勝】確かに気持ちは減退していきますね。
【渋谷】加えて銀行の場合、「貸し渋り」や「貸し剥がし」で、現場の行員は、
世間の批判の矢面に立たされてますよね。
「融資の実績を上げろ!」と言われる一方で、
「不良債権は出すな!」といわれ貸した金の回収を命じられていて、
現場の行員はまさに股裂き状態、いったい「どうすればいいんだよ!」というのが本音のようです。
実際に「りそな」の行員達は何を考えているのか取材をしていますが、
それを見ますと、やはり行員達は白けているんじゃないかな、という気がします。
【勝】そういった不満はやはり経営者に向けられますよね。
行員は経営を悪化させた経営者の責任をもっとしっかり追求すればいいのでは?
【渋谷】代表権を持つ旧経営陣は総退陣して、かわりに旧あさひ銀行出身の比較的若い
新社長が就いたんですが、「本当に”偉い”のは、金融庁だから」と言う人もいます。
これは結局「自分たちは何もできない無力感」と、役人に本当に銀行の経営ができるのか?」という敵愾心が
混ざった言葉だと思います。
そういうことを言わざるを得ない行員たちは大変な状況だと思います。
【勝】では、再建計画を無事成功させるためにはどうしたらいいんでしょうか?
【渋谷】今「りそな」に一番必要なのは真の経営者≠フ存在ですね。
例えば日産自動車のカルロス・ゴーン氏。大胆なリストラを行いながら社員達のやる気を高めました。
このように、リストラや賃金カットのようなムチだけでなく、成果に報いたり、
年功序列ではない抜擢人事を行ったり大胆な方針で行員のやる気とモチベーションを高められる経営者が必要です。
銀行にとって一番必要な財産は人材ですから、その人材が壊れてしまったら再生はありえないですね。
【勝】そこで、結論は?
【渋谷】行員のやる気を高める”真の経営者”が必要だと思います。
http://www.fujitv.co.jp/cgi-bin/mezabiz/disp/dispwatashi.cgi 「わたしたちどうなるの?」
「編集長、あなたならどうする?」
をよく読んでね。読んでも理解できない可能性が大だろうがね(大爆笑)
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