アデランス社員用掲示板 Part3

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788毛無しさん:2006/10/22(日) 19:53:33 ID:Cn9MNhgo

雨がやみ 風が去り
湿った地面の片隅に 一粒の芽が咲いていた

「僕は生きるよ」と言いたげに 力一杯咲いていた
辺りは枯れ木や水溜まり それでも僕らは生きるんだ

太陽の下 土の上 
地上の何処か片隅で 君は何を感じてる

辛いこと嬉しいことそれより楽しいことを探し出し
探し求めることに 幸福の理がある

悲しいことも嬉しいことも
待ってて出会えるモンじゃない

太陽の下で生き そして感じれば
いつかは必ずやってくる…きっと…


789毛無しさん:2006/10/22(日) 19:54:10 ID:Cn9MNhgo

君は海よりも山よりも風よりもお金よりも正しい
君は心配するな
君は海よりも山よりも風よりもお金よりも正しい
ただ君は好きに

ただ君は好きなようにして 君の考えることをすればいい
そして全ての責任は君に
君に逆らう物は他ならぬ 君が始末してしまえばいい
ただ空に向かって思うんだ

君が海より山より風よりお金よりも正しいと
君は海より山より風よりお金よりも正しいと
ただ君は好きに

790毛無しさん:2006/10/22(日) 19:57:28 ID:Cn9MNhgo

愛しさの余り 貴方の名前を
虚空に溶かした、
何も 残らなかった。

画面を覗いて、 指が動く
貴方を欲して

画面を覗いて、 文字の羅列から
錯覚を解りながら 愛を汲み取って

もう何度と見た 文字の羅列が
今の私には 安定剤となって

電波を伝って 貴方が届く
それだけを いつまでも待って

貴方の名前を、 虚空に溶かした
光る画面、覗いて 画面を閉じれば

何も残らなかった。


791毛無しさん:2006/10/22(日) 20:00:50 ID:Cn9MNhgo

幼い頃の小さなあの手に、
私は欲張りにもあんなに沢山のものを掴んでいたのに、

大きな手で、
もっと沢山のものを抱きとめることを未来に見ていたのに、

右手にあった母の手は?

左手にあった父の手は?

甲虫は飛んで行ったし、
西瓜は小さい子に渡すようになったし、
6時の音楽は時報になった。

私はいつから、
明日が必ずあることを、
過信する様になったのだろう。


792毛無しさん:2006/10/22(日) 20:02:28 ID:Cn9MNhgo

ねぇ神様 もしも居るなら僕の願いを聞いてよ
大好きなあの娘が
月にお祈りしてるんだ
大好きな誰かの為に
月にお祈りしてるんだ

綺麗な横顔に笑みを浮かべて
灰色の瞳に涙を浮かべて
折り紙で作った船には願いを浮かべてた

ねえ神様 もしも居るなら大好きなあの娘に伝えてよ
月なんかにお祈りしたって無駄だと
アイツは自分勝手満ちた筈が欠けてゆく
本当は赤い筈があの娘には白く微笑んで
アイツは嘘つきなんだ

お願い神様願いを叶えて
大好きなあの娘が
夜毎月にお祈りしてるんだ
大好きな誰かの為に
月にお祈りしてるんだ
お願い神様
大好きなあの娘の願いを叶えて


793毛無しさん:2006/10/22(日) 20:04:05 ID:Cn9MNhgo


「大好き」
君は僕に言った。

「知ってる」
僕はそう答えた。

「大好き」
僕は君に言った。

「知ってた」
君はそう答えた。

二人は笑った。


794毛無しさん:2006/10/22(日) 20:09:30 ID:Cn9MNhgo

雨の日に

美しい街で野良猫を拾った
愛に飢えた聖人

聖人は猫を愛した
猫は聖人を憎んだ

猫は雨に濡れたくなかっただけ
聖人は猫に愛されたかっただけ

雲一つ無い青空が広がる日に

猫は壊れた玩具の様に
地面の上に冷たく横たわっていた

聖人は冷めた目で
猫を埋葬した

そして
今日も愛を求めて街へ向かった


795毛無しさん:2006/10/22(日) 20:11:08 ID:Cn9MNhgo

生命の消ゆるところを
この目で見、
それは 何と曖昧であったか
行きている事と死んでいる事は決定的に違うのに
その境界は余りに曖昧である
死の旅へ向かわんとする者は
その峠で迷うのだろうか
己はどちらへ行くのかと
殆んどの者はしっかりとした足取りで
ゆっくりと しかし着実に 死へ向かうのだ

我々は行きている
だがそれは死に向かって歩くのと同じ
生と死は決定的に違いながらも
完全に連続しているのだ

お医者の先生は 何時何分御臨終です等と言うが
それは違うのだ
ただ死が生よりも強みを帯びただけなのだ
死は正の中にも続いている


796毛無しさん:2006/10/22(日) 20:11:56 ID:Cn9MNhgo

冷えきったこの右手
暖める術無くして

さ迷ってた 乾いた街
嘆きの語彙すら 奪われる

清らかさは 空の隅
一人きりだと 蔑んで

無くしてから 思い出す
又理由もなく責めるのか

涙で声を嗄らしたら
また抱き締めてくれるかな

宵闇明日を見つけたら
あの夜さえも許される


797毛無しさん:2006/10/22(日) 20:14:26 ID:Cn9MNhgo

毎晩、俺が眠くなると決まって誰かがドアをノックするんだ。
俺は、いつもそれで目が覚めちまう。
誰だ?という俺の問には、誰も答えない。
便器に顔を突っ込んでる気分さ。
死んだ魚の目をした奴ら警察に中指を立てやがる。
そして、奴らはいつも俺を殴るんだ。
だから俺は…

