スティーブン・セガール総合3

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22名無し迷彩
>>9
2ちゃんが一般に知られるようになったのが2000年(平成12年)5月3日のネオむぎ茶事件でしょ
ちょうどその翌年2001年から現在まで、セガールの年間2作以上もの単館ものやVシネの大量生産ラッシュが始まってるんだよね
その主な供給先は日本だったわけで
IMDbのセガールの項目の映画タイトル表記を見てみ、全ての海外俳優のなかセガールの自主制作作だけが
邦題のローマ字表記がメインで、日本で原題と思われてる英文表記がサブタイトルになっている
これはアメリカでセガールの映画が日本向けに作られてると認識されている証拠

むかし80年代初頭の日本での残酷(ショック)映画ブームのときに
日本のオーダーで作られた日本資本の大量の残酷映画が、その実態をひた隠しにして
あたかも洋画のような宣伝文句で日本ではビデオで売られヒットしていた
洋画だと信じて多くの日本人は観ていた
(現在のネット時代のセガールのように本国じゃ無視されてる作品であことがバレる心配は全くなかった)

近年のセガール映画の日本での流通と消費の構造は、これに極めて近い
(資本は日本ではなく、セガールの自主映画という形の差異はあるが、海外じゃ劇場公開もTV放映もされず、日本マーケット頼みの海外制作という部分は一緒)

一方、チャック・ノリス、2000年といったらノリスが翌年、8年続いたCBSの大ヒットドラマ『テキサス・レンジャー』を終えるタイミング
しかもその『テキサス・レンジャー』が地上派での放映もなく、近年のDVDでの海外ドラマリリースのブームが来る以前の時代
2000年あたりから2ちゃんを始めた(またはアクション映画を観始めた)輩には、ちょうど時代がずれたんだろうな

2ちゃんでも木曜洋画劇場ファンの間で人気の高い『プレジデント・マン』は2000年の製作で、以降2度ほど放送されたろ
ただしこの一作だけじゃネタとして広がりようがないだろう

2ちゃんねらーの一部がアクション映画にのめり込んだ時期にぴったり合ってたのがセガールで、合わなかったのがノリス
それだけのこと、単にニワカがアクション映画や、そもそもセガール映画の系譜を知らないだけだろうな
セガールのデビュー作に邦題が決まるまえからチェックし劇場で魅入った人間からすると、あのニワカぶりはありえない
23名無し迷彩:2012/01/03(火) 17:55:51.96 ID:tPeRUzOu0
ただし2ちゃん関係なく、一般の世界でアクション映画好きなら後発のセガールより遥かに歴史があり、このジャンルの礎を築いてきたノリスに思い入れがあるのは当然
しかもセガールVSノリスなんてファンの対立構造も思いも浮かばない
日本ではどちらも小さいパイでしかなく、ノリス好きなら、まんまノリスをパクったセガールに親近感もあって観てるわけで
セガール好きがノリスを軽視などする様子など、アクション映画に造詣のある人間が目にすれば、唖然とすることだろう
なお業界関係者なら、日本ではセガールが市場に若干強いことを知ってても、ノリスが世界で圧倒的に超大物で格上なのは周知の事実だ
24名無し迷彩:2012/01/03(火) 17:56:28.34 ID:tPeRUzOu0
あと米と日本でのセガールの認識のギャップは、意味じくも2001年の日本でのセガール作品のリリースラッシュが
アメリカではセガールの底なしの凋落曲線と全くの反対曲線を描いてる

アメリカでの二人を取り巻く状況は、まずノリスは
80年代初頭オライオンでヒットをとばし、80年代中盤から90年代初頭までキャノンの看板を勤め
90年代初頭から2000年代は製作、主題歌も兼任した『テキサス・レンジャー』がCBSという合衆国最大の媒体の看板となり、主演作を終えたあとも
全203話+1話もある8シーズンに渡る長寿作品が現在もなお再放送が絶えず、高視聴をキープするという不動の人気
2006年以降は、作家、文化人としても露出も人気が途絶えたことのない
これだけ永続的な人気を続けてれば、家屋全員の2世代ファン、児童人気も合せれば3世代ファンがいる

セガールは、ノリスが地道に築いてきた、その方法論をまんま踏襲し、80年代終盤ワーナーで幸運なデビューを果たす
95年までは作品数は少なくても順調なキャリアを築いてた、この時代まではワーナーの看板も視野に入れた大物と目されていた
つまずいたのは90年代中盤、ワーナーで監督を兼任した『沈黙の要塞』が失敗『暴走特急』で持ち直すも
製作を兼任し全権を握って制作された『グリマーマン』の壊滅的な興行的惨敗、これがとどめになった。
もう一度チャンスをもらった『沈黙の断崖』も惨敗
セガールの横暴さに手を焼いていたワーナーは
今後セガール作品を製作しないと通告、他のメジャーもどこも手を差し伸べるとこはなかった

そこでキャノンの残党が起こしたヌ・イメージがチャンスを与えるんだが、
ワーナー時代のメジャーの厚遇を忘れられず、インディペンデントのヌに難癖、非難、妨害を繰り返す
その恩を仇で返す所業にヌが激怒、告訴まで発展し、ヌからもセガール作品は今後一切製作しないとの通告を受ける
ヌでの一部始終は、即座に業界の知るところとなり他の独立系もヌに倣った

もう自主映画しかセガールに道は残されていない(あっても無残なヤラレ役)のだ
このような何ら弁護するところなく凋落した人間に対し
(稀な好事家を除き)アメリカ人はセガールを完璧に過去の人間と見なし相手にしていない、それが偽わざる現状
25名無し迷彩:2012/01/03(火) 17:58:13.97 ID:tPeRUzOu0
先のヌ・イメージとの仕事に誠実にあたってきたのが、ノリスでありラングレンであり、スタローンである
逆にヌは落ち目だったスタローンとの契約で『ランボー/最後の戦場』というビックタイトルを製作する機会を得る
さらにヒット作に仕上げたことでスタジオのイメージや規模も急速に上昇した

セガールより遥かにビックなスター、スタローンは、セガールのように横暴を振るうことなどなく「ヌとの契約はとても幸運なことだ」とまで言い
復権を賭け、ヌとの契約に誠心誠意全力であったのだ
長らくヒットから見放されていたスタローンは見事に復活を遂げた
このようなヌとスタローンの仕事の流れのうえで『エクスペンダブルズ』の多大な予算と豪華キャストが実現してるのだ


オーダー通りマジレスした
言いたいことの10分の1も言ってないけどな
あとは誰か3行でまとめてくれ
26名無し迷彩:2012/01/03(火) 18:10:18.46 ID:tPeRUzOu0
○2006年以降は、作家、文化人として露出も人気も途絶えたことがない
×2006年以降は、作家、文化人としても露出も人気が途絶えたことのない