ソフト技術者派遣「MOT」7億円所得隠し 国税局告発 (2006/07/27朝日新聞 夕刊)
大企業への人材派遣で業績を伸ばしたソフトウェア開発の技術者派遣会社「MOT」(東京都新宿区)が、
05年3月期までの4年間で約7億5千万円の所得を隠し法人税2億円余りを免れたとして、東京国税局が同社と
牧野聡代表(33)を法人税法違反(脱税)容疑で東京地検に告発したことがわかった。
同社はすでに修正申告を済ませているとみられる。
関係者によると、同社は顧客企業に派遣する技術者の人件費やソフト開発の外注費を架空計上し、
意図的に所得を圧縮していた。
脱税した所得は牧野聡代表が都内のマンションに数億円の現金で保管していたほか、
預金などに充てていたという。
取材に対し、同社は「分かる者がいないので答えられない」などとしている。
民間の信用調査会社によると、牧野代表は95年、コンピューター・グラフィックス製作やソフト設計を目的として個人創業し、
97年に同社を設立して代表に就任した。
大手の自動車メーカーやゼネコン、電機メーカーなのに技術者を常駐させ、顧客管理や
品質管理のシステムなどを開発する事業により、過去5年間で売上げは倍増し、05年3月期の売上げは約7億円だった。
MOT
http://moft.jp/