【ゾンビか】バイオ小説創作スレFILE5【ガナードか】
し
ゅ
そろそろバイオ5ネタの小説来ないかな
ほしゅ。
それにしても3ヶ月も誰も書いてないんだな・・・
誰かカキコしないかなぁ・・・
「やあ、主任(チーフ)。このところ徹夜続きだと聞いていたが、案外元気そうじゃないか」
クリス・レッドフィールドはBSAA北米支部付属研究所の主任研究員から呼び出しを受けた。
アフリカへの出張当日、まさにこれからヘリで空港に向かおうというところだったが、
重要な件でどうしてもと言われて寄り道をすることにしたのだ。
「そうでもないのよ。でもあなたの出発までにどうしても完成させたかったの」
そう言ってチーフはデスクの脇のワゴンに乗せられたものをクリスに渡した。
それは透明な筒状の物体で、中には乳白色の液体が4分の1ほど入っている。
ちょうど大ぶりな試験管のようだ。
クリスはその筒状の物体を目の高さにかざして中身を蛍光灯に透かしてみた。
「これは?」
「新兵器という訳ではないのだけれど、きっとあなたの役に立つと思うわ」
チーフはワゴンの上にもうひとつ乗っていた同じ筒を取り上げた。
先端はキャップになっていて外れるようだ。
チーフは部屋の隅のプランターに群生しているラクーンハーブの葉を数枚ちぎって
筒の中に押し込み勢いよく振った。
一瞬の後、激しく泡だったと思うと乳白色だった液体が、ハーブの緑色に変わっていた。
「ハーブをその場で救急スプレーに合成するの」
そう言ってチーフは出来たてのスプレーを自分の手に噴射して見せた。
クリスは目を見開いて手に持った筒を凝視した。
「そいつはすごい」
「今まではハーブをすりつぶして使用するか、工場で加工してスプレーにする必要があった。
でも、これは見ての通り一瞬よ。持ち運べるスプレー工場といったところかしら」
クリスはちょっと首をひねってチーフに言った。
「しかし、使い切りではこれを何本も持ち歩かなければならない」
チーフは噴射したあとの筒をクリスの目の前に差し出した。
その中身は先ほどの乳白色の液体に戻っていた。
「これはどういうことだ?」
「この液体はハーブをスプレーに合成するための触媒の役割をするの。
しかも、一定の割合を合成すると一部は元の状態に還元するのよ」
「ということは・・・無限に使える?」
チーフは微笑んで言った。
「無限という訳にはいかないわ。
そうね、今のところ実験では数十回から条件が良ければ百回弱程度ね」
「申し分ない。これは素晴らしい発明だよ、チーフ」
「なるべく土などの不純物を入れないことが長く持たせるコツよ」
クリスのヘッドセットに通信が入った。
短く答えると、クリスはチーフに握手して言った。
「もう行かなきゃ」
チーフは自分が持っていた分もクリスに渡した。
「さらに改良版を試作中よ。帰ったら使用データをお願いね」
「もちろんだ。
素敵な贈り物をありがとう、スズキチーフ」
そう言ってクリスは旅立っていった。
恐怖と混沌が彼を待ち受けていだろう。だが、彼はきっと帰って来る。
スタッフの誰もがそう信じて疑わなかった。
E N D
>>194-195 久々に来てみたらナイス作品が!
