今読み返したら違ってた。
どっちかというと捨てた投剣が避けた後にたまたま足元にあった、
の方ですな。勘違いしてた。
もしくは逃げ去る時に同じ方向にあって拾ったか。
まあ多分そちらが一番納得行く形はやはり足元に投げ捨てる→
多少引きずる形で持ってたザックに刺さる。→後で気付く。
って所でしょうか
抜け目無さそうなレオニードが自滅しそうだったりして間抜けてたりするので
こういう書き方もそんなに問題無いんじゃないかと。
こんなものでしょうか。というか書き手の人の意見が欲しいです。
特にこの話を書いた人に。(改変じゃなく追加なので多分了承してくれると思いますが)
描写の無い部分を推測することは自由ですが、
それが動く場合背景・説明となる描写が必要でしょう。
個人的には無理に投剣を使わなくても成立させられそうな展開に思えますが…
>>627 転載ありがとうございます。
この話とは別にして、投剣なんか一本多いような。
64話でウィルに投げて7本、69話でビューネイに投げて6本が正しかった?
投剣については
>>633と同じで使わなくてもいけそうと思う。
レッドは時間的に描写が必須。
レッドは朝にD-2からD-1へ向かっている。
ノエルは午前にD-4で拡声器を使い、ユリアンの死体処分後、C-3まで移動して交戦。
ビューネイの逃げた方向がD-2の方角であったとしても、
ノエルがD-2到着するまでに、レッドはD-2から離れている。
時間的にもレッドはオーベルベンド組が隠れていなければ接触できている。
オーベルベンド組含めて描写が欲しいです。
>>632 『勝利への逃走』を書いた時の意図としては、
ビューネイは剣を無造作に捨てただけのつもりでした。
遠くには投げてないからこそ、走り出した(遠ざかった)後で拾えるかというと疑問。
とはいえ、読み返して頂いてそう読めないというのであれば、それはこちらの描写不足です。
後続の書き手諸氏の解釈に異を唱えるつもりはありません。
正直、キャラの思考に関しても引っ掛かる点がないでもないのですが、
それは単なる言葉の解釈の問題かも知れませんし、瑣末な点なので気にしません。
ただし、「拾える位置にあったと解釈して、今回の話で拾う」なら異存はありませんが、
「前回の話の間に拾っていたことにする」というのは了承できかねます。
逃げる時のビューネイにそんな余裕はないだろうというのもありますが、
まあそれは前述のように解釈の差の範囲かも知れません。
なので、「まあそう解釈してもいいよ」と言うのは簡単です。
しかし、それは「状態表にない装備を追加した」という前例を作ることになります。
一度それを許してしまうと、今後似たようなケース(前の話の状態表との矛盾)があった時、
「あの時は認められたのに今回は何で駄目なんだ」という話になって荒れる恐れがあります。
杓子定規だと思われるかも知れませんが、ルールというのはそういうものです。
ちなみに、剣がザックに刺さってて後で気付く流れなら、矛盾にはならないと思います。
これっきり、ということは元は書き手になるつもりのなかった方で、
話が進まないのを見かねて書いて下さったのでしょうか。そのことは大変嬉しく思います。
それと、ニードルショットのダメージについての指摘、感謝します。
状態表を書く時というのは話を書き上げてさあ投下するぞと気が急いていたりで、
こういうポカをやりがちなので、気付いて指摘して下さるのは有難いです。
という訳で、『勝利への逃走』のノエルの状態表に「足にごく軽い刺し傷」を追加します。
と、投剣の数は投下時の状態表書き間違いがそのまま残ってたようですね。
>>634の通り、6本が正しいです。
それ含め、wikiの方も状態表訂正しときます。
うは、鳥忘れた。
ここからは私見。今後投下されないのでしたら関係ないかも知れませんが。
>>631で書かれているような、バランスを考えてビューネイを活躍させたというような内容は、
書き手としてはあまり発言しない方がいいことだと思います。
まず、ボスクラスのキャラがいない作品もある「からこそ」、
作品間の戦闘能力のバランスというのはそもそも最初から成り立っていません。
ロマサガ2とロマサガ3だけの間でバランスを取ってもあまり意味はないかと。
また、ロワでの活躍度は必ずしも戦闘能力の強さと比例する訳ではありません。
ぶっちゃけ、序盤から大人数を相手に派手に立ち回るような中ボス格は大抵長生きできないので、
強すぎないキャラの方が後々まで残って活躍するということも珍しくはありません。
そして、こういった「特定作品の強化または弱化」を意図しているのをオープンにするというのは、
「贔屓作品のキャラを活躍させたいのだろう」という邪推に繋がりがちです。
ビューネイに思い入れがあるのが伝わってくるしっかりとした描写をされているだけに尚更。
加えて、小説というのは現実には当然書き手の考えによって展開するものですが、
物語中ではキャラの思考や行動によって因果関係が成り立っていることになっている以上、
「書き手の意図でそうさせられた」「キャラが書き手の意図のための駒として使われた」
という図式が目に見えると興醒めだという読み手も少なくありません。
読み手が見たいのは好きなキャラ達が生き生きと動く姿であって、書き手の自己主張ではありませんから。
で、鳥出したついでに。
アルベルト・ヴィクトール・ケンイチ・シフ・詩人予約します。
wktkwktk
脳内に詩人が降臨したのか、驚くほど早く仕上がりました。
アルベルト・ヴィクトール・ケンイチ・シフ・詩人投下します。
耐え切れずに上げる嗚咽の声が、残り少ない体力を更に奪い去ってゆく。
全身の痛みが、歩き続ける気力を萎えさせてゆく。
それでもここで膝は折るまいと、アルベルトは思った。
ここで負けたらディアナは、優しくも厳しかった姉はきっと彼を叱るだろう。
それに一度地に膝をついてしまったら、もう立ち上がれなくなるような気がした。
「――アルベルト殿」
気絶したケンイチを背負って前を歩いていたヴィクトールが足を止め、振り向いた。
アルベルトも立ち止まる。肩を貸して引きずってきたシフは未だ意識のないままだ。
「少し休もう。シフ殿とケンイチ殿の傷の具合も見なければ」
はっとして、シフに視線を移す。ぐったりとした彼女の足元から、来た道に点々と続く血の跡。
自分のことに精一杯で、彼女の傷のことにまで考えが回っていなかった。
アルベルトは恥じた。己の弱さ、不甲斐なさを。今度は自分がシフを助けなければならないというのに。
森の湿った土の上にケンイチとシフの体を横たえ、傷の具合を窺う。
ケンイチは爆発のショックで気を失っているだけらしく、戦いで負った傷もさほど深くなかった。
だが、問題はシフだ。オーダイが割り込んだお陰か致命傷こそ免れていたが、彼女は最前線で戦っていたのだ。
爆発に巻き込まれた時のものだろう。脇腹に深い傷があり、ひっきりなしに鮮血が流れ出ている。
「シフは……私を庇って……」
一瞬のことだったが、はっきり覚えている。
閃光を見た瞬間、シフはアルベルトを守るように彼の前へ躍り出たのだ。
強くなったつもりでいたのに、自分は今も彼女に守られる存在のままだ。
守られるだけで何も返せるもののない自分が情けなくて、悔しくて、また涙が溢れ出す。
「この傷では……あまり動かさん方がいいな」
ヴィクトールが唇を噛んで、元来た方向を睨む。
決死の覚悟で残ったのであろうオーダイ、そして逃げ遅れたのだろうかここには姿のないミレイユ。
彼らを助けたい気持ちは、無論アルベルトにもある。
しかし戻ったところで、犠牲者が増えるという以上の結果を生むことができるだろうか?