寝てなかったからか?いや、仕方なかったんだ。
きっとそうさ、俺は正しい。
でなきゃ俺はただの…
けどお前も正しい。だから、俺はだだの…
もう長い間寝てないんだ。勘弁してくれ。
ずっと、自分の罪を洗い流そうとしてるんだ。
いくら洗っても石鹸でこすっても俺の手は真っ赤なまま、
睡眠薬、睡眠薬、睡眠薬
いくら飲んでも眠れない。

モルヒネを、モルヒネを、モルヒネを…
痛みから救い出してくれ。

クラック、クラック、クラック
スラム街で会った黒人にもらった。

目の下にはくま、腕には注射針の痕。
けど、苦痛からは逃れられない。
だから、俺は中指を立てたのさ。全てに。
だから、俺は中指を立てたのさ。あの黒人に。
だから、俺は中指を立てたのさ。街のグズ共に。

798毛無しさん:2006/10/22(日) 20:16:01 ID:Cn9MNhgo

小さい頃は、なにも考えずに生きてた
何故、俺は今こんなに悩んでるんだ
すべてくだらない事
すべて些細なこと
何も必死になる事はない
3年後には、笑い飛ばせるのに

俺は、いつからかこの世界が腐ってる事に気づいて
失望して
悪あがきをしてた
気がついたら俺は一人

俺は夢で見たんだ
手をとっりあって
みんな笑ってる
世界の真ん中で
手をつなぐんだ
肌の色なんか
目の色なんか関係ない
みんな裸で
笑い会うんだ
目が覚めたとき
俺は笑ってた

799毛無しさん:2006/10/22(日) 20:17:45 ID:Cn9MNhgo

机の奥から一枚のメモ
初めてのデートの前夜、眠れなくて
あなたと話したいことを書いた。
会話につまったらこんなゲームしようとか
あっ、そうだ、あのCD持っていこうとか
そんなことも考えた。
今考えると、書きとめる必要もないような
たわいもないことばっかりで
あの夜の幸せをうつし出していた。
次の日、計画をことごとく実行しようとして頑張っていた私を
ふいに車をとめて抱きしめてくれた。
すべて見透かされていたような気がして
恥ずかしくなったんだっけ。

そう、そうだった。
あなたとの恋は、辛い恋ではなかった。
泣いていた時間に気をとられて忘れていた
幸せな恋だったんだ。
あなたがいて、隣に私がいて、
ドキドキしたり、きゅんとしたり、
笑ったり、時には一緒に泣いたりして、
二人しか知らない、幸せな時間をいっぱい共有した、幸せだった。
もう戻らないからこそ、忘れてはならない、
一枚のメモが、そう教えてくれた。

800毛無しさん:2006/10/22(日) 20:18:53 ID:Cn9MNhgo

少女は
微笑みを固定する
戦車の下敷きになりながら

無垢な裸体を
銃弾の最中に晒しながら

戦車は
そんな少女を
笑顔のまま
肉塊に分散させる

血だまりだけが
はりついた笑顔で
戦車の内部に入り込む

かくして
少女は
世界の何処にも
存在しなくなった


801毛無しさん:2006/10/22(日) 20:25:52 ID:Cn9MNhgo

僕には雨が似合ってる
僕の存在をかき消してくれるから


僕はもう思うことも忘れた
太陽も見えなくなった
雨も止みそうにない
どこまでも続いていく痛み
終わりさえ見えない雨に打たれ
もう僕の目は視力さえないのか
もう僕の体は感覚さえないのか
もうなにも分からなくなったのか
それさえわからない


802毛無しさん:2006/10/22(日) 20:26:40 ID:Cn9MNhgo

割りましょう、割りましょう。
 私の心を割りましょう。
 一枚砕けてもう一枚。
 割っても割っても、きりがありません。
 あなたの心は割れますか?
 心とは割れやすいものです。
 移ろいやすいものです。
 割りましょうよ割りましょう。
 割った数だけあなたの心、少なくなるけど輝きますよ。
 なんなら私がしましょうか?
 あなたの心は美しい。
 割らなきゃ損です。
 古い心は割れてこそ輝くのですから。


803毛無しさん:2006/10/22(日) 20:27:44 ID:Cn9MNhgo
僕は思ったよ。
そうすればいいのにと。
ああやればいいのにと。
だけど言えなかった。
言えるはず無かった。
僕みたいな人間が、
軽々しく発言して良いはずがないんだ。
だって頭も悪いし、
約束だって守れないような、
そんな僕の意見誰が聞いてくれる?
そんな僕の話誰が信用してくれる?
もううんざりなんだよ。自分に。
変わりたいなんて100回思った
だけど思うだけで終わり。
変わったときなにか言われるのが怖いから。
変わったときに笑われるのが嫌だから。
だから変わる事なんて出来ない。
涙もながした。鼻水もたらした。
なぜだろうこの人恋しさ。
人とふれあいたいと心から思う。
ふれあってるはずなのに、
なんか隙間があるようで、
耐えきれないんだ。もう僕には
自分自身が分からないんだ。
混乱する僕・・・だけどようやく分かった。
そうやって思うことこそ自分自身なんだと。
僕はこういう人間なんだと。やっと気づく事が出来た。
そう今の僕こそ
自分自身。
804毛無しさん:2006/10/22(日) 20:35:16 ID:Cn9MNhgo