5の背景にこんなエピがあったらいいなぁ
すげぇ面白そうなスレなのに過疎ってんな‥‥
文才のない自分には支援できないのが辛い。
保守
Hey DJ 俺は声をかけた。 だが返事がない 首が変な風にまがっている おい、だいじょうぶか! おれは体を揺すってやった そいつがふりかえった・・・
200 :
Z:2009/04/02(木) 23:49:28 ID:ITZqq18DO
今日もいい天気だ
おっとそろそろ昼か、メシにしよう
そんな事を考えながら車を走らせる男がいた。
名前はロジャー・ハイソン。
アメリカ北西部フレゴリアタウンに住む陽気な男―
軍隊に所属していたが、上司とのいざこざで辞めて今はいわゆる「遊び人」である。
短い間だが、特殊部隊グリーンベレーに所属していた事もあった。
そんな彼が、お気に入りのレストランに行き、車を降りる・・・
※登場する街や団体は架空の物です
但しグリーンベレーは例外として出します
201 :
194:2009/04/06(月) 19:30:41 ID:29agWtOH0
この無人の村に着いたのはまだ午前中の暑さがピークを迎える前だった。
隊長はデルタチームを半分に分け、交互に休息を取るよう命じて一時解散となった。
夜通し敵の襲撃をかわしながらの行軍に隊員たちは疲労しきっていたのだ。
同行取材を許されて専任の隊員をガードにつけてもらったあたしでさえ、
昨夜は神経をすり減らし体力を削り取られるには十分すぎる経験をしたのだ。
若い頃に比べて無茶が効かなくなっている。ラクーンでの経験がそんなあたしの弱気を
叱咤するように蘇っては消えてゆくのだった。ここでゆっくり休んでいる暇はない。
ためておいた取材メモから記事を起こし、デジカメ画像の整理にかかった。
ちょっとうとうとしてしまった。無線連絡が入ったと隊長を呼ぶ声で目が覚めた。
あたしたちは生物兵器に関係すると見られるあるテロリストを追って作戦行動を展開中だ。
本来ならこの先の鉱山で、先行する別チームと合流してターゲットを確保するはずだったのだが、
昨夜の戦闘で燃料輸送車を失ってしまったため、ここでの補給待ちを余儀なくされたのだ。
無線はその合流予定のチームからかもしれない。
あたしはあてがわれた部屋を出て隊長のもとへ向かった。隊長はひとりの隊員に指示を出し、
彼は機銃を2基積んだ軍用車で村を出て行った。どうやら一台分の燃料は賄えたらしい。
隊長があたしに曇った顔を見せて言う。
「新型のB.O.W.が鉱山に輸送されたという情報が入った」
「それじゃ先行チームは敵の罠にかかりに行くようなものじゃない!
今行った隊員はひとりだったようだけど増援は?」
「チームの疲労も激しいし、この拠点を確保するためにはこれ以上の人員は割けない。
我々の装備で最大火力の武器を持たせたから、彼らなら切り抜けてくれると信じている」
彼ら・・・
あたしも最初に聞いたとき驚いたのだが、その合流予定の別チームはたったふたりなのだ。
北米から派遣されて来たエージェントと地元エージェントのコンビチームだと言う。
彼らが誰なのかあたしには知らされていないが、ふたりだけで敵地を突破して来たところを見ると
かなり腕の立つベテランチームらしい。隊長にはそれがよく分かっているようだ。
そこに隊員が駆け寄ってきた。
202 :
194:2009/04/06(月) 19:31:57 ID:29agWtOH0
「鍵のかかった巨大な倉庫を発見しました。中から機械の動作音のようなものが聞こえます」
チームの半分が休息、半分が村の警備にあたっていた。隊長はその警備の人員から数人を連れて
倉庫に向かう。正面以外に出入口がないことを確認すると、すべての隊員で扉の前を固めた。
あたしはそこからさらに後方で、ガードの隊員に守られながら様子を見ていた。
鍵はこんな貧しそうな村には不似合いなほど頑丈で、銃底で叩いたくらいではびくともしない。
隊長が指示を出し、ひとりがハンドガンで鍵を撃った。2発で鍵は外れ地面に落ちた。
倉庫の扉を開くと、低く響いていた機械音がさらに耳障りになった。中は暗くてよく見えない。
どうやら相当広いようだ。ふたりの隊員がライトを装備したアサルトライフルを構えて中に入った。
あたしには何か白っぽいものがちらっとだけ見えた。
すると突然大きなビープ音が鳴り、地面を踏みならすような低音が断続的に響き始めた。
そして咆哮!
ここにもB.O.W.が!?
