>>548 この動乱の時代にあっては終身雇用・年功序列賃金は両刃の剣である。
年功序列賃金は若い世代にあっても働き盛りの中年にとっても定年間際の世代にとっても問題がない雇用慣習ではない。
転職を余儀なく受け入れざるをえなくなった労働者にはまたとない厄介な制度である。
同一賃金同一労働が実施されていたら、そのような人々にとって、その悲惨を緩和することに役立つだろう。
景気の浮き沈み、産業構造の変動による労働者の移動は自明のことである。
それに対処できる制度の未整備は大きな問題である。
労働者の移動は資本主義社会で必然の動向であるので、労働者が最低の受難で新しい職場で生活を継続できるための制度完備は必至のものである。
終身雇用・年功序列賃金を享受すべき労働者も個々のケースで眺めれば、様々な手段で多数の人々がそれを凌辱されてきている、ある意味では形骸化した慣習でもある。
中小企業ではその有り様は更に顕著で経営者・上司の恣意で都合よくあらゆる手段を使って解雇が行われいる。
そのようにして職を失った人々にとっても残酷な制度として立ち現れる。
今や、労働者の全てがこのような悲惨に巡り会う危険を抱えているのである。
で、引用されたブログでは、
>賃金下落の原因は企業別組合と非正規労働者の増大
を指摘していて、
>第二に、賃金の安い非正規労働者の採用が大幅に増えたことが挙げられる
と、述べている
企業別組合が正規社員のみを擁護し、本来的に守るべき弱い立場の派遣労働者などに貧乏くじを引かせ犠牲にしているのである。
何という退廃に陥った労働者の利益代表であろうか。