきだろうか。
スタッフメールも送れず、頭部の装備にも文字化けが発生する中、前述のC2エラーにつぐ大型バグが発見された。
PSVitaをダブルタップしても、イオン嬢が反応してくれなくなったのである。
タッチ操作メインのゲーム、なのにである。
タッチ操作によるコミュニケーションをうりにしてるのに、である。
では、バグが無ければこのゲームは面白いのか、と聞かれると答えに窮することになるだろう。
とにかく時間がかかるのである。
20分待たされることはまだよく、最高では工作に1〜2時間、食事を1回するのにも用意、食事、片付け、
これらの行動を合わせて40分間待ちっぱなしの時さえある。
さらに作業をしているときにイオン嬢に話しかけると「いまいそがしいから、他の事して暇つぶししてくれる?」と言われる。
その間は本当に邪魔をしてはいけない。
作業を中断できることはできるがまた1から作業を始め、また作業が終わるのを待たされるのである。
ゲームする時間の8割が待ち時間といわれることさえある。
生活時間こそ合わせてくれるが、さすがに皇女様である。お時間をいただくのは大変らしい。
本来の目的である記憶の修復に関しても、妖精さん達が修復するのをひたすら待っている展開。
このゲームを進めるために必要なのは、待ち時間を消化する別のゲーム機である……。
そして多分、その別のゲームの方がちゃんと楽しめるのだろう。
イオン嬢よ、すまぬ……