マイナスとマイナスを足したらプラスになるのは数の世界
人間の世界はそうはいかない
陰と陰が交われば
闇が拡がる
陽と陽が交われば
更に眩しい光を放つ
光は闇をいっそう黒くし
闇は光をより際立たせる

正反対に動くベクトル
私は今どちらに向かっているのだろう

光と闇が混在する世界
私の中で輝く光は
いつか闇に呑まれてしまうんじゃないか
私の中で輝く光は
もしかしたら
息で吹き消す事が出来るくらい微弱なものなのだろうか

おねがい
どうか
輝き続けて

805毛無しさん:2006/10/22(日) 20:37:08 ID:Cn9MNhgo

団地の5階のある部屋を原点に
ただなんとなく放射線の様な
毎日の軌跡を描いている俺。

この先への不安と
それを打ち消そうとする
その場限りの高揚感。

ぶらっと外へ出てみると
冬の冷たさと商店街のネオンが
とても優しくて虚しい。

俺の家から見える
遠くのマンション
3kmくらい離れているけど
蛍光灯がはっきりと見える

あそこにはきっといくつもの人生が
平行して同居しているんだな
と考えていたら
自分がどんどん小さくなって
溶けてしまいそうな気がして
布団にもぐりこんで
毛布を握り締めていた。

806毛無しさん:2006/10/22(日) 20:38:56 ID:Cn9MNhgo

コーヒー豆にこだわりはないけど
ブラックのコーヒーしか飲まない

苦味がいいんだって通ぶった顔をして
本当はちょっと苦手だったりする

君も言ってたね ブラック派だって
でもいつも飲んでたのは 茶色いコーヒー

そんな君がたまらなく好きだった

ねぇ またあの喫茶店へ行こうよ
くだらない話をしよう コーヒーを飲みながら

砂糖とミルクが混ざってくようには
なれないっていつしか気づいてたよ

窓ガラスが湿る季節にはもう
缶コーヒーの体温に慣れてしまってた

だけど君がたまらなく好きだった

ねぇ またあの喫茶店へ行こうよ
くだらない話をしよう コーヒーを飲みながら


807毛無しさん:2006/10/22(日) 20:42:40 ID:Cn9MNhgo

肩に蝶々
パタパタと羽をぶらつかせ
退屈そうに 僕を眺めてる

はやく 羽ばたけよ
肩を揺すると 青空へ消えてった

部屋に戻ると また蝶々
ユラユラと部屋を 飛び回る

はやく 羽ばたけよ
窓を開けると 暗闇へ消えてった

なにを彷徨ってるんだろう
僕は一人で うなだれた


808毛無しさん:2006/10/22(日) 20:44:25 ID:Cn9MNhgo

いつもみたく単調だと平凡だと感じながら
とりあえずは恥もかかず
目立たぬ様に
どうでもいいやってくらいいいかげん
なんだか今夜は
呼吸もままならない
どうなってんだ?
軟弱な心臓が止まりそう
叫んでみるか?
悩みも運動不足、いざって時にナイスなセリフ出てきやしないよ
すぐに舌打ち

それにしても
なんてったって
腫れあがる膿が痛いな
絞り出したら傷跡になっちまった
最大のピンチ、かさぶたが剥がれそう
全てを見せれるか?
いや 叫んだって空のうえ届きそうにないよ
またも臆病風
かっこ悪いったらないね
でもまだ転んじゃいない
転んじゃいないや


809毛無しさん:2006/10/22(日) 20:45:49 ID:Cn9MNhgo
憎しみというのは実に割に合わない。

品格が落ちるどころか自分まで深遠に堕ちていく

あとに残るのは空しさのみ、など、いろいろあるが、

もっとも恐るべき点の一つは、

憎めば憎むほど、その憎む対象と縁を持ってしまうということだ。

憎む者は諭される、というのが物語の常道でもある。

しかしそれでも。

それら全てに構わず、他者を憎む、という場合もあるはずだ。

自分の命、正義、誇り、自分の存在自体まで失うのも構わずに

何かを憎むようなことがあるのなら、

いったい誰がそれを諭せるというのか。


810毛無しさん:2006/10/22(日) 20:46:47 ID:Cn9MNhgo

犯罪を犯して

警察に怯えるのなら

自首するのがいい

世間の目が気になるのなら

自分の目を潰し

鼓膜を破ればいい

完全犯罪をするのは簡単さ、

自分がこの世から消えればいいんだから





811毛無しさん:2006/10/22(日) 20:48:08 ID:Cn9MNhgo

無邪気な功名心から、

自分の師匠、先達、仲間に対して、

批判や中傷めいた 言葉を浴びせる人間がいる。

彼はそのことによって

ますます強められる絆を夢想するのであるが、

実際には、彼の裏切りは彼を唐突に孤独にする。
 
しかしこの孤独の中で、彼ははじめて

彼の自己を発見する機会を

得たかもしれないのである。

812毛無しさん:2006/10/22(日) 20:48:54 ID:Cn9MNhgo


自分に魅力がないことをそっちのけで

人の悪口ばかりかいてて楽しいか?

こういう偉いふりばっかしてるやつは

孤独にはならんのか?

共感を持てるやつらだけで

仲良くしてればいいだろうが、

共感をもてない相手だと

とたんに仲が悪くなるだろう?

