派遣制度って、差別制度かな? パート24

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2010年6月11日菅直人内閣総理大臣所信表明演説より

私は一昨年から、「反・貧困ネットワーク」事務局長の湯浅誠さんと一緒に、
派遣村などの現場で貧困・困窮状態にある方々を支援してきました。
その活動の中で、「ホームレス」には2つの意味があることを再認識しました。

一つの意味は、物理的に住む家がないという「ハウスレス」ということですが、
もう一つの、より重要な意味は、ある人がさまざまな苦難に遭遇したときに、「傍で支援してくれる家族がいない」ということです。

人は誰しも独りでは生きていけません。悩み、くじけ、倒れたときに、寄り添ってくれる人がいるからこそ、再び立ち上がれるのです。

わが国では、かつて、家族や地域社会、そして企業による支えが、そうした機能を担ってきました。
それが急速に失われる中で、社会的排除や格差が増大しています。
ネットカフェに寝泊まりする若者や、地域との関係が断ち切られた独り暮らしの高齢者など、
老若男女を問わず、「孤立化」する人々が急増しています。

従来のしがらみからの解放は、強者にとっては自由を拡大するものかもしれませんが、
弱い立場の人にとっては、孤独死で大切な人生を終えてしまうおそれがあるのです。