派遣制度って、差別制度かな? パート36

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861名無しさん@そうだ登録へいこう
>>856
政府機能の中に社会主義的要素が存在することは、税収を財源とした冨の再配分があることから明らかだ。
統治の根拠となる求心力は再配分の公正さに大きく依存するから、冨の社会主義的な還元が必要不可欠な要素であることは論をまたない。

近代国家の存在価値そのものが社会正義を根拠としなくてはならないから、社会主義をモラールハザードと捉えることは大いに疑わしい。
なぜなら、国家に求心力を成立させるのには、妥当な社会主義のポリシーミックスに大いに依存するからである。

我々は無政府主義を選ばず、取りあえずネーションステートという枠組みの中に生きている。
今や、多くの人々には世界の相互依存の認識があって、国家間のあからさまなエゴは否定されている。

個人にせよ、集団にせよ、組織にせよ、国家にせよ、関係性の中で妥当な問題の解を見つけるには無制限な競合は避け、リソースの合理的な配分を求めるという風に世界は進展してきている。
無制限の競争を鞘に収める故に、言わば社会主義的なポリティック・ミックスが求められるのである。

社会主義はモラルハザードであることどころか、仁義なき戦いに理性の火を灯すことなのだ。

人々が精神的・心理的・経済的に打ちのめされてモラールハザードに陥ることから救うのは、社会主義的リソースの再配分なのだ。
これは政府機能の求心力には是非とも必要であって、国家という集団を理知的に運営するためのあらゆる成員の有意義な参画の基盤となるものである。