900過ぎたのでちょっと選評まとめてみる。
2008年クソゲーオブザイヤー。
開幕のラッパを鳴らしたのは「梅沢由香里のやさしい囲碁」
過去の作品に多少の色をつければそれなりに完成するはずのコピペゲーム「囲碁」というジャンルからのありえないエントリーであった。
まず対CPU戦。ほぼ確実にゲーム内時計をカンスト(99:59)させる低速思考にプレイヤーは絶望しギブアップを余儀なくされる。
ならばと対人戦をしようとすれば「一つの本体を交互に使って対戦できます」の説明に唖然とさせられる。
せめて遊びつくしてやろうと1300題の問題集に挑戦すればチラホラと現れる不完全な問題。
中でも開発者への指示と思われる一文がそのままゲームに組み込まれるなど、一度でもゲームをプレイしてみたのかと製作者にツッコミたくなる要素が満載の素晴らしいクソゲーである。
ナイスポイントに石を打ち込むと先生が「やん」と色っぽい声を出すのは買った人への慰めになるだろうか・・・
次に登場したのは、SIMPLE DSシリーズの「THEゾンビクライシス」
開発は、家庭用ゲーム機でクソゲーマイスターの地位をかためたドリームファクトリー。
以前にも、「THEさがそう 不思議なこんちゅうの森」という爆弾を投下した経歴もあって、 発売前から地雷臭が漂っていたが、
その期待を裏切らない出来となっていた。
ハウスオブザデッドをベースとした、ガンシューティングタイプのゲーム。
普通に作れば、そこそこの完成度になりそうなものだが、 そこはやっはり、ドリームファクトリー。
役に立たない武器が多い、貧弱なエフェクト、シビアすぎる当たり判定、無駄に長く単調なステージ、
など、プレイ意欲を削ぎ落とされる要素が、これでもかと言わんほど仕込まれている。
挙げ句の果てには、選択ルートを間違えると無限ループに陥り、 進行不可能になるというバグまで抱えている。
とあるSIMPLE愛好家からは「ドリフは太陽系から出て行け!」とまで酷評された。
そして、3発目として投下されたのが、「海腹川背Portable」
この続編情報にシリーズの根強いファンたちは沸き立った ・・・のも一瞬のことで
発表されたスクリーンショットの出来の悪さや 公式サイトの「海『原』川背」というタイトル間違い(現在は修正済)、
過去の作品に関わっていた開発者の不参加、 極めつけはバグまみれのクソゲーを排出することで悪名を轟かせている
開発会社「ロケットスタジオ」の名前に不安を抱えながら発売を待つ。
一週間の延期があったものの、発売日も3月27日に決定し、 その発売直前の3月14日海腹川背Portableの体験版が配信された。
壁を貫通したりべったりはりついたりするロープ、 ぶら下がっているだけなのに突如謎の振動を始めるキャラ等など、
旧作ではありえなかったその謎の挙動にファンは悶絶し、不買運動や発売日までの修正要望提出を行ったものの
結局そのままの仕様で海腹川背Portableは発売されてしまった。
そんな騒ぎを起こした海腹川背P製品版の評価はというと 元々シリーズをやりこんでいる者にはその挙動のおかしさに絶望し、
新規に始めた者にはプレイできないほどの糞ではないという評価。
元になった作品のお陰かある程度ゲームの形は保ってしまっているので クソゲーというよりも駄ゲー止まり状態という感じである。
しかし、発売元であるマーベラスエンターテイメントの「不具合はPSPの仕様」や 「バグは敵キャラの魚が歩いていたりする様にゲームの世界観」 など、
糞サポートここに極まれリといった対応を見せつけ、ロケットスタジオのフォント不正使用疑惑、リプレイが正しく再現されないなど、
スキャンダルに事欠くことがない作品であった。
わずか3ヶ月という短期間で、1年を戦えるほどのネタ性と糞っぷりを兼ね備えたゲームが3本も出揃う、
最高のスタートで始まることとなった、クソゲーオブザイヤー2008携帯版。選評こそないものの、
この他に「超熱血高校くにおくんドッジボール部」、「イースT」、「イースU」などが話題として若干上がっている。
残り9ヶ月、「夏の怪物」や「年末の魔物」もまだ潜んでおり、全く油断を許さない携帯クソゲー市場。
かつてないクソゲーの激戦を期待してやまない。今後もクソゲーレビューを休むことなく、スレに叩きつけて欲しい。
以上、訂正、加筆修正あったらお願いします。