隊員たちに緊張が走る。
獣とも何ともつかない咆哮がまた轟いたかと思うと、暗い扉の中から何かが飛び出して来た。
続けてもうひとつ。
それは最初に倉庫に入った隊員たちだった。どちらもありえない方向に手足が曲げられて
血だらけになっている。ひと目見てすでに生きていないことがわかった。
隊長の声が響く。
「抵抗はやめろ!従わない場合はやむなく排除する!」
返ってきたのはさらに大きな咆哮だけだ。
全員が銃を構えて倉庫の出入口を凝視した。
だが、咆哮の主は正面ではなく屋根を突き破って現れたのだ。
身長は5メートルくらいだろうか、白く乾いた皮膚に無数の傷や鎖で絞められた跡がある。
動物を基本にしたクリーチャーではなく人間ベースの巨人だ。
あたしのガードは後ろに下がれと言う。あたしは後退しながらもカメラは下ろさなかった。
203 :
194:2009/04/06(月) 19:33:14 ID:29agWtOH0
「撃てっ!!」
隊長の声に続いてすさまじい銃声が響く。銃弾の雨が巨人を襲った。
だが巨人は無傷だ。その白い肌からひと筋の血さえ流していない。
巨体に似合わず巨人の行動は素早かった。崩れ去った倉庫から巨人は体を宙に躍らせる。
その行動は完全にあたしたちの意表を突いた。
倉庫を囲んでいた隊員たちは落下してきた巨人の足の下で絶命してしまった。
「全員に戦闘態勢を取らせるんだ!」
あたしのガードにそう指示を出した隊長は、単身ライフルで巨人を牽制しながら建物の影に進んで行く。
それを確認したガードの隊員は、チームの仮設宿舎とされている建物の方へ向かう。
あたしはそれに付いて行った。
204 :
194:2009/04/06(月) 19:34:56 ID:29agWtOH0
◇
ようやく陽が落ちた。
あたしは建物の影に身を隠して逃げ回っていた。
兵士たちは弾を撃ち尽くしたが、巨人にはまったく効果がなかった。
そもそもあんな巨大B.O.W.は想定していなかったため、大した武器は装備していなかったのだ。
唯一威力が期待できる機銃は鉱山に向かった車に積んであった2基だけしかない。
手持ちの武器が通用しない以上、悔しいが逃げるしか道はないのだ。
だが、撤退を決意した隊長は行方不明だし、脱出を試みた隊員たちは車ごと潰されてしまった。
戦闘のプロが死んでジャーナリストのあたしが生き残っている。相変わらず悪運だけは強いらしい。
ガードはどうしただろう。最後まであたしに付き添ってくれていたが、壊された車の無線を直して
救援を呼ぶと言って出て行ったきりだ。
孤独だ。
生きているのはあたしだけなのだろうか。
敵がいなくなって巨人はおとなしくなったようだが、時折あの腹に響く足音が聞こえる。
まだ近くにいるのだ。
?
空耳じゃないとすれば・・・車が近づいて来る音が聞こえる!
鉱山で別チームと合流した車が戻って来たに違いない。
巨人も気づいているはずだ。早く彼らに危険を知らせなければ。
あたしは周囲を警戒しながら隠れていた建物から出た。どうやら車は広場の方に行ったらしい。
なるべく身をかがめながら物影伝いに広場へ向かう。
だが遅かった。巨大な咆哮と何かが投げつけられるような音が響く。
それに続いて機銃の発射音が轟いた。
焦って走り出したあたしを誰かが掴んだ。
その瞬間、広場からの流れ弾があたしの頭をかすめる!