足音が聞こえた。反射的に、二人は身構える。
今何者かの襲撃を受けたら勝ち目はない。
アルベルトもヴィクトールも満身創痍だし、意識のない二人を守らなければならないのだ。
頭を過ぎる想像は、最悪の結末。
が――その悪い予測は、良い方向に裏切られた。
「ご無事……では、ないようですね」
「詩人殿!」
木々の間から姿を現した青年に、ヴィクトールが安堵の表情を浮かべる。
そういえばオーダイは詩人風の青年が仲間にいると言っていた。彼がそうなのだろう。
「皆さんのことが心配になって、来てみれば……恐るべき敵のようですね」
「ああ……ミルフィー殿は?」
「町までお連れしました。今は休んで頂いていますよ。町は無人でしたし、心配は要らないでしょう」
ヴィクトールが再び安堵の息をつく。そして少しの間を置き、重々しく口を開いた。
「オーダイ殿は……我々を逃がそうと、奴の前へ」
その先は語らずとも、彼が辿るであろう運命を想像するのは容易い。
「何ということでしょう……」
詩人は目を伏せる。重い沈黙が場を包んだ。
「……皆さんもここを離れ、休息を取られた方が良いでしょう」
暫しの沈黙を破り、口を開いたのは詩人だった。
「ここに留まっては危険です。町にはミルフィーさんもいますし、戻って戦力を整えなければ」
「しかし……シフが」
アルベルトは反論の声を上げる。詩人の言葉は正論だが、重傷のシフを動かしたくない。
戦いの場からここまで運んでくる間にも、かなり出血しているのだ。
詩人は屈み込み、シフの傷を見る。
「確かに、あまり動かさない方が良さそうですね。……でしたら」
詩人が顔を挙げ、アルベルトとヴィクトールを見る。
「彼女には私がついていましょう。お二方は町へ向かって下さい」
「しかし、詩人殿……」
「私は怪我もありませんし、いざとなれば逃げる程度はできます。お二方はお疲れでしょう」
沈黙したヴィクトールに、詩人は言い聞かせるように言葉を重ねる。
「そちらの彼も、傷は浅いようですが休息は必要でしょうし。ここに寝かせておくのも忍びないですから」
「確かに……」
ケンイチも目立つ外傷こそないものの、かなりのダメージを負っていることに違いはない。
それにここに留まっていて、もしアシュラが追ってきたとしたら彼らを守れる自信もなかった。
「ミルフィーさんは回復の術が使えたはずです。
彼女が動けるようでしたら、シフさんの手当てに来て頂きましょう。
それに、先程は探す時間がありませんでしたが……町になら、薬などもあるかも知れません」
回復術の使い手。その言葉が、アルベルトの消えかけていた希望を甦らせる。
彼女を呼んでくればシフを助けられるし、もしかしたらオーダイをも救えるかも知れない。
「ヴィクトールさん。貴方は彼に比べて消耗も少ないようですし、一度町へ行って……
宿屋にいるミルフィーさんを連れて、ここに戻ってきて下さい」
「……解った」
ヴィクトールは頷く。詩人はアルベルトに視線を向けて、優しい声で続ける。
「貴方は町でお休みになっていて下さい。そちらの彼の傍にも、誰かついていた方が良いでしょうし」
「いえ……私も、ここに戻ります!」
気遣ってくれているのは解るが、その言葉に甘えたくはなかった。
シフやオーダイ、ミレイユを助けるために行動したい。疲れよりも、その気持ちが先に立っていた。
「ミルフィー殿を迎えに行くのは、一度会った私の方が適任だな。ついでにケンイチ殿を宿に運ぼう。
アルベルト殿。ならば、その間に町で薬を探す役を頼んでも構わんか?」
「はい。あまり時間はかけられませんからね」
自分にもできることがある、その事実だけで心が軽くなるのを感じていた。
疲労も、体中の痛みも、今は気にならない。気にしてはいられない。
「そういえば、詩人殿。ここに来る途中に男女の二人連れと会わなかったか?」
ヴィクトールが聞いて、アルベルトも二人のことを思い出す。
先に町へ向かったはずのヨハンとメイレン。彼らは詩人とはすれ違ってしまったのだろうか。
「お会いしていませんね。危険を避けようと、少し回り道をして来ましたから」
「そうか……彼らとも合流できれば良いのだが」
二人はアシュラとの戦闘には乗り気でない様子ではあったが、危険を知らせない訳にはいかない。
アルベルトは周囲を見回し、地形を確認する。
太陽の位置から察するに、自分達が逃げてきたのは南の方向。町からは遠ざかってしまった。
つまり、自分達よりもアシュラの方が町に近い位置にいるということだ。
早めに町へ向かわなければ、アシュラが町を襲うことを思い立ち、彼らも犠牲になるかも知れない。
「急ぎましょう」
アルベルトの言葉に、ヴィクトールも頷いた。
「詩人殿。どうか無事で」
「シフのこと、よろしくお願いします」
「ええ。皆さんも、どうかご無理はなさらないで下さいね。ご無事をお祈りしています」
詩人に見送られ、再びケンイチを背負ったヴィクトールと共にアルベルトは歩き出す。
進み続けなければならないのは、先程までと同じ。
しかし違うのは、今は行く手に反撃への希望があるということだ。
ヴィクトール達を見送った詩人は再び、意識のないシフの傍らに座った。