人のこと勝手に決め付けて満足したいなら、

勝手に一人でしててくれ、

そういうやつに、おれは興味ない。


813毛無しさん:2006/10/23(月) 03:41:30 ID:aIQ8X6f3
全く効果の無いものを高額で契約させる。それがアデランス。

改善するどころかハゲる一方なのに、改善してきましたねとか言って契約を
延長させる。それがアデランス。

ドライヤーや頭皮マッサージ器といった機材を、これまた高額で
買わせる。それがアデランス。

市販シャンプーの10倍以上はするアデシャンプーやコンディショナーを
強制的に買わせる。それがアデランス。

客が効果が無いと正直に言うと、謝罪するどころか逆ギレして効果が無いのは
お前のせいだと恥ずかしげも無く客にあたりちらす。それがアデランス。

カット技術は極めて低く、サポート等の施術後のセットも超適当。それがアデランス。

担当がコロコロ替わり、そのたびに、アレ買えコレ買えとハイエナのようにたかる。
それがアデランス。

ハゲを一番バカにしてる。それがアデランス。

そしてそのハゲに食わせてもらっている。それがアデランス

814毛無しさん:2006/10/23(月) 03:54:24 ID:aIQ8X6f3


全く効果の無いものを高額で契約させる。それがアデランス。

改善するどころかハゲる一方なのに、改善してきましたねとか言って契約を
延長させる。それがアデランス。

ドライヤーや頭皮マッサージ器といった機材を、これまた高額で
買わせる。それがアデランス。

市販シャンプーの10倍以上はするアデシャンプーやコンディショナーを
強制的に買わせる。それがアデランス。

客が効果が無いと正直に言うと、謝罪するどころか逆ギレして効果が無いのは
お前のせいだと恥ずかしげも無く客にあたりちらす。それがアデランス。

カット技術は極めて低く、サポート等の施術後のセットも超適当。それがアデランス。

担当がコロコロ替わり、そのたびに、アレ買えコレ買えとハイエナのようにたかる。
それがアデランス。

ハゲを一番バカにしてる。それがアデランス。

そしてそのハゲに食わせてもらっている。それがアデランス
815毛無しさん:2006/10/23(月) 10:04:11 ID:L7NPoL/q
今月達成するのかな? 苦しむのは社員ばかり
売りたくも無い、ズラや商品に又、へ理屈つけないとね・・・鬱になる
根拠ない計画ばかりで、データーは信憑性まったくないし
架空セットや重複オーダーで作られている、それにきずかない
経営陣もどうかなぁっていつも思う。
816毛無しさん:2006/10/23(月) 20:12:42 ID:U7Vr4GDf
俺には10歳上の従妹がいた。
綺麗な人で、とても優しい。
名前は由紀(仮名)と言った。
由紀は俺の明仁(仮名)という名を崩して「あっくん」と
呼んでくれていた。
近所に住んでいて年の離れた俺とよく遊んでくれた。
いつも一緒で大好きだった。
由紀が社会人になり遊ぶ機会は減ったが
幼少と変わらず懐いていた。

俺が中学に入学した頃、由紀は結婚した。
初恋のようなものを感じていた俺は正直、ショックだった。
結婚と共に遠くへ引越した彼女とは会わなくなってしまった。

それからしばらくして久しぶりに家へ遊びに来た。
長い再会までの期間と幸せそうな由紀の顔に胸が詰まった。
両親と楽しそうに会話を交わすリビングを抜け出し
自分の部屋へ戻ろうとしたが、由紀は追いかけて来た。
「待って、あっくん、久しぶり。」
「・・・うん。」
俺は階段を昇りながら答えた。
複雑な感情を割り切れないまま、何故か少しの苛立ちと少しの悲しみが混ざり
由紀の顔を見れない。
「ねぇあっくんってば。」
そんな俺の気持ちを知る筈なく俺の後ろをついて昇ってくる由紀。
呼ばれ手首を掴まれた。
軽い力だったのに、心臓が痛いくらい跳ねて、それを振りほどいてしまった。
一瞬。
階段でバランスを崩した由紀は呆気なく落ちていった。
派手な音が耳に入って動けなかった。
817毛無しさん:2006/10/23(月) 20:14:08 ID:U7Vr4GDf
両親が駆けつけ、救急車が来て。
そして知った。
由紀は妊娠していた、それを話しに俺の家へ来たこと。
けれど階段から落ちて、流産。
俺は病室で何度も何度も謝り後悔し泣いた。
そんな最低な俺を由紀は責めなかった。
「大丈夫よ、あっくん・・・。」と涙の溜まった瞳を向けてくれた。
俺が悪いのに、この件を誰にも言わなかった。

由紀はその後回復し、俺は学生の位が上がって勉学に勤しむようになって
互いに会えなくなった。・・・会わなくなった。
俺は大学を卒業し、何人目かの彼女が出来てプロポーズをした。
結婚式は親戚一同が集まる。
その中に由紀もいた。
「おめでとう、あっくん」
ずっと由紀に対して後ろめたさを感じていた俺は祝福の言葉に
不覚にも子供のように泣いてしまった。


818毛無しさん:2006/10/23(月) 20:14:47 ID:U7Vr4GDf
再びぽつぽつと連絡を取り合うようになった。
やがて妻が妊娠した。
父になるという歓びがこんなに大きいものだと思わなかった。
両親はもちろん、由紀にも電話して知らせた。
いつにも増して仕事に身が入る。
妊娠9ヶ月目、そんな幸福の絶頂期だった。
残業中、妻が病院へ運ばれたと電話が来たのは。

