個人は世界の責任はとれない
そんな力はない
世界も個々の人々のために責任はとれない
そんな繊細さはない
人は運命の揺り籠の中で揺れている
人は自意識を持って揺れている
世界を前にして人は無力だ
世界は大きく力強く無闇矢鱈に動いている
世界は自らを認識することが出来ない
世界は生命に芽生えた意識の小窓から自らを覗き知る
世界が自らを美しく保ちたいなら、人間を認識のチャンネルとして清々しい正常性を取り戻すしかない
それが世界に許された唯一つの選択肢だ
だから、人は美しい世界のために自らの心を美しく澄ませたいと思う