ストーリーを教えてもらうスレ part63

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344メモリーズオフ ゆびきりの記憶:2012/10/22(月) 02:41:14.68 ID:bd2LDddH0
【南雲霞】
霞は幼い頃、父親から直樹と仲良くするようにと言われた。でも、霞は大輔のことが好きだった。
そしてタイムカプセルを埋めるというときに、霞は直樹の事を勇気の石を取りに行けない弱虫だと煽った。
その結果直樹が死亡し、責任を感じていた霞に大輔は「助けてあげる」とゆびきりの約束をした。
霞の罪をかぶり、大人たちに大輔は責められ続けた。
そして直樹の死亡の責任があると知った霞の父親は、霞を連れて遠くへ引っ越した。

霞の父親は、霞をお金儲けの道具としてしか考えていない人間だった。母親には早々に愛想をつかされ、別居していた。
直樹と仲良くするようにというのも、芹澤家の跡取りと結婚できれば……という考えだった。
霞は大輔に見捨ててしまったことを謝りたいと思いながら、年月が過ぎて行った。
霞は「レッツゴー☆ペタペタ」のアニメをきっかけとして大輔に会いたいと思うようになる。
そんな中、芹澤家ではちなつが死んだ直樹に対し依存していることが問題となり、霞が跡目取りの候補として再浮上してきた。
跡目取りとは、婿養子を家に迎える役目である。
そこで父親は、成金の中年と無理やり性行為をさせて既成事実を作り、
中年への借金返済をすると共に、跡目取りにさせて芹澤家を継がせ、さらに財産を得ようとした。
その事実を知った霞は逃げ出し、大輔の住む芦鹿島にやってきたところ、ちなつの父と会う。
大輔の事情を聞き、アパートに行ったときに大輔と会い、「だいすけ」と呼びかけた時に大輔は倒れてしまった。(これが共通パート最初の部分)
霞はちなつの父と電話で相談し、アパートに一緒に住むことにした。
しかし大輔としての記憶を取り戻せば大輔の精神は不安定になる。
だから霞は直樹の記憶を固定させるため、そして見捨てた自分に愛される資格はないため、他人の演技をしていたのだ。
(織姫・リサ・詩名ルートでは霞はアパートを出ていくが、その時に初めて「直樹」と呼ぶ。
霞は大輔の記憶が「直樹」で固定されたのを見届けて出て行ったのだ)

霞は、大輔を見捨てて逃げ出した自分をずっと許せないでいた。しかし大輔は、霞が頼ってくれたことが嬉しかったのだ。
二人はアパートに同棲することになる。ちなつは、アパートから去っていく。
(このルートではちなつの大輔に対する呼び方は普通に「だいちゃん」である)

二人はデート中、大木のそばでタイムカプセルに入っていたテープレコーダーを再生する。
そこには、直樹の埋めなおしたことによる謝罪と、霞に見せる分をもう一度取ってくるとのメッセージが入っていた。
直樹は霞が好きだったから、許嫁の関係へのせめてもの反抗なのだと霞は推測する。
霞は直樹への謝罪と、もし状況が違っていても大輔のことが好きだという気持ちを伝える。
そして二人は恋人同士になるが、次の日アパートに帰ると「さよなら。霞」との手紙があった。
345メモリーズオフ ゆびきりの記憶:2012/10/22(月) 02:45:24.28 ID:bd2LDddH0
霞は、なぜ手紙を置いて出て行ったのか。
霞は、勇気の石がある洞窟に花を捧げようと行ったが、そこには霞の父親がいた。
霞の父親は、戻らなければちなつや直樹に10年前と同じように何かするという。
10年前、ちなつに仇を取れと吹き込んだのは霞の父親だった。
そして、大輔を責めるように大人たちを誘導したのも霞の父親だった。
この男のせいでちなつと大輔は10年も苦しみ、今また苦しもうとしている。
霞は2人が大好きだった。苦しむ姿を見たくなかった霞は、自分から「指を解く」ことにしたのだ。

大輔はちなつの父から、霞が芹澤本家の屋敷にいると聞き向かおうとするが、ちなつが壊れることになると止められる。
そもそも今回の事件の発端は、跡目取りであるちなつに縁談が持ち上がった時、ちなつが狼狽したことによる。
ちなつは、まだ「直樹」との関係に囚われている。そこで、霞を後継者として格上げするという話が持ち上がったのだ。
ちなつの父も、ちなつの呪縛をなんとか断とうとし、ちなつと大輔の距離を物理的に離すことにしたのだった。
そして今、霞の父親から、娘に手を出せばちなつと大輔の時間を10年巻き戻すという知らせが入った。それは親族から再び責められることを意味した。
霞を助ければ、大輔は大丈夫でもちなつは親族から責められて壊れるだろう。
ちなつを助ければ、霞は芹澤家の跡目取りとして見知らぬ人と結婚しなければならないだろう。
土砂降りの雨の中、3人が濡れていて、自分とあと1人しか入れない傘があるとすれば。
大輔は、霞を選んだ。

大輔は霞に、以前から使っていた暗号で霞の携帯にメールを送った。携帯はもちろん霞の父親が持っていたが壊れたと勘違いし、
金にうるさい父親は修理代を払いたくないため、霞に携帯を渡した。
2人はちなつが教えてくれたプランに従い、夜中に人目のない河原で落ち合った。
そこに事態を察していた霞の父親が現れ、大輔を蹴り飛ばす。
くずおれる大輔に対し、霞の父親は優越感たっぷりに過去の事を話す。

全ては、霞の父親が原因だった。
霞とちなつを10年もの間苦しめていたのは、霞の父親だったのだ。
怒りに打ち震えた大輔は、霞の父親を殴り飛ばす。
これで全てを失ったかという直樹に、貴方がいるところが私の寝床だものと言う霞。

結局、過去の事実がすべて明らかになり、霞の父親は全責任を押し付けられ、放逐された。
ちなつの父親の尽力で、大輔と霞が同棲していたことも美談扱いになり、大輔は将来芹澤家を継ぐことになりそうだ。
そしてちなつも、家族と言ってくれたことが嬉しかった。高校卒業までは、ちなつの面倒を見ることになりそうだ。
霞は家の問題を解決するため、一度故郷に戻るという。
大輔とちなつは、一緒に駅で見送る。

(霞ハッピーエンド)


【霞バッドエンド】
大輔は、ちなつを選んだ。
ちなつのせいで霞が囚われたということに耐えられず、ちなつの心は壊れてしまった。
ちなつは「なおくん」と、「なおくん」のアパートで一緒に暮らし始める。
大輔、いや「なおくん」も、その甘美なぬかるみにゆっくりと沈んでいくのであった……。
346メモリーズオフ ゆびきりの記憶:2012/10/22(月) 02:46:59.62 ID:bd2LDddH0
以下、共通ルートバッドエンド。


【バッドエンド1】
霞がアパートを出て行ってから数日後、亨が親とケンカしたという理由で直樹のアパートに居候する。
それから半年、亨はまだ直樹のアパートにいた。誰か助けてくれー!!

【バッドエンド2】
霞が探し物をすると言って出て行ったあと、直樹は追いかけなかった。霞はそのまま戻ってこなかった。
直樹は霞が帰ってくるかもしれないと思いながら、今日も部屋に鍵をかけないで出ていく。

【バッドエンド3】
もやもやした気分の中、遊園地に亨を誘う。男同士で遊ぶのも、たまにはいいもんだなぁ。
あれ、なんか変なのに目覚めてしまいそう?

【バッドエンド4】
真実から目を背けようとした結果、ちなつは遠くに引っ越し、霞はアパートを出ていく。
直樹は、風流庵に住み込みであわただしく働くのであった。

【バッドエンド5】
真実から目を背けようとした結果、階段から落ち、直樹は全ての記憶を失ってしまう……。
347ゲーム好き名無しさん:2012/10/22(月) 02:48:26.35 ID:bd2LDddH0
「メモリーズオフ ゆびきりの記憶」はこれで終わりです。
348ムーンライトオワタ:2012/10/26(金) 00:17:35.74 ID:/pQb4vvh0
前回は友好モンスターのアジトが壊滅した所まででしたね。
リリア達の会話は「全滅か、頼りないなあ」「人の心があるなら少しは悼んで下さい」という内容になってました。

