マクロでみれば何百万口の就業チャンネルを派遣会社が握っている。
仮定であるから他の要因が働いて変動があるだろうが、派遣会社が無ければそれに近い数字の直接雇用の口があったろう。
その数だけ直接雇用の選択の幅は狭まった。 派遣であることを余儀なくされた人間がその中に含まれることは想像に難くない。
勿論、派遣社員がすべて差別を受けていると言うわけでないし、派遣制度がある故にそこで直接的な機会を見いだして就業に至った労働者はいるだろう。
そのことと公平な観点から見た差別的な待遇が存在することは直接的には関係ない。
関連企業の不法行動・不適切行動だけでなく、何遍も言っているように社会が動いていった結果、差別的待遇になってしまっているケースもあるだろう。
人為的に派遣というオプションを企業に与えたからそう言う結果がおきた。
職場での待遇差別・環境差別・セクハラ・パワハラが行われているのは、どのようして派遣本人がそこの職場に出向くようになったかと直接関係ない。
それは制度が誘発したことでもある。
よって、差別とは言えないなんて言えないはずだ。
派遣制度は結果的に劣化して差別制度となった。