【体操】TV・ラジオ・雑誌・新聞情報 8【新体操】

このエントリーをはてなブックマークに追加
309ジム名無しストさん
ドーハから北京へ:06年アジア大会/2 体操・水鳥寿思
<15TH ASIAN GAMES DOHA 2006>

◇演技整理し復調の兆し−−水鳥寿思(26・徳洲会)
10月の世界選手権(デンマーク)は散々な結果だった。昨年の大会で銀メダルの個人総合は予選最後のゆかで
前のめりに倒れる大きな失敗が響いて決勝を逃した。団体総合決勝も思ったような活躍ができず「悔しい思いをした」と振り返る。

団体総合で金メダルを獲得したアテネ五輪(04年)の日本は冨田洋之(セントラルスポーツ)、鹿島丈博(同)、
米田功(徳洲会)が中心で、団体総合決勝では1種目のみの演技にとどまった。しかしその後、
米田と鹿島が肩の負傷で離脱。28年ぶりの優勝がかかった世界選手権での立場は、冨田に次ぐ位置づけに変わった。
その重責を「新しい体験になるが、今年を成功させて北京五輪につなげたい」と意気に感じていた。
それだけに世界選手権の決勝で、自分の方が得意なゆかに冨田が起用されると「負担をかけて申し訳ない」とわびた。

不振は新採点方式への迷いが原因だった。得点が演技の組み合わせで上限なく加点される演技価値点(A得点)と、
ミスで減点される演技実施点(B得点)を組み合わせた2段階の構成になったことで、まずA得点の向上を狙った。
ミスのない演技が持ち味の冨田はB得点が高いことに対抗したためだ。しかし、A得点の難度を高めるために
多くの技に挑戦したことで、かえって内容が固まらずミスが増えた。

世界選手権はA得点の高さが勝負の分かれ目になった。目指す方向は間違っていないとの思いはある。
「デンマークから帰国して時間があったので整理することができた。傾向とか、やらなければいけないことが分かった」。
本格的に演技構成の変更に取り組むのはアジア大会以降になるが、11日の全日本選手権個人総合決勝では
冨田に次いで2位になり、復調傾向にある。「あの悔しさをエネルギーに、再スタートを切りたいと強く思っている」。
ドーハの地で、その思いを確かなものにするつもりだ。【小坂大】

毎日新聞 2006年11月15日 東京朝刊
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20061115ddm035050078000c.html