ミノキシジルタブレット(ロニテン)の添付文書

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1毛無しさん
ミノキシジルタブレット(ファイザー社 ロニテン)の添付文書の仮訳

ロニテン(ミノキシジルタブレット)は、日本では、未承認の医薬品です。
ごく限られた高血圧の場合に使用する血管拡張作用を有する医薬品で、副作
用が極めて強いため使用は非常に限定されています。信頼できる医師の指導
のもと、使用してください。素人判断での個人輸入、服用は、種々の副作用
のため、健康被害につながる大変に危険を伴う事を十分に理解すべきです。

以下は仮訳で、内容については自己責任で。(誤訳等の責任は負いません)

ttp://www.pbs.gov.au/pi/phplonit10207.pdf
の仮訳(version 0.91 20080814)

ロニテン(LONITEN)
製品情報
AI.082--1
LONITEN
ミノキシジルタブレットのブランド

記述
ロニテン(ミノキシジル)は経口の周辺部血管拡張薬です。 純粋な化合物は、
水ではよそ2mg/mLまで可溶性があり、プロピレン・グリコールかエタノール
は容易に可溶します。 化学的に、LONITENは「2.4-diamino-6-piperidino
ピリミジン3酸化物」です。 分子量は209.25です。構造式は以下の通り
(構造式図は省略、原文PDF参照)
>>1-10
2毛無しさん:2007/08/14(火) 19:35:32 ID:mID0+zxf
臨床薬理学
ロニテンは、選択的に細動脈平滑筋を弛緩し、その結果末梢血管抵抗を抑え
全身の血圧を下げます。 この作用は体組織への栄養の流れを減少させず、
通常の血管運動反射にも干渉せずに達成します。

ロニテンは心臓を直接刺激せず、腎臓の電解質の再吸収を刺激しません。し
かしながら、ロニテンを服用すると心拍出量の反射的な増加が引き起こされ、
体内に(余計な)塩分と水分を貯蔵し、プラズマレニン活動を上昇させます。
利尿剤やベータアドレナリン拮抗薬を同時に服用することにより、これらの
効果(副作用)を減少させることができます。


胃腸で急速に吸収され、投薬量の少なくとも95%以上を吸収します。
薬の血清中の濃度は服薬後1時間以内に最大限に達します。 ロニテン
の血液(血漿)中での半減期は4-4.5時間ですが、血圧降下の作用時間
は24時間を超えるかもしれません。この血中濃度と、薬理学上の作用時
間の不一致、および体の広い部分への分布は、薬が大規模な組織局所化
をしていることを示します。 しかしながら、長期投与時(慢性疾患時)
は、体内蓄積は起こりませんが、薬の効果はゆっくりと減少していきます。
        

有効量を経口服用した時、血圧は、通常、30分以内に低下し始め、2ー3
時間で最小に達し、およそ1日に30%の速度で回復します。 毎日服用する
と、累積効果があり、3ー7日後に定常状態に達します。 血圧応答の大きさ
は、心臓弛緩期(最低血圧)が85mmHgからの超過分に関係しており、服用
された投与量の対数関数へ比例します。 30mmHg以上、心臓弛緩期(最低血
圧)の血圧の低減が必要な時には、1日に2度投薬され、心臓弛緩期(最低
血圧)の一日の間の変動量を10mmHg以内に保つようにアドバイスされます。
3毛無しさん:2007/08/14(火) 19:36:12 ID:mID0+zxf

ロニテンは血しょう蛋白質と結合せず、中枢神経系にも入らなく、または体
の組織で蓄積しません。 新陳代謝はグルクロン酸活性が支配的です。 代謝
物質は腎障害患者の場合血液透析で主に尿に排出して、取り除くことができ
ます。 しかしながら血液透析により、急速にロニテンの薬理学の効果を取り
除くことはできません。


指示
ミノキシジル療法は、重篤で手に負えない高血圧疾患のある成人で、複数
の(血圧降下剤の)療法にも反応しない場合の補助療法として、使用され
るべきです。

利尿剤とベータ遮断薬との併用で、ミノキシジル(ロニテン)は、重篤な高血
圧の場合、大脳障害と網膜障害を改善することが示されています。



禁忌
ロニテンは僧帽弁狭窄症 (そうぼうべんきょうさくしょう)に由来する
クロム親和性 (褐色) 細胞腫と肺高血圧の場合、禁忌です。
4毛無しさん:2007/08/14(火) 19:37:01 ID:mID0+zxf
警告

本剤が単独で使用される場合、ロニテンは塩分と水分の過大な摂取過多
を引き起こし、 顔、目、手、首の浮腫み、静脈膨張、肝頸静脈逆流浮腫
を発生させる場合があります。 胸部エックス線は肺の血管拡張の徴候を
示すかもしれません。心不全の徴候を持つ患者の場合は、悪化するかもし
れません。 利尿剤だけの治療、あるいは塩分摂取制限との組み合わせて
の治療で、この副作用を最小とさせるでしょう。

