セミファイナルのSフェザー級8回戦で前代未聞の珍事が起こった。
小口雅之(28)=草加有沢=が着用していたカツラが試合途中にずれまくり、
リング上で思わぬ“カミングアウト”。
5回からカツラを外し、邪念も消えた小口は怒とうの猛ラッシュし、力強い連打で柴田を追い込み、見事7回TKO勝ちを飾った。
“異変”は3回途中から。頭頂部を覆う形のカツラが、相手のパンチをもらうたびにフワリ、フワリと浮き上がる。
リング上のかつてない光景を“聖地”のファンはかたずをのんで見守った。
4回には一層、ずれ具合が顕著となり、ついに4回終了後にトレーナーがカツラを取り外した。
一瞬の間を置き、会場から「その方がかっこいいぞ」との声援が飛び交った。
小口は普段は丸刈りで、カツラを着用したのはこの試合が初めて。
「3ラウンドあたりから浮き出して落ち着かなかった。次はもうつけません」と恥ずかしそうに苦笑い。
日本ボクシングコミッションは、リング上ではシューズ、トランクス、ノー・ファウル・カップ以外の着用は認めていないが、
今回は「悪意のないもの」と判断し“特例”として認められた。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20051214&a=20051214-00000016-dal-spo