バックレますた(・∀・) Part.15

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714名無しさん@そうだ登録へいこう
人を騙して人身売買を職業にしていると、詐欺師に共通した
顔つきになる。顔色は墨をしみ込ませたような黒光りした
色になって、眼光は奥底で怪しく輝き、歯はタバコを吸って
いない奴ですらヤニで黄色くなってくる。

そして息はすえた臭いになってくる。同業者以外は誰も近付
こうとしなくなる。人から嫌われるオーラを放ち、最終的には
客先からも疎まれる。無理も無い。本人は自覚していないだ
ろうが、ブラック企業そのものを表す顔になってしまっている
のだから。

そして大抵は酒に溺れる。夜も眠れなくなり、ますます酒に
溺れる。洒落た店は元より、居酒屋ですら拒否されるように
なる。そういう奴らは屋台に落ち着こうとするが、あまりそい
つらに居つかれると屋台も売り上げが落ちてしまうので、屋台
のオヤジは露骨な表現は避けるけど、そいつらには早く帰って
欲しそうな目を向ける。

しかし、空気を読めないのか、そいつらは鼻を赤くしながら
居座って、現状を嘆く話ばかりを延々と繰り返す。それはブラ
ックに染まった決して後戻りのできない人生の嘆きに他ならな
い。屋台のオヤジだけでなく、提灯も、椅子も、近くの電柱や
その上にある外灯までもが、奴らには帰って欲しそうな雰囲気
を醸し出している。それでも奴らは自分達では気付いていない。
カタギに戻れる事を夢見ているが、本当は心のどこかでそれは
決して叶わない事を認めているのだ。