派遣制度叩きや派遣業者叩きも良いけれど・・・３

人しか頼るものがないのが日本だ。
現在世界には膨大な知の蓄積がある。
だが、それは生きた人間というものを通じて生き生きと維持してこそ能動的に活用ができるのだ。
大抵の人間はPCを通じてその知の蓄積にアクセスできる。
だが、それが力を持つためには自らの肉体と頭脳との交錯を気が遠くなるほど重ね婁必要がある。
そこここに出かけて人と会い施設を利用し、身体をフルに動かして、肉体動作力・思考力・感情を練化しなくてはならない。
そんな状態に励起した競争力・創造力を考えなくてはならないのだ。

人の能力が最大限に生かされる場を温存するのが肝要だ。　人の能力は人が作る組織とともにある。
人と組織の相乗作用で高度な知識と技術が温存されるのだ。
些細でも厄介ごとは他に負担をさせて、自分たちはいいとこ取りで美しく生き抜けられると思うのは安直すぎる。
そんなことを看過して派遣労働を使うようになり、組織の能力を弱体化させていったのだ。　アウトソーシングと非正規労働者の導入も同じだ。
無駄と厄介ごとは外に任せて、無駄を削るだけ削って使える金と俺たちの経営判断あればことを済ますことができると、奢った日本の企業経営者のお馬鹿がさらされているに過ぎない。
そんなんの無教養・無能ぶりは人の知るところであり、縄張り根性・利権志向の権化の帰結は、結局、このざまぁなのだ。