オーダイは今頃、もう死んでしまっているのだろうか。
ここへ来る途中に爆音を聞いたのを思い出す。あれが彼らが戦闘していた時の音だったのだろう。
派手な戦闘になっているのを察し、危険を避けて森の中を進んできたのが災いしたか、戦いの場は見られなかった。
その代わり、逃げてきたらしい二人に出会うことができた。戦況を聞けたのは幸いだった。
オーダイの最期を見届けられないのは心残りだが、下手に近付けば自分も無事では済みそうにない。
せめて後で彼の亡骸を確かめに行こう、と詩人は思う。
期待に違わぬ立派な死を遂げた英雄の最期の姿を目に焼き付けて、彼を讃える詩を作ろうと。
ミルフィーが彼の死を知ったらどうなるだろう、と詩人はまた夢想する。
どれほど深い悲しみに、彼女は囚われるだろう。
その嘆く姿を思い浮かべるだけで、心が躍るようだった。嗚呼、なんと美しい悲劇だろうか。
「……く……ぅ」
傍らで、地に横たわるシフが呻いた。
詩人は彼女の顔を覗き込む。瞼がぴくりと動き、青い目がゆっくりと開かれて詩人を見る。
「おや。気が付きましたか」
「あんた……何で、ここに……?」
「無理して喋ってはいけませんよ。酷い傷なんですから」
怪訝そうな顔をする彼女に、安心させるように柔らかく微笑んでみせる。
シフは尚も不思議そうな表情をしていたが、自らの傷の程度は解るのだろう、大人しく黙った。
「アルベルトさん……でしたっけ、それにヴィクトールさんはご無事です。助けを呼びに町へ向かわれました。
もう一人の、ええと、黒い髪の男性。彼も気を失ってはいましたが、大した怪我はしていません」
「そう……か、良かった……」
シフの表情に安堵が浮かぶ。彼らのことを相当心配していたのだろう。
アルベルトと呼ばれていた少年も、シフのことを随分と気に懸けていた。
この二人の間には単に同じ場所に居合わせたというだけでない、強い絆があるのだろう。
年齢からいって恋人ではなさそうだが、以前からの親しい仲間だったというのは充分考えられる。
そういえばアルベルトはこのゲームの始まりの場所で、見せしめに殺された女性を姉と呼んでいた。
姉を失い、今また戦いに敗れて仲間を失ったのだ。彼の心痛は察して余りある。
「ただ、オーダイさんは……」
声のトーンを落として告げると、シフも沈痛な顔で目を伏せた。
戦況から、そうなっても不思議はないということを察してはいたのだろう。
彼女は取り乱すことも涙を流すこともなかった。強い女性だ、と詩人は思う。
「アルは……落ち込んでただろうね」
目を閉じたまま、シフが呟く。
自分が重傷を負っているにも関わらず、彼女は少年の心配をしている。やはり二人の絆は本物だ。
「ええ……ですが、貴方を助けようと張り切っておられましたよ」
「無理、しなきゃいい……けど」
「背負い込んでしまうタイプのようですね、彼は。責任感が強いと言うのでしょうか」
シフは目を開け、小さく頷いた。その表情は優しい。子を思う母親のような眼差し。
「……だからね、心配なんだ」
「大丈夫ですよ」
詩人は微笑んだ。心の底から、彼は笑みを浮かべていた。
シフの優しさと、アルベルトの責任感と、二人の間に流れる温かい感情。
殺伐とした死のゲームの中にも、人間の優しい想いはこんなにも強く息づいている。
シフが苦痛に短い呻き声を上げ、咳き込んだ。
「傷が痛みますか? 大丈夫ですよ、じきにアルベルトさんが戻って来られますから」
優しく語り掛けるが、シフは答えない。彼女の口から、塊のような大量の血が溢れ出る。
「貴方が心配なさることは、何もありませんよ。ですから、どうか安心して」
大きく目を見開いて、シフは信じられないという顔をしていた。
詩人は微笑んで、彼女の脇腹の傷に深く突き刺していた矢を引き抜いた。
鮮血が彼の手を汚し、森の土の赤く染まった面積を広げる。
「安心して、安らかにお眠り下さい」
僅かに体を痙攣させ動かなくなったシフに、詩人は穏やかに語り掛ける。
見開いたままの彼女の瞼にそっと手を添え、閉じさせる。
血塗れの矢を落ち葉の下に埋め、自らのマントを裂いて即席の包帯を作るとシフの胴に巻き付けた。
差し込まれた矢によって掻き回された無残な傷はそれに隠され、見えるのは滲み出る血のみとなった。
詩人は天を仰いだ。
その瞳に陶酔の色が浮かび、涙が零れ落ちる。
「――手当ての甲斐も虚しく、また一つの命が散りました。
強く優しき女傑シフ、共に戦った仲間はきっと貴方を忘れはしない。
貴方が遺したものをそれぞれが受け取って、深い悲しみと共に決意を新たにするのです」
天に向かって詩人は語る。朗々と、情感を込め、涙を流しながら。
さながら、観客のないモノローグ。
言葉を紡ぐ内に詩人の声は次第に歌うような調子を帯び、悲しげな調べが大気を震わせる。
「嗚呼、悲しきは若き英雄、アルベルト。その無垢なる瞳は悲しみに染まるのでしょう。
高潔なる魂を持つ若者は、絶望の淵に立たされ何を思うのでしょうか」
姉を失い、仲間を失ったアルベルトが、信頼で結ばれたシフまでも失ったことを知ったら。
英雄物語の若き勇者のような真っ直ぐな眼差しをしていた彼は、どんな嘆きのシーンを演じてくれるだろう。
