派遣制度って、差別制度かな? パート26

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777名無しさん@そうだ登録へいこう
派遣法はもともとは禁止されていた派遣業を認可したので、労働者保護のため派遣会社と派遣先企業がどのように業務を遂行すべきか規定したものである。
その法規違反があれば、法の前の平等は蹂躙されるので、当然、差別を生むことになる。

法規違反が頻発しているが、これは法制と組織・運営の制度的欠陥ではないか。
摘発されたのは氷山の一角であろう。 派遣業が成立する前提が凌辱され空洞化している。
ブラックな運営と法規違反が多発し、派遣制度は人々の前に差別制度として立ち現れている。

派遣会社・派遣先は派遣法だけでなく、当然のことながらすべての法律を遵守すべきである。従業する人々も然り。
状況に誘発されての職場での不適当・不用意な対応・待遇、ブラックな運営は派遣労働者に差別的な待遇を及ぼす。
派遣制度は派遣労働の場で待遇差別・環境差別・セクハラ・パワハラなどを誘発しこれが陰湿に蔓延って、差別制度として人々の前に立ちはだかっている。

派遣が認められ労働市場が遷移し価格競争等から生み出された派遣労働者の待遇は、単なる自由競争だけの要因で形成されたとは言い難い。
ブラック・法規違反の運営がその格差を増幅していたとしたら、出来上がった待遇は差別的といってもよい。
派遣労働者の弱い立場、労働組合活動などの困難、争議権確立の困難などがこれに拍車をかけている。
単に所属会社が異なると言うことで看過すべき水準をはるかに超えている。
派遣制度か認可された故に、差別的とも言える待遇格差、スキル蓄積の困難、不安定雇用、生活の危機というものが誘発されたのであれば、ここでも派遣制度は差別制度として人々を苦しめる。

それだけでな、派遣労働は他の就労形態にも黒い影を落とし、雇用形態が大きく変容した。 それは日本経済の沈下にも大きな影響を及ぼし、社会不安・閉塞感を生み出している。
デフレスパイラルは、派遣労働の差別的給与、同じく急激に増加したその他非正規労働者の低落賃金、正規社員の報酬もそれらに引きずられて下降報酬、これらに大きな原因がある。

まさに、派遣制度は労働形態の不都合にとどまらず、人々の精神を容易く頽落に導き、諸悪の根源の一つとなってしまった。