・南の塔
そこはバンの事前説明どおり暗い場所だった。「どこかにランプが有る筈です」「いや、音楽が。」→BGM変更
途中、壁から杭や刃が飛び出て犠牲者を襲うトラップが有るが、リリアはそれを飛び越えて回避。スライムは兄の剣で「リリアスラッシュ!」
小部屋のスイッチを押すかどうかの選択肢が出る前に「ポチッとな」…といった調子で探索を進める。
しばらく進むとハーフキャットを発見。彼女を見てリリアは「重要人物っぽい」と感じたので追いかける事に。
うっすらと床の色が違う魔法地雷は原作では踏むとミンチになるが、アホみたいに激強なこちらのリリアは平気で突き進む。
やっと捕まえたと思ったら引っかかれて逃げられるが、彼女は十字型の鍵を落としていった。
が、何故かリリアはそれを「使ったら負けかなと思って。」と破壊してしまう。
その後再び追いつくと彼女はリリアの王家の証に反応、ミミと名乗る。
ミミに案内された部屋には、リリア同様ガレスに拉致された被害者の一人、ミスティーズ15代目の幼j…王女ティアが居た。
リリアはミミやティアの話から様々な情報を得る。多くの拉致被害者がティアを守って死んだ、ガレスは東の塔にいる、王家の証について等。
相変わらず変な反応ばかりでバンに呆れられるのもいつもの事。(例:話題にのぼる「紫のドレスの女性」からリリアが連想する「紫のバラの人」は、
そもそもこのゲームには登場しない)
だがミミがティアを守るのは何故かというリリアの問いには「それが役目」と曖昧な答えしか返されないままに、もうその役目も終わりとリリアに後を託されてしまう。
拾っておいたティアの証を返し、ミミと別れてリリア・バン・ティアの3人で行動する事に。
349ムーンライトオワタ:2012/10/26(金) 00:23:41.35 ID:/pQb4vvh0
・脱出経路を探る…の前に
部屋から出るとティアの証の効果でスライムが居ない。リリアは「これなら北の塔の隠しアイテムが手に入りそう」と自動でそこへ向かってしまう。
そこには髪飾りが。調べると(無視して戻ろうとしてもリリアに止められます)、紫のドレスの女性、ミスティーズ王家2代目のルナの思念が現れた。
いわく、本来2代目になる筈の兄は即位するなり失踪したので代わりに自分が即位、ここに来たのはガレスに拉致されたのではなく自ら足を運んでの事、
ガレスはルナと同じ時代の者、初代ミスティーズ王の過ちにより復讐の権化となり、何百年(この城の中では30年程度だが)も生きながらえ、
心身ともに悪魔同然の彼に力で対抗するのは難しく、彼を鎮めるには言葉によって心の闇を取り除くしかないと思い来てみたはいいが、
この城は危険すぎて髪飾りに精神を封じ込めるしかなくなり、結果、邪悪な者つまり肝心のガレスにはルナの声や姿は感知出来ず…。
「行き当たりばったりすぎやしませんか」というリリアのド辛辣なダメ出しにルナは何も言い返せず…聞かなかった事にして話を続けるしかなかった。
精神と切り離された肉体が独自に行動しており、その者に髪飾りをつける事で元に戻れるので手伝ってほしいと頼まれ、引き受ける。
そして自動で塔の中間地点へ戻り、東の塔へ。
350ムーンライトオワタ:2012/10/26(金) 00:26:22.11 ID:/pQb4vvh0
・鏡の迷宮
東の塔へ来たが、入り口の階段が瓦礫で塞がれている。しかしバンが瓦礫をどかそうとすると西の塔から瘴気が!
という訳で、トラップが危険すぎて魔物すら近づかないという鏡の迷宮行き決定。
一度通ると割れる消耗品の鏡が何故今まで残っているのか疑問に思いつつもBGM変更(オープニングのパーティーの曲)
少し行くとすぐ移動レーザー砲台の鏡が有るが、匍匐前進、通称たれリリアで突破。
鏡の中には、一方通行の先に何も無い小部屋(唯一出来る事は、死ぬとわかって割れた鏡に飛び込む事だけ。原作における詰みの一つ)も。
こんな鬼畜な城を作ったガレスの性格の悪さを恨みつつ、リリアは王家の証の力を解放すると言い出し…「リリアバイツァダスト!」
何故か夢オチ扱いにして脱出成功(技の説明に「本編リリアも使う」とあるけど、これってつまりリセットとかセーブ&ロード?)
レーザー越しに脳き…クリスを発見、鍵と剣を交換。
投げつけた剣が見事にグッサリ!でも回復魔法っぽいのを使って一命を取り留めるので一安心。
剣落としてる間にレオンに見つからなくて良かったと安堵しつつクリスと別れ、この鍵で開く扉を探しに戻る。
その先にある鏡に映ったリリアの姿が話しかけてきた。オワタでは鏡のリリアも性格・口調が面白い事に。
たまに鏡の中から抜け出した奴が猛スピードでウロチョロしている中を通り抜け、たくさんの鏡達から断片的な情報を聞き出す。
3人目の鏡リリアは偽者だが、偽者の情報入手より先に攻撃して来る(ので原作でやられた人も多いとか)が「バンシールド!」
その先の部屋を進む為のヒント…というかモロネタバレ&「罵倒ワープ」なる謎救済措置の助けを得て進む。

今回はここまでです。
351Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/10/26(金) 20:54:25.62 ID:jLx55A0p0
【レオン編】 CHAPTER 2

バスの車内にて、ハニガンと連絡をとる二人。彼女曰く、トールオークスの9割、約7万人が感染しているという。そして……
「“ネオアンブレラ”を名乗る集団から犯行声明が出ているわ」
「アンブレラ!? ……ラクーン・シティの再来というわけか」
思い出したくなかった名前を聞かされ、表情が曇るレオン。

「ところで、あなたは何を掴んでいるの、レオン? あなたから情報を引き出せと“外部”がうるさいの」
とハニガンは言った。外部とは、FOSオフィスに乗り込んできた大統領補佐官の【ディレック・C・シモンズ】のことだ。
DSOおよびFOSはあくまで大統領直属。政府内での大統領の側近であろうが、ここでは権限を持たないヨソ者である。
とはいえ、大統領が死亡した現在、その原則にも矛盾が生じ始めている。シモンズの介入を防げる状況にはない。

説明しろと言われてもできないし、ウソでしたとはいえない。口ごもるレオン。
だがそのときうまい具合に(というと語弊があるが)、バスが事故を起こした。動けなくなったところを、ゾンビに囲まれる。
さらには、暴走トラックに突っ込こまれて、バスは崖から落下した。レオンとヘレナは外に放り出され、泥の上を転がった。
彼ら以外の生存者は、バス落下の衝撃で押しつぶされたか、その後の爆発炎上で焼け死んだ。
「嘆いてるヒマはないわ」とヘレナは言った。そのとおりだった。教会はもうすぐ、墓地を抜ければ辿り付ける。

墓地の中では、肉がかなり腐れ落ちているゾンビと頻繁に遭遇した。おそらく、埋められた死体が蘇っているのだろう。
今回のウィルスは、t-ウィルスをはるかに上回る、強力な感染力を持つということだろう。

鍵を探したり、ゾンビに襲われた弾みでヘレナとはぐれたり、いろいろしつつも墓地を抜け、ついに教会に到着した。
分厚いドアを叩き、開けるように頼む。しかしまたもやちょうどゾンビが押し寄せてきて、殲滅するまで入れてもらえない。

「お前を信じてここまで来たんだぞ? それに値する情報なんだろうな?」
「そう思えなければ遠慮なく私を撃てばいい」
ゾンビと奮闘しながら、レオンは念を押して尋ねる。ヘレナはそれに淡々と答えた。
352Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/10/26(金) 20:57:52.27 ID:jLx55A0p0
ようやく中に入ることができた。生存者たちは喜びを見せるが、レオンが「救助隊じゃない」と言うととたんに落胆した。

所在なげにうろうろとしている生存者たちをよそに、ヘレナはまっすぐに教会の祭壇へと向かい、そして顔色を変えた。
「前に来たときは、確かに階段があったのに……。仕掛けがどこかにあるはずよ」
そういうことなら、レオンは慣れたものだ。そこらじゅうを探索し、聖母像をつかった仕掛けを解読。ドアが開いたので、
その先にある石像の罠や、レーザー光に反応するドア、鐘を撃って鳴らす仕掛けなどを次々と解読していく。
そして、鍵となる像を手に入れて、再び聖堂に戻ってきた。それを使って、祭壇に隠れた階段を開く。

……すると、その階段から、ぶよぶよと膨れた体の怪物が登場した。体中に、乳房にも似た袋状の器官をぶら下げている。
怪物は、その器官から紫色のガスを噴出した。ガスに触れた生存者は、あっと言う間にゾンビに変わってしまった。
大学で出会った生存者の「霧」という言葉を思い出すレオン。……今回の事件の元凶は、どうやらコイツらしい。

その怪物、【レポティッツァ】を撃破した二人は、階段を降りていく。すると、薄汚い牢獄のような場所に出た。
番号を入力するだけで鍵が開く、非常に簡素なセキュリティ・ロックがかかっているので、入力して進んでいく。

椅子がひとつ置いてあるだけの、少し広い監房に着いた。ヘレナが椅子の感触を確かめるように触って、言う。
「……この場所覚えてる。デボラがまだいるはずだわ」
言うと、ヘレナはどんどん先行してしまう。デボラという名前を呼び続け、部屋を手当たり次第に調べていく。

とある部屋に着いた。牢獄から一転、ハイテク機器が充実した、いかにもバイオ研究所という感じの部屋だ。
そこの培養カプセルには、人の形をした、全身かさぶたに覆われているような、【サナギ】のようななにかがあった。
「3日前にはこんなものなかった」とヘレナは驚く。どうにも説明が要領を得ないが、ヘレナは説明は後だと言い続けた。
353Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/10/26(金) 20:58:33.77 ID:jLx55A0p0
その研究室で、レオンはVHSビデオテープを見つけた。……2013年のいまどき、VHS? と思いつつ、手にとると……
ラベルには『Happy Birthday Ada Wong』の文字。……【エイダ・ウォン】!? 驚き、ビデオを再生するレオン。

培養層の中にあるのと同じ、人間型のサナギ。その背中が割れて、粘液の糸を引きながら、人間が這い出してきた。
それは、アジア人らしき髪色と肌色の女性だ。その女性が顔を上げる。それは……まさしくエイダ。

「……これがお前の言う“真実”か」 レオンがいらだたしげに尋ねる。が、ヘレナは知らないと答えた。
「あんなの人間の生まれ方じゃない あなた“あれ”の知り合いなの?」 怯えたような疑いの声で、ヘレナが言う。
「……まあな。……お前が全部話すなら、引き換えに教えてやってもいい」 レオンは少し面倒そうに答えた。

研究施設の中もゾンビがうようよいた。白衣を着たゾンビが目立つ。研究員も被害に遭ったようだ。
そして、ところどころ、さきほどのサナギがぽつぽつと存在していた。これもまた研究員のなれの果てだろうか。
そのサナギの背中が割れて、中からオゾましいクリーチャーが誕生し、襲い掛かってくる。まさに、地獄だ。

