【過労死は】ザ・アール 奥谷禮子2【自己責任】

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(2007年7月5日)日産系自動変速機大手,ジヤトコ(静岡県富士市, 石田繁夫社長)本社工場内で自殺者。

5日,直系子会社ジヤトコプラントテックの男性社員が,建屋内で首を吊っているのを同社社員が発見,
通報した。男性は死亡した。この日,男性は工長(現場のリーダー職)昇進を控えた集合教育を受けて
いたが,途中で席をたっており,この直後に自殺したものとみられる。この教育は対象社員を一ヶ所に
集め,数日間から数週間にわたり集中的に行われることから,「『日勤教育』的色合いが濃かった」
(同社社員)といい,精神的に追い込まれる社員が少なくなかったという。警察は会社側の指導に行き
過ぎがなかったか,事実関係を調べている。
ジヤトコプラントテックは,ジヤトコの工場保全・エネルギー部門を分社化する形で設立され,男性も
ジヤトコからの出向転籍者だった。ジヤトコはこのところの業績不振から,社員を関連子会社へ移すリ
ストラをすすめていた。
男性の自殺について,両社は黙秘しており,社内外への公表を行っていない。しかし過酷な教育の実態,
男性の自殺直前までの行動,命を絶った場所などから,同社が自殺と無関係だったとは考えずらい状況
となっている。早急な再発防止はもとより,事件に対する公式見解,ならびに責任の所在の明確化など,
誠意ある対応が望まれる。(2007年7月5日)

なお、同社は昨年、請負社員に派遣社員と同等の業務をさせるいわゆる偽装請負の疑いで労働基準監
督署の監査を受けており、のちにこれら大量の社員の契約を打ち切るなどしていた。

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