それを思うだけで詩人の心は高揚し、新たな詩想に満たされる。
木漏れ日の注ぐ森に、静かに、ささやかに、詩人の独唱は響いた。
【B-2/北部森/昼】
【ヴィクトール@RomancingSaGa2】
[装備]:生命の指輪(現在使用不可)、鉛の短剣@UnlimitedSaga
[道具]:確認済みの支給品1〜2(アクセサリー)、荷物一式
[状態]:全身怪我、重疲労
[思考]
基本:ゲームには乗らない。
1:町へ向かい、ケンイチを休ませてミルフィーと合流
2:ミルフィーが元気なら、彼女を連れてシフを助けに行く
3:戦力が整ったらアシュラを倒す
4:ヨハン、メイレンとも会って危険を伝えたい
【アルベルト@RomancingSaGa(ミンサガ)】
[装備]:グラディウス @ロマンシング サガ(ミンサガ)、鋼玉の頭冠@UnlimitedSaga
[道具]:支給品一式
[状態]:全身怪我、重疲労
[思考]
基本:ゲームには乗らない
1:町で薬を探し、シフを助けに戻る
2:オーダイとミレイユが心配、生きていれば助けたい
3:ヨハン、メイレンとも会って危険を伝えたい
4:アシュラを倒したいが力不足を実感
[備考]:ED後から参戦。ザックの底には銃の説明書だけがある。気づいていない。
【ケンイチ(総長)@魔界塔士Sa・Ga】
[装備]:ビルキース@ミンサガ
[道具]:確認済みの支給品0〜1(ただし武器は無い)、荷物一式
[状態]:気絶、全身に軽い傷、目立つ外傷はない
[思考]
基本:倒すべき敵は倒す。守るべき人は守る
0:気絶中(思考保留)
1:ヴィクトール、オーダイ、シフの男気に共感。ゾクの誇りに懸けてアシュラと戦う
2:ミレイユを守る
3:首輪への対抗手段の模索
【B-2/南部森/昼】
【詩人@RomancingSaGa3】
[状態]:健康
[装備]:妖精王のリラ@サガフロ2
[道具]:荷物一式、未確認支給品有り、矢の数は未確認
[思考]
基本:このゲームを観劇する
1:最終状況において自分が生き残ることを最優先する
2:状況が偏るようならドラマチックになるように演出も辞さない
3:この場でアルベルト達を待ち、シフの死を知った時の反応を見る
(特にアルベルトとミルフィーの反応が楽しみ。シフは手当ての途中に息絶えたと伝えるつもり)
4:アシュラが遠ざかったのを確認できたら、オーダイの亡骸を見に行きたい
【シフ@RomancingSaGa 死亡】
【残り 55人】
以上、投下完了です。
そういえばこのスレももう475KBですね。
次の予約・投下が大人数パートだったりした場合は、次スレ準備が必要かも。
テンプレに追加した方がいいこととか、何かありますかね?
新作乙!詩人マジ外道
シフ…残念だったよ。まあ後はアルベルトが意志を継いでくれるさ。
ゴドンゴ向かった熱血トリオには頑張って欲しいところだ
新作乙。
なんて正統派のステルスなんだ…
しかも自己陶酔。最悪だな、もちろんいい意味で
本当はIDが変わる前にトリを出せれば良かったのだけれど、
予約即投下を狙っていたら間に合わなかった。
オーダイ、ミレイユ、アシュラ予約即投下です。
651 :
窮鼠:2007/12/20(木) 01:22:45 ID:HV52EpQI0
ミレイユは思う。
アシュラは強い、大きな怪我をしているが利用するに十分価値がある。
姿が醜いのが残念だが、今は多くをねだっても仕方が無い。
どうすればアシュラを利用できるのか。
予知の力を使って少しだけ未来を読んでみる。
〜アシュラを利用することは出来ない〜
おぼろげながら、そんな未来が見えた。
しかし、この悲しい未来のほかに、もう一つ見えたものがある。
〜自分自身はこの状況から助かる〜
アシュラを利用することも出来ないのに、命は助かる?
いくら怪我をアシュラが負っているとはいえ、
自分の逃げれる速さを考えれば追いつかれるのはほぼ確実。
どうして、そんな未来になるの?
ミレイユはアシュラとオーダイを見つめながら、理解できない未来を待った。
652 :
窮鼠:2007/12/20(木) 01:23:51 ID:HV52EpQI0
オーダイは自分のダメージを感じて、もう長くないと悟った。
動けて数分。全力で動こうものならもっと短い。
あとは引き受けたとは言ったものの、それほどまでにフレアのダメージは大きかった。
ここでの最良の選択、どうすればいいだろうか?
ミレイユを逃がすために、もう一度身を盾にして時間を稼ぐ?
いや無理だろう。
体は数分動くかもしれないが、それは全力ではない。
数人がかりでやっと互角の戦いができた相手に満身創痍の自分では何秒持つか…
それに、ミレイユはまだ走り出していない。
おそらく、恐怖で足が動かないのだろう。
数秒持ったところで何も変わらない。自分もミレイユも殺されるだけだ。
自分だけ逃げる?
当然ながらこれも無い。体がもう無理だと言っている。
すぐに治療が受けられれば一命は取り留められるかもしれないが、当てが無い。
逃げたところで野たれ死ぬのが目に見えている。
第一、力の無い女性をおいて一人だけ逃げるのはありえない。
ならば倒す?