レバー操作で足場を操作しながら進むエリアを抜ける。ゾンビに囲まれたのでダストシュートで脱出した。
いいかげん、あてのない探索にいらだったレオンが、ヘレナに情報を明かすよう言うが、ヘレナの答えは同じだ。
「言ってもあなたは信じてくれない……でもあの子さえいれば…… “あいつ”の企みを立証できるの」

そしてついに、ある部屋にて、横たわる女性を見つけた。ヘレナは喜び、駆け寄る。
「デボラ! デボラ、しっかりして!」「……ヘレナ?」
彼女は生きていた。すこし虚ろではあるが、意識もあるようだ。三人で、脱出をめざし移動開始する。
だが、少し進むと、デボラが苦しみ始める。とつぜんの発火、そして変異。デボラもまた、サナギと化した。
そしてそのまますぐ、背中が割れて、再誕した。……もちろん、怪物として、だ。
354Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/10/26(金) 21:00:05.91 ID:jLx55A0p0
狂乱し、泣き叫ぶヘレナ。デボラがもはや人間ではないことを、すぐには受け入れられない。
駆け寄り、抱きしめる。デボラの背中から生えた触手が、ヘレナの背中に突き刺さろうとしていることに気づかない。

突如、ボウガンが飛んできた。デボラに直撃し、吹っ飛ばす。驚いて振り返る二人。そこにいたのは……エイダ。
「まるでバケモノでも見るようね」 エイダは、いつもの微笑と口調を見せた。
ヘレナは彼女に銃を向けた。それをそっと抑えるレオン。そして、エイダに説明を求めた。だが、やはりはぐらかされる。

お約束通り、地下施設が崩れ始めた。長居はできない。
「どうする? まだ話を続ける?」 エイダに皮肉っぽく言われるまでもなく、脱出を優先するしかなかった。

だが、変異を続けるデボラに襲われる。脱出しつつも、ところどころでは戦いながらの行動になった。
広間っぽいところでは戦闘し、そこが崩れて落ちたら今度は脱出優先だ。エイダを加えた即席チームで進んでいく。

ヘレナから少し離れたときを見計らったように、エイダはレオンに指輪をそっと渡した。
「勘違いしないでね? 意味はあとでわかるわ」「そうかい」 相変わらずエイダは秘密主義だ。レオンも質問しなかった。

トロッコを見つけた。おそらくは、外に通じているはずだ。それの発車と同時に、再びデボラが襲来。走りながら戦う。
無駄だと分かっていても、デボラに対し呼びかけ続けるヘレナ。彼女に対して、エイダが冷たく聞こえる声で言った。
「殺してあげなさい…… 妹さんが可哀想だと思うのならね。でないと、あなたが殺されるわよ」

トロッコが脱線した。足場に片手でつかまり、今にも落下しそうなエイダ。そして今にもデボラに襲われそうなヘレナ。
レオンは片方に手を貸し、片方に射撃援護してそれぞれを救い出す。

デボラが落下していく。ヘレナが伸ばされた手を掴んだ。……だが、彼女にももう分かっていた。もうこれは、妹ではない。
「……もう泣かないわ、あなたの仇をとるまでは ……だから……許して」
ヘレナは、手を緩めた。デボラの手がすり抜けていく。長い竪穴の底知れぬ闇へと、デボラは墜ちていった。
355Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/10/26(金) 21:00:56.26 ID:jLx55A0p0
ついに、ヘレナは重い口を開いた。
今回のテロ事件は、すべて大統領補佐官のシモンズが絵図を描いたものである、と。

シモンズは、ヘレナとデボラの姉妹を拉致。デボラを人質にして、ヘレナを脅迫する。「大統領の警備に隙を作れ」と。
今回のテロの最大の標的は、大統領だったのだ。トールオークスの7万人は、それの巻き添えのようなものだった。
仕方ないとはいえ、ヘレナはテロの実行および大統領の暗殺の実行犯も同然。彼女の台詞は、そういう意味だったのだ。

ヘレナの情報を聞き終えたレオンは、次にエイダへと質問の矛先を変える。
だがエイダは、またしても「話せば長いわ」とはぐらかした。こうなると絶対に聞き出せない、とレオンは知っている。

「相手はこの国を作った連中よ。うまく立ち回らないと、自分たちが死ぬことになるわ」
エイダは、二人に対してそうアドバイスを残して、さっさと一人で立ち去ってしまった。

残された二人は、テロの首謀者にして、大統領の、妹の仇であるシモンズに、怒りをあらわにする。
そのとき、本部から通信が入った。
その声は、ハニガンではなかった。

「私がどうしたって?」
「……シモンズ!」
356ゲーム好き名無しさん:2012/10/27(土) 18:08:04.64 ID:EnOzwCm3O
書き手の皆様ありがとうございます。
357ムーンライトオワタ:2012/10/28(日) 01:44:32.13 ID:Z3YrHfQ10
前回の補足。罵倒ワープとは、面倒な謎解きをパスして一気に正解ルートの先へ行ける便利機能ですが、その効果が発動する前に
「こんな簡単な問題が出来ないのか、人間として最低だな」とか何画面も延々とプレイヤーをなじるもの。…便利…?

・迷宮突破〜東の塔
鏡の迷宮を抜け、塔の頂上に出る。その先にはクリスが居た。
(話の進行には関係無いが、隠し通路が有るので通ろうとするとファンファーレと共に「隠し死亡ポイント発見!」
その名の通り原作だとそこではリリアが転落死。オワタ作者も最初気づかず、初期Verだと普通にゲームオーバーになったとか)
改めて現状等を説明するリリア、そこへガレスが登場。言いたいことだけ言って彼は消えてしまう。
厄介な事になった、と困っていると髪飾りからルナが出現。分離した体であるミミも意外とすぐ近くに居た。
同化を求めるルナに対し、ガレスは説得出来る相手じゃないとミミは拒否、やり残した事があるからと一行と別れる。

東の塔に入るなり、リリアが用意した能天気なBGMにクリスが面食らう。
瘴気と血の沼が一行の行く手を阻…めなかった。
リ「変なにおいがしますね」バ「それ瘴気なんですけど」テ「お姉ちゃん、なんで平気なの」ク「それで済むお前の方が変だ」
だが転移魔法陣のある部屋の扉が開かない。落胆するクリスを珍しく原作通りに励ますリリア。
試練の魔法陣へ進むが、ガレスの意向により謎解きが 完 全 ノ ー ヒ ン ト に変更。
リリアの足元に強酸液がどんどん迫る!血の沼を高速で抜けた「リリア月歩」でも酸はさすがに…。
その時、頭上の鉄格子から顔を出すクリスを見て、リリアはそこの段差へ乗る事を思いつき、ジャンプで兄の手を取った。
リ「ファイトォー!」ク「イッパァーッツ!」←オワタ唯一、他のキャラがリリアのネタに乗るシーン
しらみつぶしで謎を解いて脱出、先へ進めるように。
途中、赤いスイッチを(例によって押すかどうかの選択肢が出るより早く)押すと何かの仕掛けが動く。
358ムーンライトオワタ:2012/10/28(日) 01:45:57.38 ID:Z3YrHfQ10
・大広間
そこではレオンとガレスが対峙していた。リリアらはガレスの目的を問う。
自分によって永遠に苦しめられ続ける事がお前達の責務だから、というガレスの一方的な敵意…をあざ笑うかのように聞き流すリリア。
キレたガレスがティアを狙うが、ミミが颯爽と救出。名前欄がティアだけど多分ミミは「彼のうちにある真実の門を開いた」と告げる。
ミミはリリアから髪飾りを「そぉい!(ズビシ)」と叩きつけられ、ルナと同化。
ガレスは酷く動揺し、逃げるように消える。

ルナはガレスとの過去を語る。
わずかな期間だけ彼と夫婦だったが、2人は子を授かる暇も無く引き裂かれたという。今のミスティーズ王家はルナの弟の子孫。
大昔、この地にはレクイエム王国と、バーサーク症でいずれ魔物になる運命に苦しむ獣人達の村が有った。
だがバーサーク症に耐性を持つ獣人、後のミスティーズ家の祖先が現れる。
ミスティーズ家という希望のもとに結束した獣人達は勢力を広げ、これに反発したレクイエム王家は戦争を起こすも陥落。
双方の被害は甚大、講和の印としてルナとレクイエムの王子ガレスを結婚させ、ようやく戦争が終わろうとした。
だがミスティーズ家に再びバーサーク症の脅威が襲い掛かり、ルナの父・初代国王までも暴君と化す。
王はレクイエムに連なる者を弾圧し、やがてルナは軟禁、ガレスらは追放された。
その後ガレスらレクイエムの者は忽然と姿を消し、さらに数年後、王が惨殺され次期国王の兄も失踪。
ルナはガレスに会いたい一心でここまで来たものの…その後の顛末は、北の塔で髪飾りを拾った時に聞いた通り。
ガレスは東の塔の頂上に居るという。だが、そこへ向かう前に、リリアらは最近開いたばかりの意味深な扉の先へ。ルナと別れる。
359ムーンライトオワタ:2012/10/28(日) 01:51:36.10 ID:Z3YrHfQ10
・地下牢
扉の先は大量のトラップがてんこもりだが、パンチやジャンプ、匍匐前進で難なく突破。スライムを弾き飛ばしつつ進み、穴に飛び込み続け…。
何かの暗示らしい胡散臭い夢の後、リリアは水瓶の水をかぶっていたことに気付く。目が赤い。
ティアは「王家の人だけかかる病気を治す薬が悪者に盗まれ、逆に病気にする薬に変えられた」という話をどこかで見たらしいが…。
ひとまず先へ。他の人がスイッチを踏んでないと通れない剣山トラップで、クリス・レオンが先行。だが待つ3人を殺人蟲の大群が襲う!
こんな事もあろうかと、と何故か虫除けスプレーを持ってきていたリリア。代わりに殺虫剤を置いてきたらしい。寄生ジョーカー…
分断される一行。リリアは蟲をスプレーで蹴散らしつつ…って、虫除けってそういう使い方する物だったっけ?
途中でバンと会うが、口調が違いすぎる。思わず撲殺しちゃうと、死体は消滅。偽者だった。
次のティアもあからさまに怪しいが、無視して進もうとしても引き止められ、明らかに罠な血の滲み出た扉へ入る羽目に。
そこは拷問部屋、原作では開かない扉の向こうからリリアの断末魔が響き続け、やがてゲームオーバー画面になるというもの。
だがこっそり扉にストッパーを仕掛けていたリリアは、偽ティアを引きずり込んで「大人のお仕置き」…
偽ティアが塞いでいた部屋には、ここにある物は全て人の心を惑わす為のまやかし、という手記が。
クリスとティアと合流。このクリスからも先の手記の事を聞く。果たして2人は本物か偽者か?
しばらく進むと、いきなりレオンが一行を偽者呼ばわりして襲い掛かって来た。クリスが応戦。
その後も仲間達と会う。見事見破ったのか偶然か、偽者に対し容赦の無いリリア。
(例:偽レオンについて行くかティアと残るかの選択肢が、ついて行かない・ティアと残る・一人で逝け・幼女最高)
途中いくつかの手記を見つけるが、やたらミスティーズ側だけを悪者扱いするものばかり。
それを何の疑問もショックも無く「これこそがミミの言っていた真実」と主張するクリス(実は偽者)とリリアが口論。ティアにたしなめられる。
その後、魔法陣で偽者を消し去ろうとしたその時、リリア除く4人がどんどん現れ…リリアがキレる。
片っ端からリリアパンチの餌食にし、消えずに残った4人が本物なのだが、ティア以外血まみれ、特にレオンはほぼミンチ…でも生きてます。
360ムーンライトオワタ:2012/10/28(日) 01:57:32.59 ID:Z3YrHfQ10
まやかしの一行を消し去った後、手記の内容も書き換わっていた。
それらはガレスに歪んだ復讐心を植え付け、心身ともに人間やめさせ、ひたすらミスティーズへの復讐を続けさせるための、
言わば壮大な自作自演だったのだ。