これらの診断への不応答性により、1日間か2日間ロニテン療法の一時的な
中断を必要とするかもしれません。その場合は血圧コントロールの部分的
なロスがあるかもしれません。

ロニテン療法が、ベータアドレナリン拮抗薬や他の適切な交感神経系抑
制剤によって保護されずに行われると、(自分がそうだとは気づいていな
い)冠動脈疾患の患者に、狭心症が発生するかもしれません。

不安定な狭心症や最近狭心症になったばかりの患者には、ロニテン療法
を開始する前に、これら(ベータアドレナリン拮抗薬や他の適切な交感
神経系抑制剤)によって保護されるベキです。


同時に使用している他の血圧降下薬の作用に対して、ロニテンの血圧降
下作用は、付加的です。

起立性低血圧をともなっている患者へのロニテンの相互作用は過度の血
圧減少をもたらすかもしれません。

僧帽弁(そうぼうべん)逆流に伴った肺高血圧を患っている患者では、
過度の心悸高進を避けるための注意が必要です。

5毛無しさん:2007/08/14(火) 19:37:33 ID:mID0+zxf
注意
ロニテンは動揺性高血圧あるいは中程度の高血圧の患者の治療には推薦
しません。

LONITENは、手術によってすぐに改善される高血圧、例えば大動脈縮絞窄
症、原発性アルドステロン症、または大血管腎動脈狭窄症、の治療法の延
長のために使われてはいけません。


(余計な)塩分と水分の蓄積で2-2.5kgを超える体重増加があった場合は、
ロニテンの有効性は減少するでしょう。 したがって、患者には慎重に塩分
摂取の制限と利尿剤の使用を命じ、承諾させるべきです。

内分泌腺の異常を伴わなく、すばらしい体毛(多毛症)が伸張し、太くなり、
濃く着色することが、ほとんどの患者で見られます。 それは、療法を始め
た3-6週間後に通常、最初に顔面で気付き、それは長期間の療養の間、わず
かに後退するかもしませんが、ロニテンが中止された1-3カ月後に治療前の
元に戻ります。ロニテン療法を始める前に、すべての患者はこの効果につい
て完全に知るべきです。


右心房の病変が、0.5mg/kg/dと程度の低い投薬量でミノキシジルで治療さ
れる犬で見つかりました。類似した障害はビーグル犬で4-ヒドロキシ代謝
物質(20mg/kg/d)でも見られました。しかしながら、他の種における研究
では、ミノキシジルか4ヒドロオキシの代謝物質のどちらにも変化は発生さ
せていません。

さらに、冠動脈の出血性障害は主に犬の右房(そして、ミニブタの左心房)で
観測されました。
6毛無しさん:2007/08/14(火) 19:38:14 ID:FVsHGZuM
犬、ミニブタ、ネズミ、およびハムスターでは左室の乳頭筋の壊死と、場合
により心内膜下領域の壊死が、2、3日処置に続いているのを見られました。
ベータアドレナリン拮抗薬(の併用)は、この重篤な病変を減少させました。

類似した障害がミノキシジル療法を受けている人間に起こったという証拠は、
78人の治療を行われた患者でありませんでした。しかし、現在までの研究に
よると、人にそのような障害が起こる可能性を無視することができません。


ロニテン療法を始めたすぐ後に、およそ60%の患者の心電図にT-波の方向と
大きさの変化が見られます。大きな変化はST部分まで侵すかもしれません、
しかし、ST部分は独立では変化できません。さらに、心筋虚血の所見はみ
られません。これらの無症候性変化は、通常ロニテン療法を継続的すること
で消えます。ロニテンが中止されるなら、心電図は治療前の状態に戻ります。

心嚢貯留液が、ロニテンを含む療法で治療される3%〜4%の患者に認められ
ました。これらのケースのその半分において、流出は事前試験で明白であり、
慢性の透析患者の間で起こりました。非透析患者の大部分の流出物は、
尿毒症、大きいボリュームオーバーロード、鬱血性心不全のような要因に
起因していて、A-V転換または自己免疫性や結合組織系の障害などの要素の
結果と考えられました。ロニテン治療をうけている患者はこれらのこれらの
出来事のサインか兆候を定期的にモニターするべきです、そして、もし見つ
かったならば、適切な療法を行うべきです。

心筋梗塞に襲われたことのある患者は、安定した梗塞後の状態が確立され
た後に、ロニテン療法を行うべきです。

ミノキシジルは、子宮からでた生まれたばかりの新生児の多毛症と関係し
ています。
7毛無しさん:2007/08/14(火) 19:38:44 ID:FVsHGZuM
授乳期の使用