母子共に危険ということで、手術室のランプが赤く光る。
ベンチには両親と由紀がいた。
どうやら自宅に遊びに来ていたらしい。
「奥さん、階段を踏み外したんだって…」
由紀が小さな声で隣に座った俺に話し掛けた。
「…あっくん」
脳裏では過去の由紀の流産の記憶が思い出されていた。
悲痛な面持ちで俯く両親と同じく目を瞑る俺の肩に手を置く由紀。
「私ね、あの時のこと、まだ許してないんだ」
場に似つかわしくない低い声音に驚いて顔を上げた。
柔らかな微笑みを作る由紀の瞳は初めて見る心底冷えたものだった。
「赤ちゃん助かるかなぁ」
由紀は笑った。
俺は妻が最近、大きなお腹を気遣って寝室を1階に移したほど
階段を避けていたことを思い出していた。


819毛無しさん:2006/10/23(月) 20:15:32 ID:U7Vr4GDf

高校生のときで、今ぐらいの時期、とっても寒い夜8時くらい。
私と友達は池袋の、静かな通りを通ろうとしてた。

左から、誰かが、私の肩を叩いた。
私は、ろくでもないキャッチか何かだろうし・・と思い、そちらを
見もせず、右に居る友人の方しか見ないで歩いた。
で、ちょっと歩いて、すぐに振返った。
そこには、誰もいなかった。「え?!」と思い
「今さ、私、肩叩かれたんだけど・・」と友達に言うと
「嘘?!誰もいなくなかった?」と真顔で言われ、友達も怖がっている。
よく考えると、その肩の叩き方は、変だった。
「ねーねー彼女!!」みたいな叩き方ではなく、軽くトントン!!でもなく
肩に手のひらを乗せて、トン・トン・・みたいな叩き方だった。
妙に印象に残るというか・・
それにキャッチやナンパだったら、声を掛けながら叩くものだし。
私たちは恐ろしくなって、気のせい気のせい!!と無かった事にした。
でも、今思い出しても、あの手の感触と誰も居なかった寂しい夜道
恐ろしい。


820毛無しさん:2006/10/23(月) 20:16:48 ID:U7Vr4GDf

子供の頃田舎のばあちゃんちに泊まりにいって寝ていたときのこと。
寝ている和室は障子一枚で縁側と隔てられてて
そのとき障子は閉まっていた。

ふと気配で目覚めて障子のほうをみると月光に照らされて人影が透けて見える。
誰?と思ったが声が出ない。影も動かない。
なんか目が離せなくてそっちをじっと見ていたのだけど、
あることに気づいて身体の血が凍った。

その人影は障子の下の方に映っていたのだけど
どう考えても位置がおかしい。
まるで縁側の床から上半身が生えているような形なのだ。
遠くの影が伸びてきて上半身だけが映っていたのとは明らかに違っていた。
そして何より怖かったのはその影が黒ではなくて赤色だったこと。

しばらく見ているとその赤い上半身だけの影は
床をそのまますべるような動きで去っていった。
去り終わるまで下半身はついに見えなかった。
未だにあれが何だったのか説明がつけられない。


821毛無しさん:2006/10/23(月) 20:19:35 ID:U7Vr4GDf

水場、ってのは幽霊が集まりやすい状況を作り出すらしい。
特に流水じゃなく、溜まった水。
普段生活している中だと、風呂場やトイレなんかがそれに当たる。
霊道直下らしいマンションに住んでいるせいか、俺はよくそういう現象に出くわす。
その中で一つ、かなりインパクトの強かった水場の話がある。

その日は友人達と遊んで、部屋に帰ってきたのが深夜2時を少し回った頃だった。
煙草の臭いが全身に染み付いて、気持ちが悪い。
ひとっ風呂浴びよう。
そう思って、俺は風呂場に向かった。
寒い季節だったから、浴室は冷え切っている。
少しでも浴室を温めるために、俺はシャワーの栓を捻った。
キュッと小気味いい音がして、勢いよく水が流れ出す。
服に水がかからないようにシャワーをフックにかけて、俺は浴室を出た。
シャワーは入り口とは反対側、浴槽の方に向けて、勢いよくお湯を出している。

その状態にしたまま服を脱ぎ始める。
脱ぎ終わって入る頃には、ちょうどいい温度のお湯が浴びれるだろう。
上半身を脱ぎ終えた時、ふと浴室の方に目をやった。
湯気で浴室全体を温めるために、浴室の扉はしっかりと閉じている。


822毛無しさん:2006/10/23(月) 20:21:57 ID:U7Vr4GDf

その扉、曇りガラスの向こう、人の影があった。
ゆるゆると手で顔を覆い、ストンと電池の切れた人形みたいに脱力する。
それを繰り返していた。
お湯が浴槽を叩く音に混じって、
パシャッ、パシャッ、と何かが落ちるような音がする。
俺はゆっくりと扉に手を伸ばした。
扉に手がかかった瞬間、一気に扉を押し開ける。

湯気がもうもうと立ち込める浴室の中、
勢いよく流れ出るお湯を浴びながら、女が立っていた。
着ている服が水に濡れて、ぴったりと張り付いている。
俺は扉を思い切り閉めて、上着を掴んで部屋を飛び出した。
今までだって結構な数の幽霊を見ている。
でも、あの女はヤバイ。纏っている空気が違う。
多くを見てきたからこそ、ヤバさが分かった。
走りながら、上着を着る。近くのファミレスに逃げ込んで、やっと人心地がついた。

落ち着いてきたところで、あの女を思い出してみる。
身体の向きから考えると、あいつはこっちを見ていた。
でも、目は合わなかった。
纏っている空気から考えて、あいつは何かを強く恨んでいた。
でも、表情は分からなかった。

だって、そうだろ。
あの女は、自分で顔をえぐり取っていたんだから。


823毛無しさん:2006/10/23(月) 20:25:33 ID:U7Vr4GDf
ある日、飲み会のあった後、友達の一人が俺の部屋に泊まる事になった。
遊んで疲れていたから、風呂に入った後、
そいつのために来客用の布団をひいて、眠った。

