http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061227it13.htm ホワイトカラーの労働時間規制除外、労基法改正案へ
管理職一歩手前のホワイトカラー(事務職)のサラリーマンについて、厚生労働省は27日、
1日8時間、週40時間の法定労働時間規制から除外する「自由度の高い労働時間制」
(日本版ホワイトカラーエグゼンプション)を、労働基準法改正案に盛り込むことを決めた。
同日開かれた同省の労働政策審議会労働条件分科会が、導入を求める最終報告をまとめ、
柳沢厚労相に提出。報告書には「長時間労働となる恐れがあり、認められない」とする
労働側の意見も併記されたが、同省は「議論は尽くされた」として、今後、
来年の通常国会提出に向けて、法案作成に着手する。
新制度が導入されると、労働者は自分の判断で、出社・退社時刻など、1日の労働時間
を調整できるようになる一方で、残業手当は支給されず、成果で給料が決まる。
企業が新制度を導入しようとする場合は、事前に労使で協議し、労働者側の同意
を得なければならない。新制度の対象者については、週休2日に相当する年104日の
休日確保を企業側に義務付け、違反した場合は罰則を科す。
最終報告では、新制度の対象者の条件として、
<1>労働時間の長さで成果を評価できない職種
<2>重要な権限や責任を相当程度伴う地位にある
<3>業務の手段、時間配分について、経営側から具体的な指示を受けない
<4>年収が相当程度高い――の4項目を挙げた。