ロニテンが母乳で排出されるかどうか、さらに、それが新生児に有害な
影響を及ぼすかどうかはまだわかっていません。したがって、期待され
る利益がどんな潜在的危険でも上回らない限り、授乳期の母親に使用す
べきではありません。


副作用と拒絶反応

ロニテンを服用している大部分の患者は、彼らの病気または前の治療に
起因している医学上の不利なの出来事が低減することを経験しました。
増加しそうな新しい出来事はイベントは、体重増加と関連して、あるいは
関連なく発生する、体の周囲部の浮腫み(末梢性浮腫)、心拍数の増加、
多毛症、ヘモグロビンとヘマとリクットの一時的な低下、クレアチニンと
BUNの一時的な増大。

まれに報告された副作用には、低血圧、胃腸狭量、発疹と胸のはり(痛み)
などがあります。
8毛無しさん:2007/08/14(火) 19:39:51 ID:FVsHGZuM
投与量と管理(訳注:高血圧治療の場合の投与量)

ロニテンの普通の大人の投薬量範囲は、5-40mg/日です。推薦できる投薬
量の最大量は、100mg/日です。ロニテン療法は、1日に1度か数回に分割
した投薬で始められることができます。拡張期圧(最低血圧)の望ましい
減少が30mmHgを超えるならば、分割投薬は1日の間の血圧のの変動を最小
にします。

投薬量調整は、少なくとも3日の間隔でなされなければなりません。血圧の
より急速な減少は、6時間おきの連続血圧監視と5mgの薬の付加量を使って
成し遂げられることができます。投薬量条件は、慢性の透析を受けている患
者の場合は、より低いかもしれません。ロニテンを導入する前に、抗高血圧
療法が利尿剤とβ‐アドレナリン作動性遮断剤からなる療法を調整することが
望まれます。他の交感神経系抑制剤が使われるとき、LONITENの初回投与量
は減らされなければなりません。

12才以上の患者
初期投与量;1日の投薬量としての5mg。増大量:3日の間隔で、5-10mg/日
の増量を50mg/日まで。50mg/日に達した場合、25mg/日の増量で100mg/日
まで。(訳注:あくまでも高血圧治療の場合の投与量)
9毛無しさん:2007/08/14(火) 19:40:32 ID:FVsHGZuM
利尿剤

ロニテンの投与にあたっては、透析をしていない、すべての患者で塩と水分
平衡を維持することができる程度の利尿薬療法を行わなければばなりません。
過度の水貯留はチアジドかクロルタリドンを伴う2.0-2.5kgを超える体重増
加となり、その場合は、より強力な利尿剤を使用すべきです。

交感神経系抑制剤

まず最初に、大部分の患者は、ロニテンによって誘発された心拍数の上昇を
制限するために交感神経系抑制剤が必要になります。好ましい薬品は、80-
160mg/日の大人のプロプラノロール適用量と等価のベータ受容体遮断薬です。
すでに治療経験のある患者が(標準より)20拍/分を上回る心拍数があるとき、
あるいは、同時に治療開始した患者が(標準より)10拍子/分を上回る心拍数
があるときは、より高用量の処方が必要かもしれません。ベータ受容体遮断薬
が禁忌の場合、メチルドパまたはクロニジンがその代わりに使われるべきで、
それらはロニテの24時間前に始めななければなりません。
10毛無しさん:2007/08/14(火) 19:41:12 ID:FVsHGZuM
過剰投与

ミノキシジルの投与によってほんの少しのケースで、低血圧が発生しました。
ミノキシジルが交感神経系反応(αアドレナリン作動性妨害物のグアネチジン
のような影響)と補償メカニズムをブロックする抗高血圧症薬品と同時に使わ
れるとき、過度の低血圧が発生が、最も起こりやすいと思われます。副鼻洞心
搏急速も、報告されました。

患者間で血中濃度が異なるため、過剰投与の警告レベルを確立することは難し
い。一般に、患者が最大量未満しか服用していないことを医者が知らない限り、
2000ng/mLを相当に上回る場合は過剰投与と考えられていなければなりません。

処置は主に徴候的で、対症的です。中毒摂取の可能性がある場合には活性炭の
投与を考慮してください。(ミノキシジルを)摂取してから1時間以内に活性
炭が投与されるとが最も効果的です。完全には意識がないか、ギャグ反射をそ
こなわなかった患者において、一旦気道が保護されるならば、考経鼻胃管によっ
て活性炭を投与することを考慮すべきです。

低血圧症が起きた時に推薦される治療は、通常の食塩水の静脈内投与です。交
感神経興奮剤薬(例えばnoradrenaline)は、心臓刺激的な作用が過度のために
避けられなければなりません。不可欠な器官の不十分な散水が明白な場合だけ、
フェニレフリン、アンギオテンシン2とバソプレッシン(それはロニテンの影
響を逆にします)が使われなければなりません。過量投与した場合、「毒物情
報センター」 に連絡してアドバイスを受けてください。