今回はひとまずここまでです。
361エルヴァンディアストーリー:2012/10/28(日) 10:17:49.99 ID:gzM9j04q0
かなり間があいてしまいましたが闇ルートの最終章までを投稿します

25章 アシュレイの覚醒
尚マバロを目指す一行の前にドロイゼンの部隊が立ちはばかる
しかし、最愛の母の死によりアシュレイは完全に正気を失っていた
仲間の配置も遅れ無防備なまま孤立するアシュレイ
彼を守ろうとするハイタワーとゼノだったがドロイゼンに切り捨てられてしまう

ハイタワー「アシュレイ様、おさらばです・・・」
ゼノ「サイーデ様、アシュレイ様を守れず、申し訳ありません・・・」

アシュレイに止めを差そうとするドロイゼン、しかしアシュレイはその一撃をはねのけた
マチルダが残した短剣、ギアランの短剣の力がドロイゼンを倒した

ドロイゼン「クッ、オレの一撃がきかないなどと、ま、まさか、これも闇の・・・」

戦い終わりアシュレイは駆けつけた仲間達に短剣のグラセウムの力があればマグダフを必ず倒せると意気込んでいるが・・・
362エルヴァンディアストーリー:2012/10/28(日) 10:32:53.01 ID:gzM9j04q0
26章 思いの連鎖
いよいよマバロに到着したアシュレイ達
そこにロイシュナー率いるケラソスの軍勢も現れた
ロイシュナーはマグダフ討伐は自分の仕事だと言う
手柄の横取りととれる行動に難色を示すスタンリー
アシュレイは自分の邪魔をするならばロイシュナー公であっても倒すと言い放つ
そこに現れるマグダフ
奴はロイシュナーもまた闇のグラセウムに魅せられたという
その言葉を裏付けるかの様にロイシュナーはアシュレイ達に兵を差し向ける
その相手をするために突貫するドリーとドーラ
しかし、集中攻撃を受け命を落としてしまう

ドーラ「アシュレイ様、申し訳ありません・・」
ドリー「どうか、サイーデ様の・・・マチルダ様の想いを・・・」
怒るアシュレイはケラソス兵を一掃しロイシュナーを討つ

ロイシュナー「く、クソッ、ここまできたのに・・・」

その様を愚かと切り捨てマグダフは下がった
スタンリーはロイシュナーを殺したことを責めるが
アシュレイは一国を背負う者の、両親を失いながら悲しみに暮れる間も無い者の気持ちはお前には分からないと退ける
その言葉にショックを受けたスタンリーは去ってしまう・・・
その様を見てもアシュレイはマグダフを倒さねば全ては終わらないと言う

27章 マグダフ
ゲネス王の間に着いたアシュレイ達
待ちかまえていたマグダフとの決戦が始まる
ギアランの杖もグヴインの短剣には通じない
アシュレイの一撃がマグダフを貫いた
マグダフはギアランの力に執着を見せつつも敗北を認め
アシュレイにギアランの力を持つ者の心は孤独からは逃れられないと言い残し息絶えた
これでようやく平和が訪れると喜ぶエミリア達


アシュレイ「い、いや、まだ一人残っている」
363エルヴァンディアストーリー:2012/10/28(日) 10:52:17.39 ID:gzM9j04q0
28章 真の正義とは・・・
アシュレイ一行はカストールへ凱旋帰国しようとしていた
しかしアシュレイは一人ある場所へ向かう・・・
エルパランスの居るアポイナ山へ

出会うアシュレイとエルパランス
エルパランスはアシュレイを第二のマグダフと称す
アシュレイは母マチルダが魔法を教えられマグダフの刺客に仕立て上げられ命を失ったことを始め
エルパランスの掲げる正義によって大勢の人間が死んでいったと断言する
アシュレイは更に言う 傍観を決め込む者
闘わずして自らの手を汚すことなく平和を手に入れようとする者は決して許せない
エルパランスは自分は傍観していたつもりは無いと言うがアシュレイは聞き入れない
アシュレイ「だから、お前を倒して私がこの世界を治めてみせる!」
スタンリー「それは許さないぞ!」
スタンリー、そして生き残った仲間達が駆けつけてきた
エミリアからブルーマントルとモルデンをアシュレイが殺したと告げられる
驚くエルパランスを尻目にアシュレイは自分の理想を邪魔する者は断じて許さない
自分の使命は親よりも重いと断言する
スタンリー「その意味がおれ達にはわからない、だからおまえを許すわけにはいかない!」
アシュレイ「私の邪魔をするならば仲間とて容赦はしないぞ!行くぞ!」
アシュレイは 仲間達を その手で 撃ち倒した

エミリア「アシュレイ、どうして・・・」
サックス「アシュレイ様、私は悲しいです・・・」
スタンリー「おまえを・・・恨むぞ・・・」

闘いを傍観していたエルパランスは真の友すら手にかけるアシュレイの惨状を見て自ら立ち向かう
しかし大賢者も今のアシュレイの力には敵わなかった・・・

エルパランス「ギアランの杖とギアランの短剣には勝てぬ・・・」
「わしの力・・・及ばなかったか」
「ワシも老いたようじゃ・・・いささか、長く生きすぎたかもしれぬ・・・」
「のちの行方を知るのは・・・ギアランのみかもしれぬ・・・」

アシュレイ「・・終わった・・・・」

こうしてエルヴァンディアの新しい時代が始まった
アシュレイはエルヴァンディアの王となり神の名を懐き自らをギアラン王と名乗った
その後、エルヴァンディアの興亡は誰も知らない・・・
364無限のフロンティア:2012/10/28(日) 11:38:33.66 ID:Ie/0neqdO
間が開いたが続き行きます



ガラスのテーブルを使い滑る床の仕掛けを攻略、最深部へと到着したハーケン一行。
壁の時計のような転移装置から来た、と言う零児。
そこにはアシェンに似たアンドロイドがいた。
最初に会った戦艦・マイティエーラで見たアンドロイドに似ていると言う神夜。
突如喋り出すアンドロイドはカルディア・バシリッサ、コードナンバーW06と名乗った。
それに聞き覚えのあるアシェンに、あの“墜落”でメモリーを破損したのではないかと告げるカルディア。
その一言にマイティエーラの事を言っているのか?と聞くハーケンに、神夜は自分が眠っていた場所か?と聞く。
小牟や錫華はそれに興味津々だったが零児がツッコミを入れる。
ハーケンはアシェンにカルディアに心当たりはあるか?と聞くが、アシェンは知らない様。
しかし、自分のメモリーの中にはカルディアの言っていたW06と言うのが開発コードナンバーであり、自分のコードナンバーがW07というのは残っていたようだ。
カルディアは自分に与えられた任務を実行するだけだ、と構える。
任務とは何だ、と聞くアシェンにそれは話す許可は受けていないと戦いを挑んできた。

