★アゼライン酸(スキノレン)情報交換スレ★

このエントリーをはてなブックマークに追加
531311
ミノキシジルの発毛作用について
http://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/119/3/167/_pdf/-char/ja/

要約:毛髪の長さと太さは主に毛包サイクルの成長期毛包の期間の長さで決まる。成長期
はVEGF、FGF-5S、IGF-1、KGF等の細胞成長因子で維持されている。しかし体内時計
によって設定された時が満ちれば、FGF-5S、thrombospondin、あるいは何らかの未同定
の因子により成長期は終了し、毛母細胞にアポトーシスが誘導され退行期へと移行する。
男性型脱毛症は遺伝的背景の下に男性ホルモンによって、より早期に成長期が終了する事
によっておこる毛包の矮小化である。ミノキシジルの発毛効果はsulfonylurea receptor
(SUR)を作動させ、@血管平滑筋ATP感受性Kチャネル開放による毛組織血流改善、
A毛乳頭細胞からのVEGFなど細胞成長因子の産生促進、BミトコンドリアATP感受性
Kチャネル開放による毛母細胞アポトーシス抑制、のいずれかを誘起し、成長期期間を延
長して、矮小化毛包を改善することによると推察される。
532311:03/11/04 18:03
<上記論文の内容より>
脱毛症を発症したベニガオサルにミノキシジル溶媒(ミノキシジルは含まれていない)を
塗布すると、休止期毛比率低下と成長期毛比率増加が起こり、いわゆる休止期停滞に対す
る改善効果を示す。つまり、エチルアルコール、PG等の塗布だけで軟毛の数が増える可
能性がある。

もちろん、それを硬毛化(毛包矮小化の改善=ヘアサイクルショートカットに対する改善)
するためにはミノキシジルが必要である。ミノキシジルは多くの発毛・育毛薬と同様に休
止期停滞改善効果も有するが、それに加え矮小化毛包改善効果を持つことが最も重要な特
長である。
533311:03/11/04 18:05
<上記論文の内容より>
正常毛動物であるC3Hマウス、SDラットへの塗布でもミノキシジルの発毛効果、すなわ
ち休止期停滞に対する改善効果は認められる。

しかし、男性型脱毛症動物における効果とは異なり、成長期期間を延長する効果は認めら
れていない。すなわちミノキシジルの成長期期間を延長する効果は成長期期間が短縮し、
毛包が矮小化している場合のみ認められるものと考えられる。