◆ シャンプー情報交換スレVol.14 ◆

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635毛無しさん
 髪の場合は、洗ってわずか数分で流してしまいますから、これも膨潤しているひまもありません。
純度のたかい純石けんは、十分な洗浄力をもちながら、脱脂力には干渉する平衡作用をもっていますから、
洗い過ぎることがありません。洗髪料としての、弱アルカリ性純石けんはアドバンテージがあります。
また石けん自体は対象に残留しません。残留の起こる可能性は、皮脂および水道水由来の金属石けんで、どちらも水に不溶性のものです。
わずかですが、1部、皮脂および石けん由来の遊離脂肪酸もあります。
 皮膚上の金属石けんは、皮膚から皮脂が分泌されるとともに分解されていきますが
(アルカリ中和能)、髪上の金属石けんはしばしば吸着して残留します。
とくに不溶性のパルミチン酸とステアリン酸の金属石けんが主たるものですが、
そのために、石けんシャンプーの後、「酸性リンス」というケアを行ないます。
 酸性リンスの目的ですが、金属石けんの除去と、アルカリに傾いた髪の中和ならびに柔軟化(櫛通り)のためといわれています。
実際はもうひとつ、電荷の中和という作用があり、柔軟化に役立っています。
そのメカニズムと意義についてはあまり知られていないようです。
 水溶液下の繊維質の多くは、種類を問わず、酸化によるカルボキシル基を生成し(陰性繊維質)、
弱いマイナス(負)に帯電しています。
髪の成分である硬質ケラチンタンパク質繊維は、アミノ酸からできています。
アミノ酸は両性電解質といい、環境のpHによって酸またアルカリに解離する特殊な性質をもっています(両性繊維質)。
アミノ基・水酸基・カルボキシル基を内包していて、等電点(解離点/酸・アルカリ境界)以上では、負のカルボキシル基(COOー)を遊離します。
等電点以下では、正のアミノ基(NH3+)を解離します。事実上その等電点を境に、髪のマイナス電荷(COO-)が、プラス電荷(NH3+)に転換します。