http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070716k0000m040111000c.html (毎日新聞・全文)
年金福祉還元事業:102法人に天下り663人
経営破綻(はたん)した大規模保養施設「グリーンピア」など年金の福祉還元事業
にかかわる102法人に、事業廃止決定後の昨年4月時点で、社会保険庁や
厚生労働省などのOBが役員218人、一般職員445人の計663人在籍
していたことが分かった。
中央所管法人では役員155人中47人と3割を占める。年金記録のずさんな
管理実態が表面化する中、保険料の無駄遣いが批判された法人がOBの
受け皿となっている実態が浮き彫りになった。
年金福祉還元事業は(1)グリーンピア(2)年金住宅融資
(3)社会保険健康センター「ペアーレ」、健康福祉センター「サンピア」など
年金福祉施設−−の3事業。
05年度までに年金保険料6兆4000億円が、これらの給付以外の事業に使われた。
年金財政が苦しくなる中、元厚労省幹部の地元への施設誘致や放漫経営による赤字
などが指摘され、政府は01年12月、グリーンピア、年金住宅融資の廃止を決定。
年金福祉施設の売却も与党合意で04年3月に決定した。