いや、これもまた無理な話。
アシュラはダメージを受けていても、動きに支障は見られない。
それに引き換え自分はもうまともに動けない。
全力のパンチが2〜3回打てるかもしれないが、それで終わり。
武器を持たない自分に出来るのはその程度。
その程度でアシュラを倒せるはずがない。
打つ手が無い。
逃がせない、逃げれない、倒せない。
こんなところで、こんなくだらない神のゲームで自分は死ぬのか。
ん、こんな神のゲームで?
そうか、武器ならあるじゃないか。確実に殺すことのできる武器が。
653 :
窮鼠:2007/12/20(木) 01:24:53 ID:HV52EpQI0
オーダイは一つの決意をしてアシュラを見つめる。
4人に大怪我を負わせて追い払い。残ったのは瀕死の自分と力無き女性だけ。
フレアを受けて動いた自分を見て少し驚いたようだが、
それでも勝負は決まった、と言わんばかりの表情をしてこちらへと近づいてくる。
こちらへ死の恐怖を与えるつもりなのだろう、
手に持つ剣とハンマーを振り回して、ゆっくりと向かってきている。
状況は自分にとって有利。
アシュラが気をゆるめずに真っ直ぐに自分を殺しに来ていれば、
考える時間も無いまま、何も出来ないままに殺されていただろう。
それに、アシュラを倒すには密着する必要がある。
油断してくれなければ、アシュラを倒せる可能性は無い。
アシュラを油断させたままにするために、あえてしゃがみ込んで動かないで待つ。
この体勢をすることで、動けないように見せかける。
最後のサンダーで力を使い果たした、そう思わせるのだ。
残り少ない体力を振り絞って、一瞬の隙をつかむために、少しでも相手の隙を引き出す。
一歩一歩アシュラは近づいて、目の前までやってきた。
アシュラは高笑いを上げているが、それでいい。
わたしはお前の慢心の隙を突く。
アシュラは高笑いとともに、武器を振り上げた。
思った通りの大振り。
確実に殺すならば剣で突けば良いものを、確実に殺せるという慢心が大振りを誘い出す。
オーダイはこの瞬間、全身に力を入れてアシュラに抱きつく。
「それで、避けたつもりか?くだらん、実にくだらん」
アシュラは笑いながら剣を持ち替えて、オーダイの背中を刺す。
一方、オーダイはその間に両手をアシュラの首下へと回す。
「避けたわけじゃないさ」
オーダイはアシュラの首輪をつかんで言葉を続ける。
「いい事を教えよう。この首輪は無理に外そうとすると爆発する。
そして、首輪が爆発すれば誰であろうと死ぬ」
オーダイの言葉を聞いて、笑っていたアシュラの顔が一瞬で青ざめる。
「馬鹿な、そんなことをすればお前も…」
そんなことをすれば、オーダイも生きていられないとアシュラは思ったが、
こうしなければ、自分が殺せたことに気が付き、
654 :
窮鼠:2007/12/20(木) 01:26:27 ID:HV52EpQI0
「離せ、離せっ!!」
確実に殺せると思って油断していたところで、突然やってきた死の恐怖。
相手の決意は固く、その死は決して逃れられない。
狂喜から、恐怖。そして錯乱。
アシュラはもう暴れまわることしかできなかった。
「これがこのゲームのルールだ。あきらめろ」
オーダイは最後の力を振り絞り、首輪の内から外へ力をかける。
ボンッという音とともにアシュラの首は吹き飛び、
オーダイもその爆風に吹き飛ばされて絶命した。
〜アシュラを利用することは出来ない〜
〜自分自身はこの状況から助かる〜
予知は予想のしない形で当たった。
利用しようと思っていた相手は死んだ。
逃げた4人も大怪我を負っていて、利用する価値があるかというと難しい。
私はどうしようかしら?
【ミレイユ@魔界塔士Sa・Ga】
[装備]:サンダーの書、アバロンの聖衣@ロマサガ2、魔王の盾@ロマサガ3
[道具]:賢者の石(一個)、アイスブランド、バトルハンマー、
ジェラールの荷物一式(確認済みのアイテム×1〜2)、荷物一式×3(ミレイユ、オーダイ、アシュラ)
[状態]:正常
[思考]
基本:生き残る。その為に強いやつを利用する。弱いやつは適当に利用して殺す
1:方針はこれから考える
※孔明の靴はオーダイが履いたままです。オヤジの履いた靴を履く気になれなかったようで。
【父親(オーダイ)@SaGa2秘宝伝説 死亡】
【アシュラ@魔界塔士Sa・Ga 死亡】
【残り 53人】
以上です。
うわ〜、忘れ物…
【A-2/南部平原/昼】
投下乙!
最期まで熱かったよ父さん。
アシュラも倒れたか……存在感のあるマーダーだった。
漁夫の利でアイテムゲットしたミレイユの今後の動きが気になるところ。
投下乙です!
さすが大佐、ただでは死なない!