しばらくして、そいつの叫び声で目が覚めた。
慌てて電気を付け、時間を確認すると、深夜3時過ぎ。
とりあえず、怯えるそいつを落ち着かせるために、近くのファミレスに向かう。
黙ってコーヒーを飲んでいると、そいつはやっと落ち着いたようだ。
なにがあった、と事の経緯を聞いてみる。
ぶるり、と一つ身震いをして、

「俺さ、最初なかなか寝付けなかったんだけど、いつの間にか寝てたんだ。
どれくらい寝たのかは分からないけど、目が覚めた。
俺等が寝ていた8畳くらいの部屋。
その部屋の中に、人がびっしりとひしめいて、
みんなして俺を見てニヤニヤ笑っていたんだよ。
それで、叫んだ。
叫んだ瞬間、みんないなくなった。」

そう、話してくれた。


824毛無しさん:2006/10/23(月) 20:30:51 ID:U7Vr4GDf

5年前、新築のマンションに引越しました。私の部屋はエレベーターと隣室に挟まれた
位置にあり、ベッドはエレベーターがある方の壁側に設置していました。
引っ越して間もない頃のこと。
真夜中、寝相の悪い私は、体が半分ベッドから落ちそうになったことで目を覚ましました。
うつぶせで右半身がベッドから出ている…という状態でした。
目の前の床、ベッドの下から白い右手が手のひらを上にした状態でのぞいていました。
その手はおいでおいでをするようにゆっくりと動いていました。
「うわ…」と思いましたが、ベッドの下を覗いてみる勇気もないし、またベッドから降り
る(逃げる)気にもなれませんでした。下手に動いて足なんか触られてもイヤですから。
とりあえず少しの間目が離せなくて見ていたんですけど、ベッドから這い出てくる様子も
なさそうだったので、そ〜っとベッドの中央に体勢を戻し、存在に気付かなかったフリを
することにしました。
「チッ」
私には舌打ちに聞こえたのですが…怖かったからそう聞こえただけで、本当は単にベッドか
家具のきしんだ音だったのかもしれません。
このベッドの、私の真下に何かがいる…出てきたらどうしよう…と思うと寝られず、結局朝
まで身を固くして過ごし、完全に明るくなってから恐る恐る見てみましたが、特に何もあり
ませんでした。


825毛無しさん:2006/10/23(月) 20:32:43 ID:U7Vr4GDf

1年前の冬のこと、母が夢におばあちゃんが、よく出てくると言ってた。
「あんた最近、墓参りしてないよね? 一緒にいくか?」
と言われ、普段なら有無も言わさず「行かない」と言う所
何故かそのときは、素直に行くことにした。
母と2人だけ(5人家族)、お彼岸でもないのにシーズンオフの墓参り。
 それから2ヶ月くらい後、その日は私と母しか家にいなくて、仕事が休みでウトウトしてたら
遠くから私の名前を呼ぶ声がする。ハッとして部屋を見渡すと、母が裸で
部屋のドアに寄りかかりながら、「頭が痛い、痛い痛い、○○(私の名前)病院連れてって」
かすれた声で助けを求めていた。 私はそれを見て、寝ぼけながらも大パニック・・・。
服を着せ、私の車に詰め込んで急いで病院の救急外来へ直行。
 結果から言うと助かりました。
医者から聞いた話によると、原因はくも膜下出血、どうも脳の血管に動脈瘤があったらしく
冬で気温が低く、寝起きで血圧が下がっているところに風呂に入って、いっきに血圧が上昇して
動脈瘤が破裂したみたいで、医者には覚悟しておいてくださいと言われました。
 この後、1度再入院することになりますが、今では倒れる以前と遜色ないくらいまで回復してます。
あのとき、私が家にいなければ、母は助かっていなかったでしょう。
意識が戻ったときに、2人で行った墓参りのことを聞いてみたけど、母は覚えていませんでした。夢でおばあちゃんが出てきたことすら・・・。
私は、おばあちゃんが虫の知らせで助けてくれたんだろうと、今では思っています。
 おばあちゃん、ありがとう。 これからはちゃんと墓参りするね。

826毛無しさん:2006/10/23(月) 20:34:08 ID:U7Vr4GDf
小さい頃、手を引かれて電車に乗り込もうとした時に下を見た。
電車とホームの隙間から見える線路の上に、何故かきちんと揃えてある靴が。
今は見なくなった、安っぽいTVアニメキャラのプリントの子供靴。
どうしてここに?落としたにしてはなんで揃ってるんだろう?
色々考えてたら下に落ちそうになった。


827毛無しさん:2006/10/23(月) 20:35:12 ID:U7Vr4GDf

今から5年くらい前の話です。
当時付き合っていた彼氏の家に初めて遊びに行った時のこと。
玄関を開けて「どうぞ入って〜」と言われた時、アレ?と思いました。
小さい子の特有の…なんというか…髪の毛の臭い、乳臭いような甘酸っ
ぱいような体温の高そうな臭い…おわかりでしょうか?そういう臭いが
したからです。
彼には小さい弟や妹はいませんでしたし、独り暮らしで実家からも遠く
離れていました。そして小さい子が家に遊びに来るということもありま
せんでした。「気のせいか…」と思い、部屋に入ってギョッとしました。
ベッドルームの隅に、5才くらいの女の子が体操座りしているのです。
純和風の顔立ち、白い肌、水色っぽい色のワンピース、肩より長い黒髪
で前髪は眉の辺りで揃えてあって…例えが適当でないかもしれませんが
ちょうど今の愛子様みたいな清楚な感じの子でした。
うわ…どうしよう…と思ったものの、彼自身全然平気(気付いてない)
みたいだし、前々から自分の部屋にとても愛着があるらしきことを言っ
ていたので、初めてお邪魔していきなり何か言うのもどうかと思い、黙
っておくことにしました。


