山口県上関町の無職男性(79)が自宅で殺害された事件で、殺人と殺人未遂の容疑で逮捕された孫の高校1年の
少年(16)に対し祖父が、家でテレビゲームをすることなど生活面でたびたび注意していたことが県警捜査本部の
調べなどで分かった。「もっと勉強しろ」と叱責(しっせき)されるなど学業を巡って祖父とトラブルになっていたことと
合わせ、事件の動機につながった可能性もあるとみて調べを進めている。
県警は23日午前、少年を祖父に対する殺人容疑と祖母(76)への殺人未遂容疑で山口地検岩国支部に送検した。
少年は22日から始まった取り調べでいずれの容疑も「間違いありません」と認めている。
少年が通う県立高校の同級生の証言では、少年は普段から祖父母宅でテレビゲームをすることが多かったらしい。
親しかった男子同級生は「雑談するときはたいていテレビゲームの話で盛り上がっていた」と話した。
調べでは、少年は19日夜、一緒に住む同町の祖父母宅で、祖父の頭をバットで殴ったり電気コードで首を絞めたり
して殺害したほか、祖母の頭を殴って頭部打撲の軽傷を負わせた疑い。
少年は同日早朝に祖父母宅を出た後、バスや電車を乗り継いで東京都内に逃走。21日、東京・秋葉原の
電器店街にある量販店で菓子を万引きしたところを警備員に見つかり、警視庁万世橋署に逮捕された。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070823k0000e040077000c.html