そしてミレイユ、魔王の盾補正付きのサンダーの書か…かなり強力。
さて、自分もレオン予約します。
以前言っていた支給品ネタはこいつだったので、とりあえず。
新作乙です。
あそこから相討ちとは恐るべし。
ところで、
>>617〜の震える街、ですが、
前の話から時間帯が昼になっていることを見落としていました。すみません。
よって、それぞれの時間を
【F-3/ウェイプ西部/昼】
【E-3/ウェイプ北部/昼】
【F-3/ウェイプ西のはずれ/昼】
修正いたします。本当にすみません。
660 :
ゲーム好き名無しさん:2007/12/24(月) 20:35:19 ID:qbWwIzhn0
ノエルとビューネイ予約させていただきます
661 :
魔貴族と英雄 戦いの意味:2007/12/24(月) 20:58:04 ID:qbWwIzhn0
森を走る中でノエルは思った
本来のこのバトルロワイヤルの目的を
(・・・私はこの戦いから生き延びるために戦っている
ならばこの女を倒す必要は無い、しかしここで逃がすと・・・)
そう考えると同時にビューネイが突然立ち止まり話しだした
「貴様は戦いに何を求める?」
「・・・」
ノエルは沈黙を守る
「成長か?誇りのためか?生きるためか?」
「・・・」
ノエルは考えている事を代弁された
(・・・この女と組むか?確かに直接的に殺す理由は無い・・
今は妹や七英雄と会うべき・・)
しかしノエルは考えている事と反対の事を話す
「私は復讐のため立ちはだかる物は全て破壊します」
しかしビューネイの一言で表情は凍りつく
「フン・・本当にそう思うなら今ここで殺せ・・」
662 :
魔貴族と英雄 戦いの意味:2007/12/24(月) 21:43:40 ID:qbWwIzhn0
・・・
しばらくの沈黙の後ノエルが話す
「・・・交渉しましょう」
「交渉?」
ノエルが続ける
「私は人を探しています、とりあえずそれまでは
積極的な戦いをしません。」
あえて嘘をついた・・・
「ロックブーケ、という女性です、ご存知ですか?」
「・・・すまんな名簿すら見てないのだ」
ほぼ想定通り・・・なので肩をおとさなかった
「そうですか・・あなたに目的は?」
「・・・進化、それだけだ」
少し前の会話を思い出した
(人間への興味・・それがただ一つの共通点か・・・)
今殺すのは容易い、しかしそれがもったいない気がしてな
らなかった
「・・・あなたの知り合いがいるか確認したらどうですか?」
そしてノエルは剣を地面に刺し、手を上げる、素手でも戦って勝てる
事を確信して
そしてビューネイは名簿を見る、分かったのは過去に自分を
倒した相手と一人の魔貴族の名前があった
「・・・分かるのは何人か居る」
「その中で会いたい人は?」
わざとらしく話を延ばし考える、この女をどうするか・・・
「六人・・・生きてるかは知らんがな」
そのビューネイの言葉と同時に考えがまとまった
663 :
魔貴族と英雄 戦いの意味:2007/12/24(月) 22:06:48 ID:qbWwIzhn0
「・・・・・あなたの目的が達成されるまで同行し
ましょうか?」
・・・自分でもおかしな事を言っているのは分かっている、
しかし今ここで終わらせるのはもったいない、それだけだった
「私に異論は無いが?」
「その前に一つ聞きます、なぜ貴方は人間を捨てた私を人間だと言ったんですか?」
ビューネイはその美しい顔を微笑ませて言った
「さぁ?私にも分からない」
【C-3/西部・森/午前】
【ビューネイ@ロマンシングサガ3】
[状態]:左手の甲に刺傷 多少の疲労(軽度)
[装備]:竜の眼(真)@ミンストレルソング、ゾクのハチマキ@魔界塔士サガ、
星屑のマント@サガフロンティア1
[道具]:荷物一式
[思考]
基本:神や運命に抗い、生き延びる。そのために力が欲しい
1:知っている人に会う(フォルネウス優先)
2:人間を観察し、どうすれば強くなれるかを知る
3:ノエルと行動を共にする
4:ノエルの過去を知る
【ノエル@RomancingSaGa2】
[状態]:全身に低温による軽度の痛み、右手に軽い火傷
[装備]:ガーラルソード@ロマンシング サガ(ミンサガ)
[道具]:双眼鏡@現実、拡声器@現実、投剣(7/10本) 、基本支給品×2
[思考]
基本:古代人への復讐を目的に優勝。それが不可能な場合、神を倒す。その為に信頼できる七英雄を探し、それ以外は殺す
1:ビューネイを理解し行動をともにする
2:ロックブーケと会う
3:それ以外の七英雄と会う
4:優勝し、古代人に復讐する
5:邪魔するものは殺す
フォルネウスと会ったとしたらどうするかは自由
ビューネイの戦闘意識はそこまで高くない
664 :
魔貴族と英雄 戦いの意味:2007/12/24(月) 22:35:25 ID:qbWwIzhn0
終わりで
まずは投下乙。初投下の人だよね?
取り敢えず気になった点をいくつか。
・書きながら投下はしない方がいい
メモ帳などに書いて、完成してからまとめて投下が吉。
投下に時間がかかってると、その間は他の人が書き込めないので。
また、完成してから通して読み返すことで誤字脱字やミスを減らすことにも繋がる。
・強制じゃないけど、できたらsageよう
メール欄に「sage」と入れると、スレッドが上がらない。
sageずに書き込むと、そのスレはスレッド一覧の一番上に来る。
ロワは殺し合いという題材を扱うので好き嫌いが非常に分かれる。
なので、嫌いな人を不快にさせない配慮として、よっぽど下にある時以外はできたらsageた方が。
・これも強制じゃないけど、トリップ推奨
名前欄に#+好きな文字列(#rowasagaとか)を入れると、違う文字列に変換されたのが出てくる。
>>658-659とかを見てもらえるとわかりやすいと思う。これがトリップ。
同じ文字列を入れないと同じトリップにはならないので、本人証明に使える。
投下した作品の修正をする時、他人が勝手に修正できてしまうようだと困るので
騙り防止のために投下する時はトリップを付けるのお勧め。
で、作品内容だけど、これはどの話からの続き?
この前したらば(
>>1にリンクがあるまとめwikiから行ける外部掲示板)に
ノエルとビューネイの話が投下されてるけど、流れ的にそっちからの続きじゃないように読める。
したらば投下作は要修正かそのまま通しか話がまとまってないけど、
没になった訳ではないので、なかったことにするのはまずい。
このスレの投下作だけでなく、したらばへの投下作などもチェックしておいてくれるとありがたい。
書き手さんが増えるのは嬉しいけど、この辺の基本は押さえといてほしいかな。
トリップをつけるといいと思うよ。
ホーク、ギュスターヴ、コーデリアで予約即投下します。
海では風なんかを待つためにもっと時間を食うことがある。だから…
だから、なんだ。
何とか自分をなだめすかそうと俺は待つことに意義を与えようと試みたが、
結局怒りが増すばかりでしかない。
風待ち? ふざけるな。
いますぐにでも行動の時なのに、俺はここで待ちぼうけ。どこが風待ちなんだ?
