【DSiウェア】プチコン BASICマガジンvol.3

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332[ X | I.I.T. ] COURANT DE CONSOLE ◆SD2/42SuKs
・ 重厚長大インテルの影響力

インテルと言えば2011年の現在で最もPCで使われているCPUのメーカーである。
勃興期には宿敵ザイログとの確執もあり、影の薄い時期も経験している。

プログラマーにとって親しみやすいのはザイロクニーモニックであるが、それがZ80で終結してしまったら、
結局のところは残ったインテルに帰属するしかない。

モトローラやARMのような別系列のCPUはやはり使えないのだ。 使おうとしても拒否反応が出る。

8086から80286に移行するとき、インテルは 『 プロテクトモード 』 と言う新しいCPUモードを付け加えた。
従来の使い方をしようと思えば、電源を入れたときからそのまま8086として使える。 これをリアルモードと言う。

多くのプログラマーを頭痛に追い込んだのが、プロテクトモードへの 『 移管プロセス 』 で、CPUの動作モード
の切り換えプログラム、これと併せて周辺チップの動作も理解していなければプログラムが書けない。

これはのちにプロテクトモード用のOSや補助ソフトウェアの出現によって救済される。

こういった互換性を重視すると言うか、ユーザー向けの余興を提供するのがインテルのいいところであり、
いい意味でも悪い意味でもユーザーを飽きさせない。

ベクトル演算をサポートするようになってから、そのニーモニックはますます魔法性を帯びてくる。

しかしながら、古くから使ってるユーザーにはそのネーミングセンスが分かっているので、見るだけでその意味
が分かってしまうところも面白い。

フツーのアプリケーションプログラマーが直接的にアセンブラでプログラムを書くコトはもうない。
その必要性=速度優先がない。

生産性の高いコンパイラを使う。

表面的にはインテルの影はないが、内部動作についてはしっかりと影響力を誇示している。