828毛無しさん:2006/10/23(月) 20:36:57 ID:U7Vr4GDf

訪れたのは夕方近い時間だったので、適当に荷物を置いたらゴハン食べ
に行こうということになり出かけました。『帰ったらあの子、消えてた
らいいなぁ…』なんて思いながら。
食事を終えて家に帰ると女の子はいなくなっていました。『やっぱさっ
きのは見間違いだったのかも。あまりにもリアルだったけど…』

その後お風呂を頂いたわけですが。
体を洗っている時、背後に何か気配がしたので振り向きました。
お風呂場の扉はよくある磨りガラスっぽいアクリル製だったのですが、
そこにさっきの子が映っていました。磨りガラス越しなのでぼやけては
いましたが、両手の平を扉に付けて、お風呂場を覗くようにドアに接近
している女の子が。
かなりビックリしてしばらく放心。けど相手が幽霊らしいとはいえ子供
だからか驚きすぎてなのか、取り乱すこともなく観察することに。
女の子の影は何か(私?)を探すようにしばらく磨りガラスの向こうで
ゆっくり上下左右にウネウネと動いていましたが、そのうち扉から遠の
き、脱衣所をウロウロした後、出て行ったようでした。


829毛無しさん:2006/10/23(月) 20:38:08 ID:U7Vr4GDf

その後寝るまでの間、あの子は現れませんでした。
初めに見たとき寝室の隅にいたので、その部屋で休むのは正直気が進み
ませんでした。
その割に、その晩は熟睡したのですけれど。

朝。特に部屋に異変はないように見えました。
しかし。洗面所で顔を洗っていた時、鏡の向こうにあの子はいました。
洗面所の中途半端に開いたドアに隠れた格好で、こちらの様子を窺って
いる…という感じで。
『やっぱりいたんだ…』と思いつつ、なんとなく「お名前は?何してる
の?」と尋ねてみました。するとサッとドアに隠れます。放っておいて
歯磨きなどしていると、またコソ〜っと覗いてる。「あら?」と声をか
けると、またサッと隠れる…。普通の好奇心旺盛で恥ずかしがり屋な幼
児と同じような反応。
…ただ、表情が暗い(無表情っぽい)のと、生き物の気配というか存在
感(?)がないのと、もっとこちらをよく見るためか何だかわかりませ
んが、ドアの端に添えた手で這うように、グネグネと体を動かしながら
上に登り(←宙に浮いてる)私の背の高さより上に行ったり下がったり
する様が、いかにもというか異常な感じでした。


830毛無しさん:2006/10/23(月) 20:38:39 ID:U7Vr4GDf

その後何度か彼の家に泊まりがけで遊びに行きましたが、彼女は毎回、
私が洗面所、あるいはお風呂場にいる時に、鏡越しに、あるいは磨りガ
ラス越しに存在をアピールしてきました。
特に衝撃を受けた忘れられないアピールは、床からいきなり首だけ生え
た状態で現れるというもので、あれだけは本当に心臓に悪かったです。

私と彼の付き合いは長く続かず3ヶ月くらいで別れてしまいましたが、
最後に彼の部屋に私物を取りに行った時、あの女の子にもさよならを言
いました。わかってるのかわかってないのかわかりませんでしたが、洗
面所の鏡の向こうで両手足をクネクネさせながら、踊るようにドアの向
こうに消えて(隠れて)いきました。

適切な例えでないと言いつつ再び書いてしまいますが、テレビで愛子様
を拝見する度に、「あの子元気かな…」と思い出します。

831毛無しさん:2006/10/23(月) 20:43:42 ID:U7Vr4GDf

夜、店でみんなで飲んでたら、その中の一人が、
急に怖い話を始めた。

「うち、出るんだよ…。
家に帰ったら知らないおじいさんが寝転がってTVみてたり、
昔、姉ちゃんがエレクトーン弾いてたら、
部屋の中をお坊さんの行列が通ったっておかんが言うし、
ラップ音とかしょっちゅうだよ」

その瞬間、閉まってた店のドアが
「バタン!!」と音をたてた!
心臓止まるかと思った。
外に誰かいたのか、見に行く勇気はなかった…。


832毛無しさん:2006/10/23(月) 20:48:39 ID:U7Vr4GDf
年位前に廃墟探検行った時、
浮浪者っぽい人と遭遇した。

正確には浮浪者と『思う』。
ぼろい軍服を着ていて、あからさまな程軍人だったから。
だから今でも自分の中では「幽霊」とかじゃなく、
「軍人の格好をした、廃墟に住む浮浪者」
という事にしている。

蔓を切るでっかいナイフ(これ何ていうんだっけ)
を持ってて、目がギラギラしてた。

全員足が竦んで、動けずにいた時、友人の誰かが、
「任務ご苦労様です、今日之にてこの地帯の戦闘は終了致しました。」
と言った。

その軍人の目が一瞬悲しそうになって、
そのまま背を向けて廃墟の奥へと戻っていった。
なぜか映画「ランボー」を思い出しながら、
早足で(猛ダッシュはしなかった)逃げた。