ノエルのクソ野郎はすでに誰かを罠に引っ掛けて悠々と次へ移っちまったんじゃねえか?
だったら俺は何をやってるって話だ。ああ? いつまで待てばいい!
いらいら、いらいらが募るばかり。
それでも俺はここを離れるという決断が下せない。
単にじゃあ代わりに何をするか、という行動方針が見つからないだけだが。
ノエルのような連中を倒して回るってのが一番簡単な答えでも、
それだけでは神の手中からは脱出できない。
よく考えればうまくあいつに戦うように仕向けられているような気さえする。
いや、悩んだり迷ったりするのもきっとあいつの楽しみになってんじゃねえのか、くそっ!
このままでは精神的に妙なことになりそうな予感がしたので、俺は別のことを考えた。
そうだ、支給品だ。
いろいろあって頼りになるこの武器以外は詳しく見てもいないが、
金属の光沢がある筒ともう一個何かが入っていたはずだ。
ガサゴソ、ガサゴソ……
これは剣? 棍棒? 杖? いや、違う。取っ手は二つあるしな……おお、説明書き付きか。
何、えーと……
『ビームライフル 本日は当製品をご購入いただき大変有難うございます。
……大変危険ですのでむやみに人に向けたりしないでください……』
ビーム・ライフル? 船幅の……なんだ、ライフルって。
『使用法……構え……発射……当製品は30回の使用が可能です……』
用語がわからんが引き金を引いて術か矢のようなものを飛ばす武器なのか、コイツは!?
ふむふむ、結構使えるか? よしよし。
じゃあもう一個の方は、と。
ザックの奥から突き出た木製の棒状のものを握る。
そういえばこの袋、絶対に容量がおかしいが深く考えたらまた深みに嵌りそうだ。
こっちこそ棍棒か杖なのか? 少し手で持つには太すぎるような気がするが……
「よう、景気はどうだ、兄弟」
横から声をかけられる。迷いを避けるために考え事を捻っていたせいか完全に不意打ち。
とにかく顔を動かして俺はその主の不敵な面構えを目にする。その手には、剣が。
一方俺の左手はビームライフルを握り、右手はザックの中だ。
不覚――これで斬りつけられたらどう反撃すりゃいい? 畜生!
奥歯を噛み鳴らしながら、俺はえいやとばかりにザックから左手を引き抜いた。
握っているそれは剣には及ばなくともそれなりの鈍器にはなるはずだ。なってくれ。
片手にはやや厳しい重さだったが、俺は必死でそいつを引き出す。
様子見か、向こうが動かなかったおかげもあり俺はなんとか防御の構えぐらいは取ることが出来た。
「驚かすなよ。先に名乗って欲しかったな、兄弟?」
「…………くっ……ハハハハッ、死ぬ前に一度見ておけ?
そうか、お前は興行の仕掛人か!? ハハハハハッ」
何故か大声で笑われる。
それで張り詰めていた緊張が切れ、予想した以上の重さが左腕にかかってきた。
棒状のものだと思っていたそれは、二つの脚を持ち上部は一つの大きな板で繋がっていて。
「『 大自然の驚異!!!
死ぬ前に一度見ておけ!
この先すぐ
グレート・フェイク・ショー』!!?????」
「ハハハハハッ! すまない、あんまり怖い顔してるんで疑ってたが心配無さそうだ。
俺はギュスターヴだ。……ところでそれ重くないのか?」
ピラミッドの前、場違いな看板が立っている。
その看板の後ろで、ピラミッドの階段に腰掛けたすっかり芸人扱いの俺と
ギュスターヴ、それにその連れのコーデリアと三人が情報交換中だ。
俺がノエルに対抗するように、二人はクジンシーって奴に対抗する気らしい。
そして、クジンシーはノエルを同じ七英雄の一人だと言ったそうだ。
「エグイな、そのソウルスティールってのは……アニマ……あー、魂まで根こそぎか。
それで、コーデリアは俺たち4人で勝算はあると思うか?」
「わからない。でもホーク、私はあなたは来ないほうがいいって思う」
「俺は頼りにできねぇってか? わけを聞かせてもらおうか」
「それは……」
当惑し、口ごもるコーデリア。
助けるようにギュスターヴが後を継ぐ。
「ホーク、俺はな、アニマを持たない男なんだ。
つまり、クジンシーも俺のアニマは吸い取れない。無いものをどうする」
「ハァ? 待てよ、アニマってのは魂なんだろ? 無い人間なんてあるのかよ?」
口を開いてしまった後で、俺はわずかに失敗の気配を感じ取った。
思い返してみればコーデリアがアニマと何かについて説明している時もそうだった。
そういう話を聞いている時のギュスターヴの顔はわずかに暗く、険を秘めて見える。
今も、同じ顔が俺の前にある。
「……いるのさ。とにかく、そいつにとって俺は天敵ってことだ。
だがホークは違うだろう。つまり、狙われたら一発でおしまいだ。
お前は……いっそここで待っていたらどうだ。
俺達はクジンシーを片付けたら戻ってくることにする。
それにまだピラミッドに向かっている連中が来るかもしれないぜ」
「本当は無理やりでも付いていくところだが……ギュスターヴ、ここは任せるぜ。
それがお前の……いや、いい。死ぬなよ」
「お互い様だ」
ぱちん、とハイタッチ。
それから俺は約束代わりに預かったトパーズを手で弄びながら離れていく二人を見送った。
『グレート・フェイク・ショー』の看板の裏。
再び俺は一人で誰かを待ちぼうけだ。
それがお前の、欲していた場所なんだな――
ギュスターヴに言いかけてやめた言葉を脳内で反芻する。
あの不敵な面構えの男はその裏でどれだけの劣等感を乗り越えてきたのか。
欠けていることが求められる瞬間なんて無かったことだろう。
「死ぬなよ……」
想いを込めて、俺は呟くようにもう一度願いを吐き出した。
【D-5/ピラミッド東部/昼】
【ギュスターヴ13世@SaGaFrontier2】
[状態]:健康
[装備]:ミスリルソード@サガ2、アグニCP1(弾数13発)
[道具]:確認済みの支給品×1(金属製の何か)、首輪×1、荷物一式 ×2
[思考]
基本:首輪を解析する、もしくはその技術のある者を探す。ゲームに乗った者は容赦無く殺す。
1:クジンシーの討伐
2:タイクーンウィルの捜索
※ギュスターヴの参戦時期はハン・ノヴァの建設を開始した辺りです(1249年、29歳)
【コーデリア@SaGaFrontier2】
[状態]:健康
[装備]:ウコムの鉾@ミンサガ(水のクヴェル)、
夢魔のメダリオン@サガフロ2(獣のクヴェル)、ルビー@ミンサガ(炎のクヴェル)、
レッドフード@サガフロ2
[道具]:荷物一式
[思考]
基本:ウィルの捜索とクジンシーの撃破
1:ギュスターヴにクジンシーを倒してもらいたい
2:ウィルを探す
[備考]:クン=ミンの土のファミリアが同行しています。
※コーデリアはアルティマニア小説終了後から復活して参戦(1321年、外見18歳)
【D-4/ピラミッド南部/昼】
【ホーク@RomancingSaGa(ミンサガ)】
[状態]:やや疲労
[装備]:炎のロッド、トパーズ@ミンサガ、ビームライフル
[道具]:
[思考]
基本:ゲームに乗る以外の方法がないか考える
1:ギュスターヴの勝利を願いながら、待つ
2:自分を狙う相手は倒す
3:仲間及びウィル=ナイツには友好的に
※ピラミッド前にグレート・フェイク・ショーの看板が立てられました。
おお…投下乙!
