派遣は労働運動の衰微から生じた

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2007年12月16日(日) 午後9時15分〜10時29分 NHK総合テレビ

『ワーキングプアV 〜解決への道〜』

http://www.nhk.or.jp/special/onair/071216.html

去年2回にわたって放送したNHKスペシャル「ワーキングプア」は、日本で
拡大する“働く貧困層”の実態を伝え、大きな反響を呼んだ。今回の「第3弾」では、
海外にも取材を広げ、問題解決に向けた道筋を探る。

ワーキングプアの問題は、グローバル化が進む中、日本と同じように市場中心の
競争を重視する世界の国々でも、今や共通の課題となっている。
非正規雇用が急速に拡大する韓国では、低賃金の生活に耐えきれず自殺者が
続出している。世界経済の中心・アメリカでは、IT企業のエリートまでもが
海外の労働者との競争に晒され、低賃金に転落している。
こうした国々では、問題解決に向けた対策も始まっている。米ノースカロライナ州では、
地域全体で医療関連産業とその人材の育成に取り組み、ワーキングプアのための
新たな雇用を創出した。貧困の連鎖が進むイギリスでは、子どもから大人まで
手厚い保護の網を張り、国を挙げて貧困の撲滅に乗り出している。そして日本でも、
ようやくこの問題を「社会の責任」と受け止め、ワーキングプアの人たちを
支えようと模索する地域や企業も出てきている。

番組では、世界と日本の最前線の現場にカメラを据え、直面する課題と解決に向けた
取り組みを追う。そして各国の識者の提言も交えながら、ワーキングプアの問題と
どう向き合うのか、もう一度、国民的議論を呼び起こす。