派遣女性「退職は無効」 大分キヤノン勤務 労働審判申し立て 大分地裁
景気悪化を理由に一方的に退職を迫り、合意させたのは違法な解雇に当たるとして、
大分キヤノンの大分事業所(大分市)で働いていた同市内の女性(45)が、福岡市
の派遣会社テクノスマイルに地位確認や賃金支払いを求める労働審判を22日、大分
地裁に申し立てた。
女性は雇用期間満了の今年5月まで従業員寮に住むことができる権利の確認も求めている。
申立書によると、女性は、2007年11月、テクノスマイルと雇用契約を結び、キヤノン
大分事業所に派遣されて、カメラ部品の組み立てに従事。08年11月に会社側から
「不況だから」「ほかにもやめてもらっている」などと突然言われ、退職を迫られた。
女性は断ろうとしたが、テクノスマイル側から「断れば退職金10万円は支給しない」
「何度も説得する」などと迫られたことから、合意書に署名したという。
女性側は「派遣会社は、景気悪化だけを理由に退職を迫り、希望退職の募集や役員報酬
カットなど解雇回避義務を尽くしておらず、退職合意書は無効だ」と主張。
従業員寮についても、「賃貸契約は現在も有効で、一方的な破棄は許されない」としている。
代理人の弁護士によると、女性は「派遣社員が物のように扱われることに納得いかない」
と話しているという。テクノスマイル側は「事実関係を確認しており、コメントは控えたい」
としている。
テ ク ノ ス マ イ ル に
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