その言葉の意味はすぐにわかった。襲いかかってきた謎の少女を倒すと、全く同じ姿形の少女が更に四人現れたのだ。
闇のカインが集めていたクリスタルを奪い、この星の役目は終わったと言い捨て消え去る少女たち。
段々近づいている二つめの月を何とかするため、クリスタルを取り戻すため、彼らは魔導船に乗って二つめの月へと向かう。
謎の少女に操られていたセシルはその反動で抜け殻となっていた。時々呻く以外に何の反応も見せない。
そんなセシルを心配しつつ、仲間たちは月の地下渓谷を進んでいく。※2
すると、かつてセシルたちが戦い倒した魔物たちが次々と現れる。
死んだはずのゴルベーザ四天王までもが復活していた。
魔物たちの復活を疑問に思いつつ、それらを倒し地下へと進むと、なんとかつての暗黒騎士セシルと瓜二つの者が現れた。
よくも自分を捨てたなとセシルらしからぬ恨みつらみをゴルベーザに叫びつつ、彼に襲いかかる。※3
仲間であるゴルベーザを庇うローザやセオドアたちに、驚き悲しみ怒りを顕にする暗黒騎士のセシル。
その力に押されたセオドアの危機に、抜け殻となっていた方のセシルが光を取り戻して、彼はしょうきにもどった。
暗黒騎士のセシルを倒し、さらに地下へと進んでいく。道中FF1~6のボスが出現するが、それらも倒しさらに進む。
敵の強さが次第に増し、最深部に近いと思われるフロアーでは、一面に無数のポッドが林立していた。
その中には謎の少女が入っており、全てのポッドに同じ少女が眠っていた。そのうちの一つに、他の少女たちより少し幼い子供が入っているポッドがあった。
一行が調べてみると、扉が開き中から幼女が出てきた。しかし彼女は襲ってくることもなく、こちらに指示を求めるばかりだった。
戸惑いながらもリディアがここで待っているようにと告げると、幼女は大人しく従った。
その下の階には奪われたクリスタルがすべて揃っていて、回収することが出来た。
さらに先に進むと機械に繋がれたイソギンチャクのようなものが眠っていた。
その中から青白く光る人物が現れた。それは自らをクリスタルの所有者と称し、自分がクリスタルを作ったのだと語った。
クリスタルは青き星だけでなく、他の星にも存在した。全ては、人類の進化の過程や結果を記録させ、生命の進化を実験するのが目的だったのだ。
そしてそのデータを回収するため、謎の少女・マイナデスに命じて青き星のクリスタルを回収させていたのだ。マイナデスも彼が創りだした実験体に過ぎなかった。
これまでに遭遇した過去に倒したはずの敵も、クリスタルに記憶されていたデータから生み出されていたのだった。
彼は人類を進化に失敗した劣等種と判断し、新たに出現した二つめの月・真月をぶつけてすべてを滅ぼそうとしていたのだ。
クリスタルで得た知識で進化した人類も所詮は自分の創造物に過ぎない、と自らを創造主・クリエイターと称する彼を止めるため、一行は戦いを挑む。
三度姿を変えるクリエイターを倒し、崩れつつある真月から急いで脱出する一行。途中、指示通り待っていた幼女マイナデスを連れ、かろうじで脱出に成功した。
蒼き星に戻った一行は日常に戻った。幼女マイナデスはクオレと名付けられ、ミストの村でリディアに育てられている。
ゴルベーザは試練の山で父の墓参りを済ませセシル達に今生の別れを告げると元居た月へと帰った。
赤き翼は武装解除され、各国の復興支援に一役買っている。赤き翼の部隊長に任命されたカインはセオドアを伴い、飛空艇で飛び立つ。
その上空に浮かぶ月は一つ、綺麗な姿をたたえていた。
FF4ジ・アフターイヤーズ―月の帰還― THE END
※1 この時点で、本編と、サブストーリーであるリディア編・ヤン編・パロム編・ポロム編・エッジ編・ギルバート編・月の民編のメンバーが合流します
※2 ここからパーティ編成が全てのキャラの中から自由に行なえます
※3 このバトルのメンバーによっては、ゴルベーザが死亡し、以降登場しません