振り返ると、あたしを掴んだのはガードの隊員だった。
彼がいなかったらあたしは確実に命を落としていた。
205 :
194:2009/04/06(月) 19:36:16 ID:29agWtOH0
隊員は負傷して口も利けないほど衰弱していた。
失血が激しい様子で、顔は蒼白だ。
「ありがとう。あなたのおかげで死ななくてすんだわ」
手を握ると、まるで氷のように冷たい。
隊員は笑顔を作ろうとしているようだったが、うまく顔の筋肉が動かない。
何か伝えようと声の出ない口を必死で動かしている。
あたしはガラにもなく涙が出そうになった。
『気をつけて行けよ』
隊員はそう言いたかったのだ。
そして動かなくなった。
いつの間にかあたりに静けさが戻っている。
とぼとぼ歩いて広場に行ってみると、機銃を積んだ車に巨人が覆い被さって死んでいた。
予想以上に腕利きのコンビらしいわ。
何かのエンジン音が聞こえる。
音の方へ行ってみると、ふたりの人影がホバークラフトで水路を遠ざかって行くところだった。
あたしたちが追っているテロリストは確か湿地帯にある油田の関係者でもあったはずだ。
なるほど、沼地にある原住民の部落を突っ切って油田に向かうつもりなのね。
あたしは武器と移動手段を探すため村に引き返すことにした。
待ってなさい。何とかして追いついてやるわ。
真実を解明するときはあたしも一緒よ。
E N D
>194
こういう熱い話、大好きだ
207 :
ゲーム好き名無しさん:2009/04/14(火) 19:16:09 ID:Jorz4Ytd0
ほしゅ
5が出てもここの過疎は変わらないなぁ
ちっとはageた方がいいのか
209 :
ゲーム好き名無しさん:2009/05/11(月) 23:58:21 ID:D1oZixTuO
まとめサイト消えてるな
210 :
N53:2009/05/14(木) 21:47:51 ID:lv+q7tKZ0
『23 September 1998』
果てしなく広がる無人の平原の上を、夜風は我が意とばかりに枯れ草を薙(な)いで走る。ビョウビョウと
鬨の声を張り上げ、漆黒の闇の中を縦横無尽に駆け巡り駆け抜けていたが、不意に現れた男の冷たい頬
に触れた瞬間、逃げるように上空へ掻き消えていった。
ヘリポートにぐるりと囲むように廻らされた夜間灯火が、UH-60ブラックホークを暗闇の中にぼんやりと浮
かび上がらせている。
戦闘服に身を包んだ男は足音一つ立てずに近付くと、主無き機体を見遣った。鷹は灯火を足元に従えて、
鋭い爪をとぎ、静かに目を伏せて我が身の出撃を待っているようだった。
もう一時間もしない内に、自分はこの鷹と共に夜を飛び立つ。目指すは、ラクーンシティ警察署地下。G-ウィ
ルスの確保が、彼に課せられた任務である。
片耳に嵌められた無線用のイヤホンから、小さく音が漏れる。短く切られた金髪の下、ハンクはすっと目を
細めた。
「よう!忘れモンだぜ、大将!」
ハンクの耳がピクリと動いた。だが、それは声を聞いたのではない。音を、掴んだのだ。
背後から飛んできた物体を、ハンクは振り返ることなく、片手で受け止めた。ケブラーヘルメットにガスマス
クが無造作に詰め込まれている。ハンクの知り得る限り、こういう無神経な入れ方をするのは一人しかいな
い。
果たして、黒髪の男が一人、ニタニタと笑いながら歩いてくる。ヘリの操縦士、ナイトホークだ。
忘れたわけじゃないと反論しかけた言葉を、ハンクは呑み込んだ。一言言えば、十言も二十言も突っ返し
てくる相手だ。腹の底でブスブスと燻ぶっている感情を噛み締めつつ、ただ簡潔に、
「サンクス」
とだけ答えた。
ナイトホークは踊るようにくるりと踵を返すと、両腕を頭の後ろに組んで、後方に並び立つ倉庫を見た。
「へえ、あれが今回の死神ご一行様ってわけか」
その言葉に促されるように、ハンクもまた、倉庫の方に目を向けた。ハンクと同じ、黒い戦闘服姿の人間た
ちがぞろぞろと扉から出てくる。厳しい顔つきの者、馬鹿デカい声を張り上げている者、何かブツブツ呟いて
いる者、鼻歌を鳴らしている者と色々だ。
211 :
N53:2009/05/14(木) 21:48:44 ID:lv+q7tKZ0
ハンクは何かから逃れるように、彼らから視線を外した。と、傍らまで来ていたナイトホークが身を屈ませて
いる。そっと伺うと、愛用のポマード「ロイヤル・クラウン」で決めた頭の下で、せっせと手が動いている。よくよ
