■ シャンプー情報交換スレ 33 ■

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6毛無しさん
「頭がかゆくて、フケが出るんです」、そんな訴えで来院される比較的若い年齢の患者さんがとても増えています。
診察すると大抵、頭皮に赤みがあり落屑(「らくせつ」。乾燥して浮いた表皮の角質の事)が見られます。
中には痛みのある毛のう炎(ニキビ)をたくさん併発している場合や、 傷口から浸出液が滲んでいるような進行した
炎症を起こしている事も多いのです。
診断名は「頭部湿疹」又は「頭部湿疹+毛のう炎」の合併したものが多いです。
原因は何だと思いますか?
それは「過剰なシャンプー、コンディショナー、ヘアケア製品の使用による頭皮のダメージ」です。
実は頭皮由来の汚れである汗、古い角質、皮脂の約80%はお湯のみですすいでも落ちるといわれています。
しかし現実では毎日最低でも1回、多い人は朝、夜の2回、髪を洗っている患者さんが殆どです。
その都度、シャンプーやコンディショナーをたっぷり使う訳ですから、その時に本来は肌のバリアーに必要な
皮脂も洗い流してしまい、頭皮の乾燥がどんどん進む訳です。
そこで乾燥して浮いてきた角質を「フケ」だと思ってさらに強く洗って、その後、ヘアケア製品で潤いを与えて
いるつもりのようですが、 実際はヘアケア製品も化学的な合成物質なので、バリアー機能が落ちた頭皮には
かえって刺激になっている事が多く 、 無意識にかゆい所をかきむしっているうちに段々と湿疹化していくのです。
そこで病院に相談して頂けたらまだ軽症のうちに治せるのですが、患者さんのお話を聞いていると、
「商品が悪いからより低刺激と表示されたもの」あるいは「自然派」といった表示の製品をあれこれ試してみるようです。
ですが、洗髪する回数は変わりません。
実はここが一番問題なのですね。
もう一度繰り返しますが、根本的な原因は「洗いすぎ」なのですから。
そういう患者さんには、まず上記のように頭皮の荒れが起こるメカニズムを
ご説明した上でシャンプーする回数を1日置きくらいに減らして頂きます。