カルディアを退けたハーケン一行。
再び任務とは何だ、と聞くアシェンに話す許可も必要もないと告げるカルディア。
カルディアは23年間待っていた、全ては任務を遂行するために。
そう告げたカルディアは逃走。ハーケンは、カルディアが恐らく自分達のいるロストエレンシアから来た奴だと告げる。
まだ少しは混乱しているが、零児は当初の目的を果たそうとハーケンに言う。
壁にある転移装置を調べたが、完全に機能は止まっているようだ。
神夜はこの転移装置は魔力で発動するものみたいだが、もう力を感じないと告げた。
元の世界には帰れないのかと落胆する零児達。
神夜はそれは分からないが少なくてもミラビリス城の装置はもう使えなくなっていると言う。
子供は何人がいいかとここで暮らすことを言い出す小牟にツッコミを入れる零児は、沙夜が去った事を考えると彼女には他にアテがある可能性があると語った。
この世界にはクロスゲートがある。良かったら一緒に行かないか?と誘うハーケン一行。
神夜は帰れる方法も見つかるかもしれないし、誤って攻撃したお詫びもしたいと。
零児達はそれを快く了承し、改めて零児と小牟が仲間に加わった。
と、アシェンはマイティエーラのLv.2カードキーを見つけた。
カルディアと戦った付近に落ちていた、そう告げるアシェンではあったが恐らくわざと落としていったのだろうと推測。
カードキーを見つけたはいいが、ミラビリス城の装置は使えない。
一度エスピナ城に戻ることに。
365無限のフロンティア:2012/10/28(日) 11:41:58.82 ID:Ie/0neqdO
エスピナ城に戻った一行を出迎える琥魔。
ミラビリス城の装置は使えなくなっていた事を告げるが、新しい仲間が増えた事も告げる神夜。
琥魔はそれに、どこの誰かも分からない筋肉スケベと痛々しい駄狐を仲間にして喜んでる場合じゃねぇよと腹黒炸裂。
さりげなく痛いところを付くなと言う錫華に、さりげなくないし初対面の相手を普通には罵倒するなと冷静に言う零児。
琥魔の一言に怒っていた小牟だったが、こっちに沙夜が行った事を思い出す。
琥魔が言うには、沙夜お姉さまならもう帰ったそうだ。
沙夜の事を突然お姉さまと呼ぶ彼女に、何があったのかとアシェンが聞く。
太っ腹に色々買ってくれたそうで、更にツィーゲル通りの方へモンローウォークで艶やかに歩き去ったそうだ。
こっちの世界にもモンローウォークはあるのかとまたも冷静に把握した零児。
しかしツィーゲル通りは塞がっているはずだ。
上手くいけば沙夜に追い付ける。
やたらノリノリなハーケン達に、これでいいのかとぼやく小牟。
零児は例え悪の組織に身を落としてでも元の世界に戻るためだ、と言うが勝手にダークサイドにすんなとツッコミを入れるハーケン。
その一方でアシェンは琥魔に自分と同じタイプのアンドロイドがミラビリス城からここに来てなかったか?と聞くが、沙夜以外は見かけてないそうだ。
ハーケンはいずれ会える気がする、そう告げたのだった。
一行はツィーゲル通りへ向かう。

ツィーゲル通りへ向かった一行は、落下した搭が開通している事に気付く。
正確には、入り口の扉がぶっ壊されていたが。
まさか沙夜がやったのか?
しかし、壊され具合を見る限りエネルギー放出系武器―ビームソードのようなものを使ったようだ。
琥魔が沙夜にそんな武器を売り付けてでもない限り、別の誰かがやったのだろう。
もしかしたら、カルディアがやったのかもしれない可能性もある。
沙夜はそれをちゃっかりくぐって行ったのだ。
ハーケン一行もその壊された塔…サウス・オリトリアを行く事に。
366無限のフロンティア:2012/10/28(日) 11:46:11.31 ID:Ie/0neqdO
サウス・オリトリアは3年前に終戦してから、荒れ放題だった。
神夜が2年台所を放置した話をしようとするがそんな話はいいとアシェンは即却下。
更に、多数の熱源を感知したそうだ。
とにかく進むしかない。
と、そんな一行の前に通行止めと言って立ちはだかる者がいた。
体の上半身が人間で下半身が魚の女性だ。
錫華は海の国である『ヴァルナカナイ』の者ではないかと言う。
彼女の格好にわらわ的に挑まんでもないと妙に気合を入れる錫華。
錫華じゃ20人分はいるが、最近パワーアップした自分なら8人分で行けると言う小牟。
まだフルパワーではない、と告げた女性。
「ッ…バカな…!?」
「なん…じゃと…!?」
「…フルパワーの意味が分からん」
錫華と小牟、女性のやり取りに冷静にツッコミを入れる零児。
やり取りがどうみてもBLEACHです本当に(ry
女性を船長と呼び、手前のザコ二人(恐らく錫華と小牟)はいいが神夜のフルパワーは危険かと、と告げる魚人の男。
その二人が『シレーナ海賊団』の団長であるアン・シレーナと副長のボニー・マクシマドだというのに気づくハーケン。
ハーケン達バウンティーハンターはアンの首にいつ懸賞金がかかるか待っていたからだ。
“彼ら”には関係がないようだ、と言うボニーにその彼らとは何者かと聞くアシェン。
アンは彼らとは、“アイツ”を追いかけて行った“ピンク色のアンドロイド”の事だと告げた。
更に“アイツ”とは何者か聞く錫華、黒い狐の耳を付けた女は通らなかったかと零児が聞く。
ハーケンもアン達はここで何をしているのか、入口を壊したのはあんた達なのかと質問責めにする。
それにアンは何もかも面倒くさくなってきた、全部吹っ飛ばすか?とボニーに言い出す。
ボニーの方も船長がそう望むのなら。と言う。
物騒な一言に驚く神夜。ボニーが言うには、アンは面倒くさくなってくると何もかも吹き飛ばす豪快な人物だそうだ。
豪快と言うよりか物騒なのは気のせいだろうか。
何だかんだで話を聞くにはアン達と戦わなければならないようだ。

アン達を倒したハーケン一行。
戦ってすっきりしたのか、アンはピンク色のアンドロイドはこの先に行った“ファントム”を追いかけて行ったそうだ。
もしかしたら、ここの入口を壊して入り込んだのはファントムかと推理する錫華。
それを聞いて…亡霊?無頼?と分からない人にしか分からんボケをかます小牟にファントムの事を説明するハーケン。
カルディアがファントムを追いかけていた事で、下手をすればカルディアがあの戦争に関わっている事に―そして自分達も関わっている可能性があるとアシェンに告げるハーケン。
ハーケン一行はカルディアとファントムを追いかける事に、
アン達は奴らの足取りがどうとか言い出す。
奴らが誰なのか聞こうとする零児だが、その一言にまた面倒くさくなるがいいか?と言い出すアンに、やんわりと帰るように告げる神夜。
アン達は去っていった。
367ゲーム好き名無しさん:2012/10/28(日) 22:04:37.62 ID:1lTkB/720
みなさんおつです
368ゲーム好き名無しさん:2012/10/28(日) 22:06:44.83 ID:1lTkB/720
PCのフリーゲーム、「魔女の家」のストーリーをお願いします。
第三のEDというのが見られないです。
369ゲーム好き名無しさん:2012/10/29(月) 08:18:41.34 ID:gb3bV4WS0
>>368
どんなゲームだろうと思って調べてみたら、第三のEDのネタバレって
動画及びテキストでも公開禁止らしいね
370ゲーム好き名無しさん:2012/10/29(月) 09:01:14.45 ID:SgmInrSO0
公開禁止ならやめといたら?
漫画のあらすじ教えてスレの方、作者が公開しないでって言ってきてまとめサイトが閉鎖されたことあったし
こっちもwikiに載せてそんなことになったら困る
371ゲーム好き名無しさん:2012/10/29(月) 22:18:40.95 ID:HVVCJJc+0
禁止されてないノーマルエンドとトゥルーエンドまででよければ書くよ
>>368はこの2つはもう見てるみたいだけど、他に読みたい方がいるなら
372ゲーム好き名無しさん:2012/10/29(月) 22:38:13.16 ID:zheoVwaM0
>>371
お願い。
評判いいみたいだし。
373ゲーム好き名無しさん:2012/10/29(月) 22:54:10.51 ID:4VeFjJrwO
携帯から失礼、>>371です

>>372、了解しましたー
というわけで、「魔女の家」予約させていただきます。
374パワプロクンポケット14:2012/11/01(木) 00:13:19.55 ID:G4D6/u2s0
お待たせしてすみません
エピローグまで投下します
375パワプロクンポケット14:2012/11/01(木) 00:14:32.24 ID:G4D6/u2s0
三月、日本を出発したフィンチーズは世界大会の開催地のアメリカに足を踏み入れた。
大会が始まる数日前、主人公はヒカルとキャッチボールをしていたところ、突如やってきたアメリカの特殊部隊に
どこかへ連れてかれる。
連れてかれたアジトにて、ウルフェンという狼男の風貌をした隊長から
ジャジメントの「カタストロフ」の阻止に協力してほしいと頼まれる。
これまで世間を騒がせた具現化の正体は、ジャジメントが極秘裏に開発した「ドリームマシン」という機械が起こしたらしく、
アメリカ政府は「カタストロフ」の発生による被害は何十億人にも上るという。
ヒカルは少し待ってほしいと返答を先延ばし、一旦アジトを後にした。
それから数日が経ち、表面上はこれといった出来事がないまま世界大会は開催された。
フィンチーズは他国チームの魔球に苦しめられながらも撃破しつつ、決勝戦に駒を進めていく。
そして決勝戦の前夜、主人公はホテルから抜け出そうとするヒカルに声をかけた。
やはりウルフェンたちのもとへ行き、「カタストロフ」の阻止作戦に参加する決意を固めたようだ。
ヒカル一人では行かせないと主人公も作戦に同行した。


