【G-Force】エアガンでゴキブリとバトル2【総力戦】

前の会社でアパートの管理もやってたんだが、ある時入居者が入る予定の部屋を、社員の俺と社外の一人で見に行ったんだよ。
俺は鍵を開け、何の考えも無しでドアを開けた。その刹那・・・

チャバネゴキブリ(以下G)がボトボトボト・・・

・・・うん、まあ1年以上空き部屋だったし、当たり前かな。
社外の人：「流石にもういないよな・・・。」と言いつつ玄関内に進む。廊下の色が何かおかしい。
玄関から一歩足を踏み入れると・・・

「ザザーーーーーーーッ」

モーゼの海割りの如く、廊下のこげ茶色の物体が割れた。

社外の人：「うわっっ、Gだった・・・」
俺「・・・取敢えず農協で買ってきた殺虫剤が会社の倉庫にあった筈なんで、噴霧器と一緒に持ってきます」
30分後、濃い目に薄めた（30倍推奨を20倍で）液体を噴霧器に入れ、靴のままいざ突入。
玄関を開き廊下を見ると、さっきとはうって変わって何事もなかったかの様。
噴霧器を抱えた社外の人：「消えた?」と、ノズルを構えたまま下駄箱を開けた。

ワサワサワサワサ

「うぉあ!!」Gの住処となっている下駄箱にたっぷりと噴射。そしてガッと蓋を閉じた。数匹潰れた。
廊下の端、幅木周りに殺虫剤を撒きながら部屋内に。するとそこは・・・

GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGG
GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGG
GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGG

そう、Gの山,山、山。天井も、壁も、床も電気のカサの中も。
2人；「はわわわわっ・・・」
ぷしゃーーーーーーーーーーーー。殺虫剤を自分たちの周りからかけ始める。
天井から落ちるG、壁から飛ぶG、ポトポト落ちてくる。俺はさすがに一時撤退。
しかし、社外の人は狂気に取り付かれたようにシュコシュコと蓄圧しながら噴霧を続けている。

さながら二次大戦時の火炎放射部隊。俺は外に出てタバコに火をつけ一服しはじめた。
タバコを吸い終わった頃に社外の人が外に出てきた。
社外の人：｢鍵も閉めてきたし、今日は帰ろう。｣
賛成だ。俺はドアの施錠を確認して、その日はアパートを後にした。

3日後、件の人と一緒にアパートへ。掃除をする為だ。鍵を開け、廊下を見る。
Gの死骸がいっぱいだった。
例によって靴のまま部屋内に進入。箒で廊下の端に死骸を寄せ、部屋に。

死屍累々

ぴったりの言葉だった・・・。
社外の人：「2時間もあれば終わると思う。」
俺：「それじゃあその位の時間にまた来ます。」
社外の人：「下駄箱は捨てるよね？。」
おれ：「はい、捨てちゃって良いです。｣
とまあ打ち合わせを暫しした後、俺はアパートを離れた。

後記

2時間後、アパート前に行ったら、下駄箱と45Lゴミ袋1/6に入ったGのお出迎えがありました。