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名無しさん@お腹いっぱい。:
第一章 レール
父は代議士である 私の母はその妾に当たる 父と母の年齢差は40歳をこえる
私が病気だとわかったのは大学受験を目指している頃であった。
父はあるとあらゆる有名医師を片っ端から紹介してもらい、私を検診させた
治る病気でないことがわかると父は「自分の年齢を責めた」
変化のある病状を見るのが辛いらしく母にも逢いに来なくなった。
私はそれでも大学受験をした。合格することが出来たのは父の力があったからである
しかし、そこからの大学生活は苦しいことばかりであった。
父の勧めで無理して入った大学は進級するので精一杯で周りを見つめる余裕などなく目の前の暗雲だけが私の全てである
…高校から付き合っていた彼女とも別れる…
勉強が好きではない 私は母にそう打ち明けた。
父は猛烈に怒った…君は何になるつもりだ!社会は甘くはないぞ!障害者無勢で…
父は年をとりすぎている…涙と嗚咽ともわからないような言葉にかわった。
その後父と会うことがなくなったが、老人性痴呆で家から出ることはなくなったそうだ。