召集された荒地には世界各地の特殊部隊や超能力者などが集っていた。
そのなかからブラックや和那たちの姿を発見すると、主人公のもとに変身した姿のピンクがやってくる。
男のような体格からして例のピンクの彼氏らしく、ピンク本人はスーツになって自分を取り込んでいるなどと妙な発言をする。
クリスマスの夜にピンクがホンフーに不意打ちされたことを受け、その代わりとして参戦したらしい。
周囲を見渡していたウルフェンは、ここの連中は誰も手を組もうと考えていないにもかかわらず
ここに集結されている状況に疑問を抱くと、ルチアというジャジメント側の超能力者が
人食いゴキブリやドラゴンなどの生物兵器を従え、現れた。
和那によるとルチアは人の心を書き換える超能力を持ち、これまでジャジメントに反感を抱いた者を次々と破滅させたという。
始めに和那とブラックは先行し、敵の集団を切り抜けつつジャジメントの拠点地に潜入した。
中に入るとエアレイドが姿を現し、空気を操る能力で和那を苦しめる。
ブラックはエアレイド相手に分が悪いと和那を先に行かせ、エアレイドとの戦闘を開始する。
和那はドリームマシンのある部屋を目指す途中、運悪くホンフーと出くわしてしまう。
376パワプロクンポケット14:2012/11/01(木) 00:15:09.48 ID:G4D6/u2s0
その頃、外では味方側が突如仲間割れを起こした。
おそらくルチアの能力に操られ、同士討ちさせて戦力を減らす目論見のようだ。
しかしヒカルの従えるTX-110には効かず、敵の集団を蹴散らしていくが、
突然TX-110に酷似したジェノサイトというロボット集団に襲撃され、
TX-110のシステムであるヒカルはルチアの超能力を受けてしまう。
ルチアの超能力とは人間の持つ性格のひとつを強化し、心のバランスを崩壊させるもので、
ヒカルの中で抱える「繊細さ」が強化され、これまで男であることを隠し続けたことを懺悔し始める。
これまで男のふりをしてきたことに苦悩し、ハンナと同じ女の子でいたかったと思いを吐露するヒカル。
そんな彼に主人公は「一緒に甲子園に行こう!」と一喝し、立ち直らせる。
一年間ともに野球をしてきた仲間の信頼が超能力を打ち破ったと説く主人公に、激怒するルチアは主人公にも超能力をかけた。
だが、主人公に何の変化も見られない。
おかしいと思ったルチアは主人公の心を覗いてみると、主人公の意外な精神構造に驚いてしまう。
矢部一族から野球漬けの日々を強いられてきた主人公の『野球』という単純かつシンプルな思考に
ルチアの能力はまったく効かなかったのだ。
追いつめられたルチアは不死身のドラゴンを呼び出し、盾としてヒカルたちの攻撃を防ぐが、
ヒカルたちの猛攻にドラゴンの体勢が崩れてしまいルチアは下敷きとなってしまう。
ルチアが倒され敵勢力が浮き足立っている隙に、主人公は外をヒカル達に任せ、ウルフェンらとともに敵の基地へ潜り込んだ。
先に基地に潜入したウルフェンの部下がブラックとエアレイドの戦闘に巻き込まれたことを受け、
主人公はウルフェンとは別のルートを目指した。


エアレイドとの戦闘中、ブラックは切り札のある装置を取り出した。
具現化で生まれた者を消失させるという装置のスイッチを入れるや、エアレイドから力が抜けていく。
さらにレッドとピンクが応援に駆けつけ、二人のポケレンジャーの参戦で戦局が有利に傾くかと思いきや、
エアレイドが大気を操って爆発を起こし、攻撃する隙がない。
だが戦闘が長期化するにつれ、エアレイドは謎の浮遊感を覚えた。
ブラックが起動させた装置で、人々の願いで生まれたポケレンジャーやエアレイドの力がなくなり、
やがてその存在が消えてしまうのである。
エアレイドが弱体化しているその隙に倒し、ドリームマシンを破壊するという目論見であったが、
突然やってきた主人公がエアレイドの人質にされてしまう。
主人公の命が惜しいのならその装置をよこせと迫るエアレイドだったが、レッドはオーバースローから装置を投じ、
キャッチした主人公によって間近で装置を起動させられた。
エアレイドが主人公を手放した隙に、レッド達はとどめのキックを浴びせ弱体化したエアレイドを撃破した。
残る敵はホンフー一人。
ブラックらは和那を助けに向かおうとするが、先ほどの装置の影響で衰弱し倒れてしまう。
力が出てこないと実感するレッドは代わりに主人公を先に行かせることにした。
377パワプロクンポケット14:2012/11/01(木) 00:15:40.11 ID:G4D6/u2s0
一方、和那はホンフーに攻撃を叩き込むもまったく通用せず、倒れこむ。
そこにウルフェンたち特殊部隊が駆けつけ、ESPジャマー(超能力の無効化装置)を起動させるが、
ホンフーの超能力によってすべての機械や銃火器が使えなくなってしまう。
その間に和那が立ち上がり、ホンフーがウルフェンに気をとられている内に襲いかかった。
戦闘は和那が優位であるが攻撃が当たらない。
しかもホンフーにESPジャマーを破壊され、全ての超能力が使えるようになったホンフーに圧倒される。
絶体絶命の危機に陥ったそのとき、主人公が現れた。
ホンフーはこの状況にちっとも怯えない主人公に理由を尋ねると、ルチアの超能力を受けてから何故か勇気が湧いてくると返した。
どうやらルチアに主人公の「勇気」を強化されていたようだ。
そんなやりとりの後に再び和那が復活し、重力を切り替える超能力を使った必殺技の無限回転アタックで正面から突撃をしかけた。
ホンフーは冷静に回避しようとするが、主人公の「必殺技は避けちゃダメ」というお約束に付き合わされ、
攻撃を跳ね返す超能力で攻撃をそのまま返し、とどめを刺すことにした。
だが和那の一撃がヒットし、ホンフーは倒れる。
和那は隠し持っていたESPジャマーをホンフーの足元に置き、ホンフーが超能力を行使した途端に起動し、
能力を無効化させたことで攻撃が当たったのだ。
ジャマーが起動しそれぞれの超能力が使えなくなった以上、和那とホンフーは肉弾戦で最後の決着をつける。
和那は、目にも留まらぬ攻撃速度を誇るホンフーの動きに順応していく。
応援してくれる人間がいるかいないか、たったそれだけの差が決め手となり、凄惨な死闘の末ホンフーを倒した。
そしていつの間にか姿を消していたウルフェン率いる特殊部隊がドリームマシンを破壊し、
ジャジメントの「カタストロフ」計画の阻止に成功した。
主人公たちは喜びを分かち合い、明日の決勝戦に向け、ヒカルとともにホテルへ戻った。





その頃、紗矢香とシズヤはドリームマシンが破壊され、主人公が無事に生き残ったことを察知した。
紗矢香は自身の願いのため、ある行動に出ようとしていた。
378パワプロクンポケット14:2012/11/01(木) 00:16:21.38 ID:G4D6/u2s0
翌日、日本代表・ビクトリーフィンチーズ対アメリカ代表・ホワイトファルコンズの世界大会決勝戦の試合が始まった。
その頃レッドは単独でジオットの隠し部屋に辿り着いた。
「カタストロフ」を止めろと迫るレッドに対し、ジオットはもう止められないとモニターに映る野球の試合を眺めていた。
ドリームマシンが破壊されたが「マナ」は十分に溜まった。
この先、自分が何もせずとも「カタストロフ」は起こる。
間もなく変革の時がやってくる。


一方のフィンチーズ対ファルコンズの試合。
デリックのトルネード投法から繰り出される光属性の魔球と高速スライダーに翻弄され、
さらに中杉元キャプテンに投球パターンを把握されてしまい、フィンチーズの打線はゼロに抑えられてしまう。
試合は最終回を迎え、フィンチーズ一点ビハインドで一打サヨナラの場面。
バッターボックスには主人公。
デリックの魔球に対し、主人公は魔打法で真っ向勝負をしかけた。
拮抗し合う光属性同士の対決は主人公に軍配が上がり、ボールははるか上空に消え、逆転サヨナラホームランとなった。
フィンチーズは悲願の世界制覇を成し遂げた、ナインの誰もが喜びを分かち合おうとした。

――そのとき、世界にヒビが生じた。

その音は、世界中の人間が耳にした。
グラウンドの上から突如空間が歪み、発生したブラックホールからユニフォームを纏った謎の集団が現れた。
そいつらは、これまで人々が描き、目にしてきた野球漫画の登場人物の姿をしていた。
379パワプロクンポケット14:2012/11/01(木) 00:17:26.80 ID:G4D6/u2s0
この現象はアメリカの球場以外にも世界各地に異変が発生していた。
巨大トカゲ、吸血鬼、果ては宇宙人が出現し、人々の描いた想像上の存在が現実を侵食し始めた。
怪物や魔物が跋扈し、人間は対抗する術もなく蹂躙されていく。
これがジオットの望んだ、空想と狂気に彩られた混沌の世界である。
レッドは危険にさらされている弱者を守るために最後の戦いを挑む。
対するジオットは極秘裏に開発していた装備を付けて変身した。
その姿は、かつて「ブルー」と呼ばれたヒーローの姿をしていた。


その頃、フィンチーズの面々は異常とも言えるこの状況下に臆せず、
未知への好奇心と闘争心の赴くまま、謎の集団――ブラックホールズとの試合を望んだ。
すると試合開始の直前、紗矢香が観客席から飛び出し、主人公にこの試合を負けてほしいと懇願してきた。
突然の紗矢香の言葉に理解が追いつかない主人公にシズヤが代わって状況を説明する。
これまで世界中に発生した具現化は、主人公が魔球を投げたことがきっかけであった。
その原因たる主人公が具現化の『核』であるブラックホールズに勝利すれば、
具現化の現象がすべて消失するという。
しかし、それは主人公たちの魔球が失われることを意味していた。
紗矢香は魔球と超能力という異能を持つ主人公と自分との接点が失われ、
一緒にいられなくなってしまうという幼心から、わざと試合に負けてくれるよう哀訴する。
悩んだ末、主人公はある答えを出した。
(ここでED分岐。トゥルーEDはある複数の条件を満たさなければバッドEDになってしまう)
380パワプロクンポケット14:2012/11/01(木) 00:25:03.00 ID:G4D6/u2s0
すみません、規制でした
続きはまた後で
381ゲーム好き名無しさん:2012/11/01(木) 02:07:06.03 ID:8/AxOAFNO
パワポケさん乙
382ゲーム好き名無しさん:2012/11/01(木) 23:46:37.92 ID:75m4XRRt0
>【注意事項】
>スレの容量が500KBを超えると書き込めなくなります。
>480KBを超えたら次スレが立つまで書き込みを控えてください。

