トヨタ九州:派遣800人の契約解除…北米市場販売不振で
トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)が6月と今月の2回に分けて、従業員の約1割にあたる
派遣社員計800人弱との契約を解除していたことが5日分かった。主力の北米市場の販売不振が理由。
トヨタ九州の大規模人員調整は、91年の会社設立以来初めて。
6月1日時点の同社の従業員は約8500人。うち約2200人が人材派遣会社からの派遣社員で、
このうち約300人との契約を6月1日に解除、さらに8月3日付で500人弱を追加した。
トヨタ九州の07年度の生産台数は過去最高の44万台余りで、売上高も初めて1兆円の大台に乗った。
しかし、低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題や原油高などの影響で、
同社の生産台数の6割を輸出する北米市場が急速に縮小、08年度は1割程度の減産となる見通し。
年末から来年にはモデルチェンジや新型車投入を控えているため、11月には再び人員を増やす予定。
同社は「今回は一時的な契約解除。解除した人たちが極力戻れるように努力する」(広報室)としている。【井上俊樹】
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080806k0000m020046000c.html