く見れば、骨太の指の間に、恐縮したように縮こまっている吸い殻が挟まれていた。
「おいおい、何処の馬鹿野郎だ?飛行場で煙草吸ってんのは。火気厳禁って看板が読めねえのかね」
ぼやきながら、ナイトホークは丹念に吸い殻に息を吹きかけている。ハンクはその様を横目に見ながら、
「お前じゃないのか」
「馬鹿言え。俺がそんな危ねえ真似するわけねえだろ」
「どうだか」
すると、ナイトホークは徐に吸殻を口端に咥え、ハンクの目の前で人差し指をクイクイと動かして見せた。ハン
クは天を仰いで盛大に溜息を漏らすと、服の内ポケットからライターを取り出した。ナイトホークはヘヘっと笑い、
揺れる炎に顔を近づけた。
「しっかしまァ」
ナイトホークの呼気に応えるように、吸殻の先端が仄かに輝く。
「毎度毎度、無線から聞こえてくるのはアンタのダミ声ばっかりだ。偶にァ、お仲間を助けてやったらどうだい。え?」
「必要ならそうする」
「人命救助は必要無しってか」
「救助が目的なら、911にコールすればいい。生憎と俺は専門外だ」
「掛けてる間にウィルスにヤられなきゃいいけどな」
大口を開けて笑った途端、煙草の先端が指に触れて、ナイトホークは素っ頓狂な声を上げて飛び上がった。
涙目になりながら、ジンジンと疼く指先に必死に呼気を吹きかける。
「それなら、それでいいだろう」
傍らで呟かれた言葉に、ナイトホークは動きを止めた。
顔を上げる。ハンクはこちらに背を向け、真っ直ぐに鷹を見つめていた。
「少なくとも、恐怖に怯えなくて済む」
すっと、ハンクの指先がイヤホンに触れる。風に乗って、ナイトホークの耳に、微かにその音が聞こえたような
気がした。
再び、指に息を吹きかけ始める。
U.S.S(アンブレラ特殊工作部隊)の中でも、特にハンクの存在は衆を圧倒して際立っていた。どのような困難
な作戦においても、必ず生き残る。そういう人間は、部隊の中では「強運」と有難がられるものだが、ハンクの
場合は違う。彼は確かに、あらゆる作戦を生き残ってきた。だが、一人だ。常に、ただ一人、生還する。
212 :
N53:2009/05/14(木) 21:50:26 ID:lv+q7tKZ0
兵士という人種は、古今東西に関わらず、酷く迷信深い。誰がというわけでもなく、波紋のようにその名は広
まっていった。
曰く、「死神」。
ハンクと共に出撃した人間は、冷徹な死神の大鎌に首を刎ねて殺されると恐れられた。
その死神が、「恐怖」と呟いたのだ。
ナイトホークにとっても、それは意外な一言だった。無論、死神と信じているわけではない。ではないが、この
男の頭の中に「恐怖」などという単語が存在していることが、どうしても信じられなかった。幾多の作戦を共にし
て来たが、無線から聞こえるハンクの声は、憎たらしいほど冷静沈着で、思考の揺らぎなど微塵も感じさせな
い。恐怖という感情とは無縁の存在、そう思っていた。
そこまで考えて、ナイトホークははっと気が付いた。
(信じてないなんて言って、結局俺も、死神信奉者の一人じゃねえか)
くっくと喉を鳴らすと、訝しげな視線が首筋に刺さった。視線に答えずに立ち上がると、基地内に召集をかける
ブザーが鳴り響いた。
「へいへい、分ァってるよ」
ハンクは尚も不審そうな目でこちらを見ていたが、倉庫前に人が集まりだしたのを知ると、無言で歩き出した。
遠のいていく背中に向かって、ナイトホークは大声で名を呼んだ。
ハンクは歩を止め、振り返った。予想通り、眉間に皺を寄せた、大層不機嫌そうな面がこちらを睨んだ。
「万が一ゾンビになっちまったら、俺ン家に電話しろよ?ゾンビになった死神なんて、地獄にいったって会えそう
にねえからな。ビール持って、面ァ拝みに行ってやるぜ」
やや、あって。
ふっと、ハンクの口元が綻んだ。
「抜かせ」
ぶら下げていたガスマスクを勢い良く被ると、ガラス部分が夜間照明に反射して、キラと輝く。ハンクは扉の前
で屯している仲間たちに向かって手を掲げた。
それから暫くして、死神たちを乗せた夜鷹は歓喜の叫び声を上げて、力強く翼を旋回させた。轟音に震え上が
るように、ヘリポートの片隅に転がっていた吸殻が揺れる。捩れた吸殻は翼風に煽られ、宙に舞い上がったかと
思うと、直ぐに闇の向こうへ消えていった。
_______________
バイオ6の主人公がハンクになることを祈願して投下
遅ればせながらN53氏に乙
ハンクは主人公とまでは行かなくても最低登場はしてもらいたいね
まとめとか見れなくなってない?
