中小企業の中にも優良企業、堅実な会社、信頼できる経営をしているところは数多く存在するはずだが、普通の求職者にはそれを評価・判断することが難しい。
訪問して一つ一つ自分の目で確かめるのが一番だが、必ずしもそれでうまくいくとは限らない。 ブラックな存在は誑しも上手な可能性もある。
第一、そのレベルに対象を広げたら、当事者にとってその中の一つに取りあえずターゲットを絞る何の根拠があるのだろう。
一つの対象会社への結びつきが発生する何の必然性もないところに進展なんてあり得ない。
そんな状況なのに、今まで経験しなかったそこで働くことさえ想像しなかった分野に二の足を踏むのは当然だ。
心理的なものも含め隔たりを縮める社会的な仕掛けが必要だが、頼りにしたいハロワは空求人さえ混じっているという信用のなさ。
何十年に渡って仕事してきたのだから、それに供するような地域の詳細な企業のデータバンクぐらい蓄積して欲しいものだ。
聞けば答えられるくらいの通であって貰いたい。 偏った情報提供、公平さ等難しいところはあるが。
通り一編のデータカードじゃ取り付く島はないだろう。
そこに求人情報誌がのさばってきたのだが、価値付け・評価なしの全リストアップという選択をせざるを得ない。
マスメディアへの露出度・広告というのが企業と求職者をつなぐ茫洋としたチャンネルであるに過ぎない。
セフィティネットとともに求職者が真摯にアクセスできるチャンネルの開発が必要だ。
職業訓練も異業種への感覚的な違和感を埋められるような場もつくることが必要だろう。
企業は即戦力が必要な訳だから、それに応じられる現実的に生きた研修が必要だ。
先進的なノウハウをも学んだ受け入れる側にもメリットのあるような水準に仕立て上げるべきだ。
職は幾らでもあると言っても繋がりが途切れていればないも同然。
派遣村では明日食うに困まる人がそっぽを向いたらしい。その帰結からは提示の仕方が人を動かすに足る自然な理にかなったものではなかったと受け取ってもいいのだが、そのボタンの掛け方を疑わない
能わなかったのがなぜだか本当のことを気付かないで、期待するよう意のように動かないのを責めるたりがっかりしたり驚いたりするだけ。
どんなケアが有効か知るところから始めるのが普通だろう。