第174回国会 厚生労働委員会 第23号(平成22年5月26日(水曜日))
第23号 平成22年5月26日(水曜日)
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平成二十二年五月二十六日(水曜日)
午後一時二分開議
(中略)
○藤村委員長 内閣提出、労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律等の一部を改正する法律案を議題といたします。
この際、厚生労働大臣から発言を求められておりますので、これを許します。長妻厚生労働大臣。
○長妻国務大臣 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律等の一部を改正する法律案について、御説明を申し上げます。
労働者派遣制度につきましては、労働力の需給調整を図るための制度として創設されましたが、
雇用の規制緩和という大義名分のもとに行き過ぎた規制緩和が行われた結果、日雇い派遣など社会的に問題のある形態が生じてしまいました。
また、一昨年来の我が国の雇用情勢の急激な悪化に伴って社会問題化したいわゆる派遣切りにおいて、
常時雇用する労働者でない方の労働者派遣についてはその雇用の不安定さが、製造業務派遣についてはさらに技能の継承の問題が指摘されており、
これらの問題に的確に対応した措置を講ずる必要があります。
このため、常時雇用する労働者でない方の労働者派遣及び製造業務派遣を原則として禁止する等、
労働者派遣事業に係る制度の整備等の措置を講ずることとし、この法律案を提出した次第であります。
以下、この法律案の主な内容について御説明申し上げます。