さーて、来週のアクア=エリアスは?

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39絵縷々たんFC
それから数日後。
「相沢君、ちょっといい?」
「なんだ、香里?ひょっとして愛の告白か?」
「…はあ。いいからちょっと来なさい」
香里に引きずられるようにして、中庭に移動する俺たち。
「あのねえ、絵縷々に変なこと吹き込むの止めてくれない?」
「別に何も吹き込んだ覚えはないぞ」
「…昨日、絵縷々がうちに泊まりに来たじゃない」
「そういえばそうだったな」
そうだ。昨日は何故か、絵縷々は香里の家に泊まりに行ってたんだった。
「あの子ね、その…お尻の毛が気になるから、私に見てくれって言うのよ」
「…それはまた…」
絵縷々…お前って、時々俺の予測を超えた行動に出るな。やはり侮れん。
「それでね、私にそれを剃ってくれって言うのよ。相沢君に嫌われたくないからって」
「…しかし絵縷々も困った奴だな。親友だからってそんなことできるはずないだろうに…」
「……」
俺の軽口に対し、黙り込む香里。もしや…
「…剃ったのか?…」
「…あの子って相沢君が絡むと、本っ当に頑固なのよね…」
「…すまん」
「…今後、あんまり変なことを教えないでね…」
「それについては、前向きに善処するよう検討しよう」
「…頼むわよ、本当…」