「派遣」か「下請け」か、過労自殺訴訟で争点に3-2

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★ヨドバシなど提訴 27歳派遣社員と母親
 「笑顔足りない」50回殴打 1,800万円賠償要求

・ヨドバシカメラの携帯売り場を舞台にした違法労働と暴力事件で、被害者の青年と
 母親が三十日、ヨドバシ、DDIポケットと派遣会社などに総額千八百万円の損害賠償を
 求め、東京地裁に提訴しました。

 訴えたのは派遣労働者Aさん(27)と母親で作家の下田治美さん。Aさんは東京・
 渋谷区の派遣会社に所属し、ヨドバシの店舗でDDIの販売に従事。その間、四回の
 暴行事件がありました。重傷のAさんを連行し「遅刻」への謝罪を強要したさい、DDI側は
 傷だらけのAさんを目撃しながらなんの処置もとりませんでした。

 ヨドバシの携帯売り場は一、二人のヨドバシ社員とDDI、ドコモなどからの派遣要員十六、
 七人で構成。ヨドバシ社員が絶対的な権限を握ったうえ「自らの手をほとんどわずらわさずに
 莫大な利益をあげるシステム」(訴状)でした。これは違法な「二重派遣」であることが、
 厚労省の調べで判明しています。
 一方、下田さんは、面前でおこなわれた息子への暴力によるショックで重度のうつ、
 睡眠障害などを発症。入院と長期の通院を余儀なくされ、いまだに執筆不能の状況が
 続いています。(一部略)

 第1の事件 ヨドバシから「笑顔が足りない」との通告で、バインダーなどで頭部を約50回殴打。
 第2の事件 仕事上のミスで、ヨドバシ社員がひざげり数回。
 第3の事件 早出サービス残業への「遅刻」がヨドバシから通告され、派遣会社員が
         社長の面前で3時間半にわたり暴行したうえ「ペナルティーでトイレを磨き、
         便器をなめさせる」。
 第4の事件 前夜の社員が押しかけ、母親の面前で暴行、ろっ骨骨折など全治2カ月の重傷を
         負わせたうえ、DDIに連行して「遅刻」への「謝罪」を強要。
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-10-01/15_01.html