機関車の運転方法をもっと難しくしてみるのも面白いと思う。
発進は、動輪を空転させないように、逆転機を前にして、かなり絞った状態にして、
加減弁をゆっくりと手前に引き、蒸気の音と機関車が動く時の音を観察しながら発進する。
小型の蒸気機関車といえど、運転と窯焚きとの2つを同時にこなすのは大変。
私の推測では、窯焚きは自動化されているか、重油焚きになっているかのどちらかだ。
さて、一番難しいのはブレーキ操作の方だ。目標の停止線で、綺麗に止めること。
しかも、自動空気ブレーキで、ブレーキハンドルを操作してから、ブレーキが掛かるまでは
かなりのタイムラグがあり、徐々に効き始める感じなので、その感覚を覚えないといけない。
わかりやすく言えば、ブレーキレバーを操作してすぐには効かず、徐々にゆっくりとブレーキがかかり始める感じ。
あの機関車は、どう見ても、スピードが出る機関車ではなく、時速50キロを出すのが精一杯の性能の機関車と推定。
通常の運転で時速40キロにも満たない遅い速度で走る。
言い忘れていた。
一定の速度まで加速したら、惰行走行に移るため、ラッチを中立に戻すと伴に、
加減弁を閉じて、バイパス弁を開ける操作も必要。そうしないと、シリンダーと
ピストンの空気抵抗で急激に速度が落ちてしまう。
陸蒸気って、運転は手間がかかるのは事実。
液体式ディーゼル機関車のように手軽というわけにはいかない。
ディーゼル機関車では、マスコン、変直切替、逆転ハンドル、ブレーキの要素で済むが…。