年金問題:保険料約6兆9千億円を年金給付以外に流用
厚生年金と国民年金の保険料として、戦後、国民から徴収された約500兆円
(07年7月現在)のうち、約6兆9000億円が年金給付以外に使われている
ことが厚生労働省などの集計で分かった。
グリーンピア(大規模年金保養施設)など福祉施設への流用は打ち切られているが、
保険料徴収にかかわる年金事務費や住宅融資への債権回収費などは現在も
増え続けている。記録漏れ問題だけでなく、保険料の使途も問い直されそうだ。
厚労省や社会保険庁によると、主な流用先は、
(1)旧厚生省の特殊法人「年金福祉事業団」(現・年金積立金管理運用独立行政法人)
が行ったグリーンピア建設や住宅融資など2兆3000億円
(2)年金相談やシステム経費1兆9000億円
(3)厚生年金会館や健康福祉センターなどの年金福祉施設建設費1兆4000億円
(4)年金事務費約1兆円−−など。
毎日新聞 全文詳細
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070724k0000m010138000c.html