というわけなんで次スレ立つまで書き込みは待機されたし
俺はスレ立て無理でした
誰か頼む
383ゲーム好き名無しさん:2012/11/02(金) 12:17:02.95 ID:HFwIql7b0
ストーリーを教えてもらうスレ part64
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1351825522/

スレの容量が一杯になって書き込めなくなるまでは、なるべくこっちのスレを優先して使用してください。
384Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/11/02(金) 13:11:31.16 ID:DRLhSctd0
【レオン編】 CHAPTER 3

「君のことは大統領から聞いているよ、レオン・スコット・ケネディ君」
「こっちもアンタのことは聞いている。30年来の盟友だそうだな」
シモンズからの連絡は、遠回りな社交辞令から始まった。

シモンズは言う。
「君たちにテロ首謀者の嫌疑がかかっていてね。特にヘレナ・ハーパー、君は大事なときに警護をおろそかにした」
脅迫によって絵図を描いておきながら、いけしゃあしゃあと、シモンズは言ってのけた。
「ふざけないで! このテロを仕組んだのはあなたたちよ!」
「告発のつもりかね? なんの証拠があって言っている?」
シモンズは自信たっぷりに言う。実際、その通りだった。最重要容疑者である二人の証言に効力はないし、物的証拠はない。

「国家の安定を保つこと それが私たちの任務だ」
シモンズは言う。「国家の安定」と彼は強調した。レオンは、そこに陰謀の壮大さを嗅ぎ取る。これは容易ではない事態だ。

「……本当の地獄は、ここからのようだな」
余裕綽々のシモンズが通信を一方的に切ったあとで、レオンはヘレナにそう打ち明けた。
「俺たちは同じボートの上のようだな、嫌が応にもパートナーというわけだ」

今いる場所は、教会の地下。カタコンペ(地下墓地)に繋がっているので、そこを通って脱出することにする。
教会の地下がまるごとバイオ研究施設 兼 実験生物収容所だったことを考えると、ここもシモンズの息がかかっているだろう。
案の定、趣味のいい仕掛けが山盛りの、インディ・ジョーンズの映画に出てきそうな遺跡に仕上がっていた。

ほとんどミイラ化した死体のゾンビがうようよと出てきた。教会に収められた死体か、あるいは長年の生体実験の廃棄物か。
「やれやれ、教会で暴れまわった罰か?」 こんな状況でも、レオンは軽口を忘れない。
385Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/11/02(金) 13:12:17.22 ID:DRLhSctd0
先に進むと、「一族の証を示せ」と刻まれた頑丈なドアに辿りつく。あいにく二人ともシモンズの一族とはつながりがない。
もしや、と思って、エイダからもらった指輪を使ってみると、ドアが開いた。

その先は、水の満ちたエリア。そこには、サメ状の怪物がいた。できるだけ相手をしたくないものだ。避けて進む。

クランクで交互に鉄格子を開きながら進んでいく。
厳重な警備に辟易するが、しかしこういう仕掛けがあるということは、研究室を守るために人の手が加えられた道である証。
要するに、どこか出口と繋がっているというわけで、つまりこの道を進めば脱出できると考えてよいだろう。

ようやく大きな門に到着。これで出られそう、と思ったら、また落とし穴に落ち、再び地下遺跡へ逆戻りした。
崩れまくる道とゾンビたちに苦労しながらも、またひたすら進む。

そのうち、地下水流に出た。水の中を歩き、時にはもぐって泳ぎ、どんどん進んでいく。
先ほどのサメのB.O.W.に襲われるも、戦ったり逃げたりを繰り返すこと数度。
最後は、天然の岩肌ウォータースライダーを滑り降りながら銃撃し、サメを撃破することに成功した。

ひたすら水に流される二人。なんとか水面に浮き上がると、気がつけば市街を脱出し、湖まで抜け出ていた
そんな二人の上空を、爆撃機が通り抜けていく。……ふと街の方向を見ると……キノコ雲が浮かんでいた。
かつてラクーンでも行なわれた、核ミサイルによる「滅菌作戦」であった。
386Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/11/02(金) 13:12:56.81 ID:DRLhSctd0
トールオークスの街は、地図から姿を消した。もはや、テロの証拠は微塵も残っていないに違いない。
これもシモンズの差し金に違いない。歯噛みする二人。

そこに、ハニガンが連絡を入れてくる。彼女はまだ二人を信じて協力してくれるようだ。とても心強い。
シモンズは何者かと電話で会話し、慌てて出て行き、プライベート・ジェットで中国へ向かったらしい。
B.S.A.A.によれば、中国で新しいテロが起きているという。なにか想定外のトラブルのようだ。

「中国では、半年前に東欧で発見された、新型の【C−ウィルス】が使用されたらしいの」
とハニガン。新たな恐るべき脅威に、二人にも緊張が走る。

ハニガンいわく、DSOおよびFOS上層部からも、二人はテロ犯人だと疑われはじめているらしい。
レオンは一計を案じ、ハニガンに「俺たちはここで死んだことにしてくれ」と頼んだ。

時間を稼いでいる間に、中国へ乗り込み、シモンズと直接決着をつける。
387Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/11/02(金) 13:13:58.85 ID:DRLhSctd0
【レオン編】 CHAPTER 4

……2013年6月30日、中国、蘭祥(ランシャン)上空。
トールオークス消失から、まだ一晩も経っていないが、レオンらは次なる戦場へと向かっていた。
移動手段は飛行機。ハニガンに無理を言って用意してもらったもので、ほかにも乗客は何人かいる。

ヘレナは、なぜ当局に引き渡さなかったのか、尋ねる。ヘレナを突き出せば、少なくともレオンの疑いは晴れたはず。
だが、レオンはそうしなかった。そのことについて、レオンはまた得意の冗談を混ぜて答えた。
「君ひとりを悪者にして解決する事件じゃない。……それに、女に振り回されるのは慣れてる」

ことこういう事態において、こういう移動が平穏に終わったためしがない。案の定、飛行機が揺れた。
急いでコクピットへ向かうと、パイロットが感染し、あのレポティッツァへと変異していた。
紫色のガスを吐かれたら、乗客たちがゾンビと化してしまう! 急いで攻撃する二人。
しかしトドメを刺しきることができず、逃走を許してしまう。レポティッツァは天井裏へと逃げた。

飛行機の異常は止まらない。ハニガンの分析によれば、圧力隔壁に原因不明の異常とのこと。
後部へと向かい、バルブを閉める二人。そこに、レポティッツァ再登場。紫色のガスを盛大にぶちまけられた。
非常にマズい事態だ。すぐさま、ガスを外に放出させるために、後部ハッチを開いた。
ガス以外にも後部格納庫内のものが気圧差で吸い出される。レポティッツァも落ちていった。
レオンとへレナの二人も落下しそうになったが、なんとかハッチにしがみついて耐えて、飛行機内に戻った。

パイロット不在では飛行機は堕ちる。急いでコクピットへ戻る二人。
しかし、機内は既にガスで充満、乗客は全員ゾンビとなっていた。だが、手遅れを悲しむ暇はない。

コクピットに到着、今度は左の主翼に異常。墜落はほぼ確定事項だった。
「なけるな…… どこまでひどくなるんだ? この状況は……」
やむなく、レオンが操縦。せめて不時着は成功させようと、必死でレバーを引いた。

ランシャンの街が近づいてくるのが見えた。
ふとそのとき、レオンは、街を走る列車の上にエイダが立っているのを見かけた。
388Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/11/02(金) 13:14:34.14 ID:DRLhSctd0
なんとか街に降り立った二人。少し進んだところで、思わぬ二人組と遭遇した。
その片方はレオンもよく知っている少女……いや、15年も経てばもう立派な大人か……【シェリー・バーキン】だ。

「シェリー、どうしてここに? エージェントになったとは聞いていたが」
レオンの問いに、シェリーは傍らの男……【ジェイク・ミューラー】を示し、「彼を保護し、連れてきた」と答えた。

レオンに同じ事を尋ねるシェリー。レオンは正直かつ端的に答える。
「俺たちは、大統領補佐官のシモンズを追ってきた。ヤツはテロの首謀者だ」
「えっ!? そんなはずない…… シモンズは私の直属の上司よ」
レオンの言葉に驚くシェリー。だが、レオンがそういうことで偽りや出鱈目を言う男ではないと、彼女は知っている。

互いにいろいろと情報交換したいところだったが、来訪者がそれを阻んだ。
シェリーらを追ってきたと思われる強靭な体躯を持つB.O.W.、【ウスタナク】が、攻撃を仕掛けてきたのだ。
巨大な鉄塊が投げつけられる。レオンはシェリーを救おうとするが、少し遠い。しかし間一髪、ジェイクがシェリーを守った。

「またあいつかよ!?」 起き上がり、敵を確認した男が叫ぶ。
「知り合いか?」「元カノみたいなもんさ、どうにも引き際がわかってねぇんだよな!」「わかるよ、そのうち慣れるさ」
皮肉屋同士が、軽口を叩き合った。銃を構える。四人で共闘だ。
「ラクーンに比べれば朝飯前さ、そうだろシェリー?」

ウスタナクは持ち前の強靭さに加え、右腕パーツを付け替えながら戦う。その頑強さにてこずる四人。
だが、燃え盛る鉄塔が倒れてきて、ウスタナクは下敷きになった。死んだかは怪しいが、少なくともしばらくは動けまい。
レオン・ヘレナ組とシェリー・ジェイク組は分断されてしまったが、とりあえずは逃げられる。

