派遣制度って、差別制度かな? パート30

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保守と革新とは今では古い対立概念だが、その違いを挙げれば、一方は漸進的な進展を望むのに対して他方は急進的な改革を望むということだろうか。
長い歴史経過の末に出来上がった仕組みは最良とは言えないもののそれなりに相応しい理由のある解決策を含んでいるものであるという見地から、新しい事態が生じても伝統と慣習の良さを生かしながら漸進すべきというのが保守ということか。
それに対し革新は、問題に対する解決のシステムはこれが今のところ最適だから、問題が拡大しないうちに解決策の早急な実施を望み行動するということだろう。

ところで世界の進展だが、その変動のスピードはますます速くなりその変動幅も従来になく大きくなった。
一瞬にして、経済環境が変わり、人々の生活はやむなく変動する。
社会の仕組みは動きにくいものと動きやすいものがある。
人間の成長はある程度の時間がかかり、その間はモラトリアムでいなくてはならない。
生活慣習だって急激な変化にはついて行けない。 心理的な慣性は緩やかに変動する。
社会の実働システムが現実的に変わるのには時間がかかる。

そんな中で世界の急速な動きに対応して問題を解決しなくてはならない。

人々が今までに作り上げた価値の中で、それが社会に対峙するものとしては既得権益がある。
これらの動きは鈍い。 市場取引の動向によっては一夜にして無に帰するものもあるが。
その存在が急速な社会の変動に対応する社会的な対応解を実施するときの最大の難問となる。
ある人にとっては自らを益する価値であるが、ある人々にとっては現状打開の最大の壁となる。

派遣問題における難問は、同じ労働者でも現体制で生活の基盤を作っている層が、派遣労働者のまっとうな社会的生活基盤をつくる際の障害になるという事だ。
それは大企業の正社員の高待遇と流動性が少ない事だ。 これは非正規労働者と中小企業の労働事情で支えられている。
その膠着状態を打ち破るには既得権益の不公正と今後は社会全体にも既得権益者にも不利益を来すことを示す必要がある。
数から言えば、既得権益者の数は多くはない。 中小企業の就労者では事実上の雇用流動化は実現している。
そのあたりの視点からも派遣問題は考えるべき事である。 だが、これらはこのスレのシリーズでも既出の事なのだ。