正社員と派遣の待遇格差が労働市場で存在し、それに乗る派遣先の派遣依存増加と派遣会社間の競争で、派遣の更なる増加と格差待遇が酷くなった。
そのうえに、マツダにみられたような違法派遣と期間工の繰り返しのようなブラックな要因も絡まって、その傾向がさらに強まっている。
見過ごせない状況を断ち切るには、派遣解禁の原点に戻って派遣の在り方を是正するしかない。
関係業界の自浄への努力には期待できないので撤廃、規制はやむを得ないだろう。
経済的合理性の手段としての側面からの解析と是正のアプローチだけでなく、自らの社会がどうあるべきかその選択目的として、派遣制度の在り方を考えるべきだろう。