鉄塔越しに、シェリーが無事か確かめるレオン。
シェリーは、クーチェンのクンルンビルでシモンズと落ち合う手はずになっている、という情報をくれた。
389Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/11/02(金) 13:23:17.30 ID:DRLhSctd0
折りよくハニガンとの通信も回復した。ナビをしてもらいながら進む。
そばには、いかにも中国らしい、雑多なマーケット街がある。そこを抜ければ、クンルンビルへの近道となる。

マーケットに足を踏み入れる二人。彼らを出迎えてくれたのは、住民と思われる男の断末魔の悲鳴だった。
「今のは何!?」「……トラブル、だな」
イヤな予感をひしひしと感じつつ、マーケットを通り抜ける道を探す二人。
鍵がみっつもかかった扉を抜ける必要があり、その鍵を探さねばならないようだ。またいつものパターンである。

そんな折、積んであった豚の死骸から、形容しがたい奇妙な怪物が這い出てくる。
いちおう人型ながら、各部位ごとに分離しながら生存が可能。攻撃して千切れても、またすぐに元に戻る。まるで不死身だ。
動きはのろいが、どんな狭い隙間でも通り抜けるし、触手状の器官で壁でも屋根でもよじ登って追跡してくる。

あしらいつつ、鍵を3つ揃えたレオン。精肉所らしき建物に侵入し、怪物をミンチマシーンにぶちこんだ。
まだ活きているかもしれないが、さすがに細切れになっては、少なくとも今すぐには行動できないだろう。今のうちに逃げよう。

ようやく辿り着いた。ビルはもうすぐそこだ。しかし、目当ての扉に先に入っていく先客の影が見えた。……あれは、エイダ?
急いで追跡するレオン。追いつき、声をかけた。やはり、エイダだった。……どこか違和感があるが、しかし確かにエイダだ。
だが、そのときアサルトライフルの連続した銃声が響いた。エイダは話もせずにすばやく逃げ出した。

銃撃したのは誰だ? ソイツらも、エイダを追っているのか?
新たな勢力の介入に疑問は深まりつつも、レオンはエイダをひたすら追跡することを選ぶ。
390Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/11/02(金) 13:24:28.19 ID:DRLhSctd0
エイダを追っていくと、そこはまたも恒例の、研究施設だった。罠や仕掛けが侵入者を阻むようにできている。
そんな折、エイダを追跡していた何者かの影がちらりと見えた。どうやら武装している軍人らしい。

彼らとほぼ平行して進んでいく。すると、奇妙な部屋に閉じ込められた。
ガラス越しに隣を見ると、そちらでもエイダを追う二人組が閉じ込められているのが見える。
「何、この部屋?」「わからないが…… 嫌な感じだけは伝わってくるな」
『ロック完了しました。試作品のテストを開始します』
彼らの言葉に答えるように、アナウンスが響いた。

エイダが、試作品の兵器、自動運転で敵に向かっていく爆弾を起動したのだ。
爆弾は次から次へと湧き出てくる。いくら銃撃してもきりがない。ロックを解除して部屋から抜けるしかない。
さすがのハニガンでもハッキングで解除するのは不可能らしいので、内部からの手動操作も交えてロック突破を狙う。

なんとか解除に成功。だがエイダは一足早くさっさと逃げていた。レオンはさらにエイダを追跡していく。
ついでに向こうにいる男たちも部屋を抜け出したようだ。ヤツらより先にエイダに追いつかなければ。
「待て、エイダ! 話がある!」「悪いわね。そんな気分じゃないの」 エイダはひたすら逃げる。

「逃がすな!」「わかってます!」 男たちの叫びも響いた。彼らは周りこんでエイダを角に追い詰め、銃を突きつける。
レオンは、そのうちの一人に乱闘を挑んだ。エイダを殺させるわけにはいかない。
乱闘の末、銃を突きつけあう二人。お互いの顔を見つめあい……そして、気づく。
「……クリス?」「……レオンか!」
そう、彼らはB.S.A.A.の【クリス・レッドフィールド】と、その部下の【ピアーズ・ニヴァンス】だった。
391Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/11/02(金) 13:25:11.07 ID:DRLhSctd0
「彼女を殺させるわけにはいかない、彼女はテロの重要証人だ」 レオンが言った。
「証人? 彼女はテロの首謀者だ!」 クリスが反論し、「違う、首謀者はシモンズだ!」 またレオンが言い返す。
「俺たちは、部下を皆殺しにされた!」「俺たちは、アメリカ大統領と市民7万人を失った!」 お互い、一歩も譲らない。

「ネオアンブレラだぞ? この名前が俺たちにどういう意味を持つのか……!」
「わかってる!」
「どうあってもこの女を信じるというのか?」
「……信じる」
クリスの問いに、レオンは明確に答えた。

そうこうしている隙に、エイダは閃光手榴弾を投げて、すばやく逃走した。
追跡を妨害され、少し苛立つクリスだったが、しかし、戦うべき敵、目指す目的は同じだというレオンの説得に折れる。
「……エイダはB.S.A.A.が追う、お前たちはシモンズを追ってくれ」
「……クリス、お前を信じるぞ」
レオンは別れ際に、クリスにそう呼びかけた。クリスは、少し曖昧に頷いた。

「レオン、本当によかったの? 後悔しない? 彼女を追わなくて……」
「俺たちのターゲットは、あくまでシモンズだ。エイダの心配なら、あとでするさ」
ヘレナの問いに、レオンは静かに答えた。そう、憎い敵はほかにもいる。狙いはそいつ……シモンズだ。
392Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A :2012/11/02(金) 14:35:06.80 ID:DRLhSctd0
二人は、黒服に護衛されたシモンズを、ついに発見した。そこに、シェリーとジェイクのコンビも到着する。
「エージェント・バーキン! 彼らにこの場所を教えたのは君か?」
「あなたがテロの首謀者だというのは本当ですか!?」 シモンズの問いに答えず、シェリーは叫んだ。
「余計なことまで吹き込まれたか? アメリカのため、ひいては世界のためだ」 自白も同然に、シモンズは答えた。

「それが大統領を殺した理由か!」「なにを言っている? 殺したのはキミだろ」
レオンの叫びに、シモンズは答える。そして、黒服に発砲を命じた。黒服たちはマシンガンを乱射する。
知らなくていいことを知ったシェリーらは消し、レオンとヘレナは捕らえてテロリストとして処刑。それが彼のシナリオだ。

レオンは、ジェイクにシェリーを任せて、自分たちはシモンズを追うと言った。全員がそれに合意した。
シェリーは別れる前に、シモンズに渡すはずだったデータをレオンへと手渡す。
C−ウィルスから世界を守るために必要な情報が、すべて入っている、とのことだった。

一方、シモンズ。立ち去ろうとしたところに、謎の暗殺者に襲われた。喉元に、麻酔弾を撃ち込まれる。
だが、その麻酔針弾に入っていたのは、麻酔液ではない。C−ウィルスだ。
「……あの女、考えることは一緒だったか!」 シモンズは低くうなって、ふらふらと落下。電車の上に降り立った。
レオンとヘレナの二人は、それを追って電車へと飛び乗った。

電車の中を通り抜け、屋根へと上った二人。シモンズが電話で誰かと話している様子を目撃する。
「あなたが私にくれたもの、そっくりお返しするわ、シモンズ。最初は不安や恐怖に襲われるでしょうけど、安心して。
あなたはただ人間でなくなるだけよ、全人類と共に、ね」
謎の女の勝利宣言に、シモンズは怒りで携帯電話を握り潰した。すでに変異は着実に進みつつある。

「シモンズ! とうとう追い詰めたぞ!」 叫ぶレオン。
「私を追ってどうする? あの女を追え。エイダ・ウォンをな。あの女は私を裏切った、何かを企んでいる」
シモンズは言った。言い訳ではなく、本心なようだった。だが、二人の最大の標的はシモンズだ。

「大統領の仇か、バカめ! あのまま発表させていたらどうなった!? アメリカの権威は失墜、世界は破滅していた!
まだわからんか! この国も大統領も、世界を破滅に導く…、立派な…… 罪人だ……ッ!
言い分を言い終わる前に、シモンズの体はウィルスによって変異し、四速歩行の獣状の怪物となった。
「無知で無価値な虫ケラがぁぁ! ばらバらにヒキさいテやる!!」
393Biohazard 6 ◆l1l6Ur354A
シモンズと戦う二人。電車内を立体的に使うシモンズを銃撃して、外に落とした。
しかしシモンズは、電車と同じ速度で平行して走って追ってくる。なんという身体能力だ。
「C−ウィルスの叫びが聞こえる!! もはや私の意志ではどうにもならん!!」

シモンズに、反対車線の電車が突っ込んでくる。だがシモンズは、正面衝突した電車を逆に弾き返して見せた。
そして全速力でレオンらの乗る電車の前に回り込むと、そのまま突っ込んできた。
万全の状態で衝突されたら電車が吹っ飛ばされる。だが二人の銃撃で態勢を崩したシモンズは逆に電車に轢かれた。

人間形態に戻るシモンズ。
「わかってるのか貴様ら… この世界から私が消えることの意味が!」 しぶとく自己を正当化し続ける。
「世界に再び安定が訪れるってことだ!」 レオンが力強く答えた。
そして、ヘレナの弾丸が、ついにシモンズの額を貫いた。決定的なダメージを負い、崩れていくシモンズの体。

いつの間にか電車と平行して飛んでいたヘリが、それを見届けたように離れていく。
それを見て、シモンズは絶望したように叫ぶ。
「バカな! ファミリーが私を見捨てるはずがない!!」

電車は制御を失いつつある。河をまたぐ大橋の上で、レオンらは電車から河へと飛び降りた。
そして電車は脱線、シモンズごと河へと落下していった。

河から上がる二人。……シモンズにトドメは刺せたのだろうか? これで勝利なのか?
「……どうだろうな。俺たちのやれることはやった」 レオンは、自分に言い聞かせるように言った。