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名無しさん@そうだ登録へいこう:
漏れの営業は、綺麗なねーちゃんだったが、事務的で仲良くも悪くもない関係だった。
そのころ漏れはもう派遣は辞めたいと思っていた。
更新の時期の一ヶ月前に、更新の意思がないことを営業のねーちゃんに伝えた。
「そうですか。残念ですが分かりました。」
ということだった。
そして音沙汰もなく、契約満了の時期が近づいた。
営業のねーちゃんから電話があって、再度、更新する気がないか確認された。
ないというと、どうしてもだめですかと言う。
漏れは貯蓄もあったし、少し旅行でもして気分転換してから就職活動するつもりでいた。
だから少し延長するくらいは可能だったので、当時の状況と心境を全部話して、
ある程度時給アップしてくれたら少し続けてもいいと伝えた。
数日後、呼び出されて時給の話をされたが、30円しか無理とのことだった。
それでは更新できないと伝えると、何か別の形でお礼しますからという。
「それって例えばどういうことですか?」と聞いたら、顔を下に向けて黙ってしまった。
なんか気まずい沈黙だった。どうせさよならだしと思ったので、漏れは言った。
「わかりました。じゃあ、毎月の給料日は僕に付き合ってください。朝まで。」
ここでうなづくとは思わなかったよ。
結局、彼女が婚約するまでの3ヶ月間、週一ペースでやらせてくれた。
彼女が婚約してからは漏れも身を引いたが、彼女が2ヵ月後退職するまでは派遣を続けた。
今はもう連絡もとれないが、彼女のおかげで楽しく派遣生活を送れた。
そして今は、無職。毎日ハローワークに行きながら思う。
また派遣にしようかな。