ギュスターヴの心情にすごく納得がいった。ホークもかっこいいな。
実際ソウルスティールとぶつかってどうなるかは未知数だが…。
看板ワロタ。これが先の展開に影響するのか考えるととても愉快だ。
えーしたらばで先にビューネイ等を書いた者ですが……
何かかぶっちゃいましたね。かなりの変更と追加して
場所自体も変更を加えたりして多分矛盾は無いように作り変えましたが……
これどうしましょうか?まあ自分が修正をだらだらやってたのが原因なんですが……
あと毒吐きで気になったレスですが自演のつもりはなかったです。
普通に作者のレスとわかるものと思いましたが説明不足だったんでしょうね。
あ、投下乙です。なんというかロマ3はネタなアイテムが多い……
連スレで申し訳ない。
投剣で無くとも確かに成立可能ですがサンダーボールとかだと
個人的に投剣より味気無い感じがするのでそうしただけの話です。
あの話は単に何か書きたいと思った時に最初に思いついただけです。
レッドはあんまりにも短い話だったので追加しただけですが
修正版ではその辺りの矛盾もあるアイテムを使う事で無くすので大丈夫だと思います。
説明不足とかそういうレベルではなくて、トリップをつけて欲しい。
そのわずかな手間を惜しんだせいで
どれだけ文を連ねたところで信頼に足らないということを証明しているだけ。
>>661〜
もノエルの行動に矛盾があると思えるが、
本人証明がすでに不可であるため反論も修正も実質封じられてる。
トリップなしで投下するということはそういうこと。
>>672 作品が投下されて修正宣言が出てる所に、それを無かったことにして別展開を投下する方がルール違反。
内容に質問が来てるのに書き手の反応もないし、
>>661-663はどう考えても没だと思う。
だから気にせず修正版を投下して問題ない。
が、あなたも鳥無しだから、したらばに投下したのと同一人物だという証明はできない。
…まあ証明手段が皆無な訳じゃないが、したらば管理人さんに手間を掛けさせる事になるし、管理人さんとしても取りたい手段じゃないだろう。
他に本人を名乗る人がいないなら好意的に考えて信用してもいいとは思うが、
他ロワでは本人を騙って勝手に修正する奴が出た事件というのも実際あったので、手放しに信用はできないわけだ。
取り敢えず、今からでも鳥を付けることを勧める。
実際、トリップなしでの投下作品の修正ってのは難しい問題だけど、
わざわざ本人を騙る荒らしが出るような環境じゃないし厳密にしすぎなくてもいいんじゃ?
今回も
>>672以外には本人を名乗る人がいないんだし、信用していいと思う。
本スレに投下した人は音沙汰がないようだし、気兼ねせず修正版投下しちゃえ。
ただ、修正版投下→正式採用までの間は一時的にでもいいからトリップを付けてほしい。
>>672は初心者っぽいから念のため言っとくと、トリップ付けても何も害はないよ。
入力した文字列から弾き出されてるだけだから、個人情報は一切漏れない。
で、次スレからはテンプレにしたらばチェック推奨の旨、
一時投下スレであっても作品が投下されて修正要・不要の議論などが行われてる最中は
同じパートの投下は控えるようにってのを追加しとこうか。
気付けばもう498KBだ…ちっと今時間ないから、誰か暇があったら頼む。
頼むとか言いつつすぐできそうな所だけ手直ししてしまった。
こっちは容量ないので、テンプレ練りなどは避難所でやりましょう。
この話をどうするか早く決定しないとまずくないか
完全に書き手が止まってしまってる
規制があってから携帯でこっちに書いてるんで……すみません。(例によって今回も携帯です。すみません)
個人的な事ですが親に隠れて書いてるんでもう少し先になると思います。
とりあえずロマ2の人力風起こし機、アンサガの罠付き宝箱LV99と魔石の指輪を
話に使うのでアイテムがかぶらない為にもこれだけは予告しておきます。
投下するときはちゃんと鳥をつけるので宜しくお願いします。
今までの流れと比較して、そこまで止まってるようには見えないけど。
再予約して音沙汰が無い◆m604XAkfEs氏の事は気になる。
679です。
鳥の付け方を知ってなかったのでPCからじゃないと鳥付けられないと勘違いしてました。
よく見たら上の方にやり方書いてありましたね……。
投下するときはこの鳥でやるので…迷惑かけてすみません。