キハ20系の変直切替は、シンクロ機構とエンジン回転数同期機構が無いため、
すべて運転士の手動操作で切り替えを行う。運転士の技量に左右されるものであった。
切替時にはエンジンの回転数と駆動軸の回転数をきちんと合わせないと大きなシフトショックが生じることになる。
変速段はトルクコンバータを使うギア段で、直結段は直結クラッチによってエンジンと駆動軸を直接繋げるギア段だ。
惰行走行に入る際には、当然ながら、中立状態に戻す必要がある。
中立状態において、65キロで惰行走行中に、95キロまで加速したくなった場合は、中立状態で
エンジンを吹かして、タイミングよく直結に投入する必要があった。自動車で言うとダブルクラッチと同じ要領。
キハ181系のノッチ
横軸マスコンで、引いて力行するものだと思っていたが、押して力行するものだった。
キハ40系のマスコンも確か、縦軸マスコンで、押して力行するやつだ。
マスコンにはバネが入っているため、手を離すとノッチオフに戻るようになっている。
※鉄道博物館にあった実物で確認済み。