【心霊】サバゲ中の恐怖体験を語れ!【恐怖】

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631名無し迷彩
以前、人家から相当離れた山中で数回夜戦を行った。
月明かりが、とても明るいスナイパー好みの夜だった。
数戦終えて小さな空き地で小休止してると、そこいらに
いそうな中型犬が現れた、10mくらい距離を置いて近づ
こうとしないが、菓子とかを投げると5mくらいまで寄っ
て来るようになった。
やせ細った犬はよくよく見ると犬ではない綺麗な狐とわ
かったが、珍しいなくらいにしか思わなかった。
さあ開戦となり、流れ玉が当たってはと、その狐を追い
払ったその時・・・私を含めた数人がしっかり見た。

それまでダラリと垂れ下がっていた、
その狐の尾は1本や2本じゃない何本もあった。

             (つづく)

632名無し迷彩:2006/03/14(火) 17:02:07
631から
その狐は小気味良く飛び跳ねながら細い林道を横切り
林道の山側へ・・・ その間2度ほどこちらをふりむ
いた。  その2度目に低い声で鳴くと言うより唸り
声のようなものが聞こえた。低い低い声だった。
私は「チガウナ」と聞こえたが他の者は「チガウ」とか、ある
者は「コレデハナイ」と聞こえたと後でわかった。
皆は、誰かが今の狐おかしいというまで、今自分が見
た光景が目の錯覚と思いこんでいた。
そして、俺も俺もと今見た光景が現実とわかり、即刻
撤収を止める者などいなかった。

               (つづく)

633名無し迷彩:2006/03/14(火) 17:42:38
632から
話は前後するが・・・
この場所は3週間ほど前に下見に来ていた。
もちろん昼間、といっても早朝だった。
林道脇に車を止めて、仲間とこのあたりならと
話しているとジムニーが2台凄い勢いでやって
きた。私の車が邪魔だったので直ぐにどけ様と
すると・・・「こんなとこでなにしっとるん
じゃー」「さっさとどけんかー」っと散弾銃を
構えたおっさんが降りてきた。両車の後部には
猟犬が何匹も・・・ゲーマーがおもちゃのエア
ガンでも一般人(その時は平服)に見せない様
気を使うのにと思ったが、かかわりたくないの
で、ぺこぺこしながら車をわきにどけると2台
は、また凄い勢いで走り去った。
仲間となんだあいつらは、などと話していると
遠くで「バンッ」「バンッ」と散弾銃の音と犬
の鳴き声・・・その時ここは夜戦のみというこ
とになった。

             (つづく)
634名無し迷彩:2006/03/14(火) 18:15:04
633から
そんな出来事もそろそろ忘れかけていた数週間後
私は新聞記事を見て背筋が凍った・・・あの夜以上
に怖かった。

その小さな新聞記事には狩猟中仲間を誤射、
さらに誤射した加害者が直後に猟銃自殺
とありました。まさにあの山です。

ごじつけと言われるかもしれないが・・・
あの狐は仲間か家族を撃たれ復讐しようと犯人
を探していたのではないかと・・・
似たような銃をもつ私たちが犯人かと近づいた
のではないかと・・・

もちろん新聞記事の2人があの2人かはわから
ない。
もちろん二度とあの山にはいきたくない。

あの夜、狐をエアガンで撃つような馬鹿が私た
ちのチームにいなくて本当に良かった。


                (おしまい)