あの後、誰も彼もが無口だった。
皆、安易な行動を恥じ、後悔していた。
その後は無言で別れ、その後もこの件の事はあまり喋らなかった。
やがて時を経て、友人達ともバラバラになった。


だから、今尚、自分は、あの時の掛け声が誰の物だったのか、知らない・・・
833毛無しさん:2006/10/23(月) 20:52:02 ID:U7Vr4GDf
年位前に廃墟探検行った時、
浮浪者っぽい人と遭遇した。

正確には浮浪者と『思う』。
ぼろい軍服を着ていて、あからさまな程軍人だったから。
だから今でも自分の中では「幽霊」とかじゃなく、
「軍人の格好をした、廃墟に住む浮浪者」
という事にしている。

蔓を切るでっかいナイフ(これ何ていうんだっけ)
を持ってて、目がギラギラしてた。

全員足が竦んで、動けずにいた時、友人の誰かが、
「任務ご苦労様です、今日之にてこの地帯の戦闘は終了致しました。」
と言った。

その軍人の目が一瞬悲しそうになって、
そのまま背を向けて廃墟の奥へと戻っていった。
なぜか映画「ランボー」を思い出しながら、
早足で(猛ダッシュはしなかった)逃げた。

あの後、誰も彼もが無口だった。
皆、安易な行動を恥じ、後悔していた。
その後は無言で別れ、その後もこの件の事はあまり喋らなかった。
やがて時を経て、友人達ともバラバラになった。


だから、今尚、自分は、あの時の掛け声が誰の物だったのか、知らない・・・


834毛無しさん:2006/10/23(月) 20:54:27 ID:U7Vr4GDf

4歳の頃、サンタさんを見た。
クリスマスの夜ふと目が覚めて窓のあたりを見たら
大きな袋を持ったおじさん(そう見えた)が窓から出て行くところだった。
部屋は2階。「サンタさんだぁ!」と思ったが口には出さなかった。妙に眠かった。
翌日プレゼントがあった。当然両親が用意したものだが、
私はサンタさんが持ってきてくれたんだと信じていた。
「見た」という根拠があったので中学にあがるぐらいまで、私はサンタさんを信じていた。
最近になってなんとなくそのことを思い出して、両親に言ってみた。
母がぽつりと言った。

「あの頃ね・・・ヘンなことがいっぱいあったの。
お風呂に土の足跡がついてたり、ものがなくなったり。
だから、お母さんはあんたが見たのはサンタさんじゃないと思う。
あんたがその時声出さなくて、本当に良かったと思ってるよ・・・」

そういえばあの袋は、サンタさんの持っている白い丸い袋じゃなく
汚いずた袋のようなものだった気もする。


835毛無しさん:2006/10/23(月) 20:58:06 ID:U7Vr4GDf

以前、職場で仲良くなった女の子から聞いた話。
付き合っていた彼氏がとても優しい人で、
車に乗っていた時に、猫を避けて、自分が代わりに
死んでしまったと。
避けたら自分が死んでしまう状況だったことは、
その時点で彼氏も分かっていたのに、だそうです。
聞いた時は、そんな人がいるなんてどうしても
信じられなかった…
その女の子も、やっぱり優しい子でした。

猫に関する話、身の回りにはあまりないんですが。
これは、思い出すたび考え込んでしまいます。

836毛無しさん:2006/10/23(月) 21:00:20 ID:U7Vr4GDf

ちょっと前まで住んでた部屋の話。
引っ越してすぐの時はなんとも無かったが、電話を引いてからおかしな事が起こった。
電話をする(送受両方)と必ずといっていいほど、電話の向こうの人が「誰かいる?」と
聞いてくるのだ。「いない」と答えると「なんか女性の声が聞こえる」と言われる。
女性なんかいないのだが...。それが原因で彼女とも大喧嘩を一度しているが、
ある時彼女を部屋に残し、私は酒とタバコを買いに外へ。ついでの買い物があるかどうか
聞くべく彼女の携帯に電話したのだが、なぜか圏外。
仕方がないので、部屋の電話宛てに電話をした、彼女が出た。
その時聞こえた。別の女性の声で「いつまでいるの?はやくでってよ」
「まったくずうずうしい」etc、etc ずっと愚痴っているのだ。
混線?とも思ったがどうやら違う。友人たちの言葉も符合した。
速攻部屋に戻り、彼女を連れ出し、彼女の部屋へ退避。
別の部屋探しをしたことは言うまでも無い。


837毛無しさん

消防五年ぐらいのときの体験談。
もともと寝付きの良いほうじゃなかった俺だが、九歳のころに中学受験の勉強初めてからは余計に夜眠れなくなった。
んで、小五のある日真夜中に目が覚めたもんで、仰向けに布団に入ったまましばらくぼーっとしていた。
「起きてる……?」
って声がするもんだから、てっきり隣の布団で寝てる弟かと思って、俺は
「起きてるよ。」
と答えて隣を見た。でも弟はどう見ても熟睡中。あれ?と思って仰向けに戻ると、
俺の足元のあたりに男の子が一人立ってたんだ。
白いランニングシャツに半ズボンで、ほっそりした体格にキレイな顔立ちの男の子だった。
「起きてるんなら、おしゃべりしよう。」
とその子は言った。
それから何を話したのかは覚えてない。他愛もない話だったような。割とマジな人生相談だったような。
俺は当時友達がゼロだったので、その子に話を聞いてもらえるのがただ嬉しくって、時間の経つのも忘れていた。
「そろそろ、帰ろうかな」
とその子が言った。
「どうしたの。」
と俺が聞くと。
「朝になったら、困るから。」
と言った。