久しぶりにアウトブレイク1のエレベータゾンビの話見たかったんだけど…
datなら持ってるけどうpろうか?
217 :
ゲーム好き名無しさん:2009/06/07(日) 01:22:06 ID:P6VKhV6A0
ここは小説じゃなくてもよろしいのでしょうか?
たとえば「飼育員の日記」みたいな日記形式とか・・・
それだったら投下してみたいのですが。
>>217 いいと思うよ
視点が真新しそうでむしろ歓迎
楽しみにしてます
219 :
ゲーム好き名無しさん:2009/06/07(日) 19:11:33 ID:P6VKhV6A0
【日本】バイオハザード拡大中 生き残り7日目【オワタ】
1 :名無しさん@さばいばー:2017/10/10(火) 17:55:34 ID:ogkTQA9/
おまいら生きてる?新スレたてたよー
2 :名無しさん@さばいばー:2017/10/10(火) 17:56:08 ID:QAq/70op
>>1乙
3 :名無しさん@さばいばー:2017/10/10(火) 17:56:18 ID:1OLyLy99
だいぶ人減ったな
4 :前977:2017/02/10(火) 17:56:22 ID:K+8a9j/S
ちょwwww玄関すごい勢いで叩かれてる
オワタ\(^o^)/
5 :名無しさん@さばいばー:2017/02/10(火) 17:56:55 ID:+/Pq01aA
とりあえず発病した祖母を処理したわけだがこれって燃やすだけでいいのか?
6 :名無しさん@さばいばー:2017/10/10(火) 17:57:08 ID:/XMX+01W
977大丈夫かwww
何か武器になりそうなものとかないの?
7 :名無しさん@さばいばー:2017/10/10(火) 17:57:21 ID:QAq/70op
>>5 政府発表だとそれでいいはずだが
8 :名無しさん@さばいばー:2017/10/10(火) 17:57:50 ID:1OLyLy99
>>5 できれば頭部も切断しておけ。お前噛まれてないだろうな?
9 :名無しさん@さばいばー:2017/10/10(火) 17:57:59 ID:7Aho0/QW
>>4 笑い事じゃねえぞ。外はゾンビなのか?もしくは別の?
10 :前977:2017/10/10(火) 17:58:08 ID:K+8a9j/S
食糧があって頑丈だからってだけで移転したから武器とかなにもねえよwwww武器らしい武器といえばうまい棒しかねえwwwwwwww
11 :☆救世主☆:2017/10/10(火) 17:58:10 ID:pl+oOqdw
実況スレ全滅みたい、移動してきました
12 :名無しさん@さばいばー:2017/10/10(火) 17:58:22 ID:QAq/70op
>>9 もう笑うしかねえだろ・・・俺が977にレクイエムでも歌ってやるよ
13 :名無しさん@さばいばー:2017/10/10(火) 17:58:25 ID:gT+T/a99
コテは喰われて死ね
14 :前977:2017/10/10(火) 17:58:44 ID:K+8a9j/S
ちょwwもうだめだwwwwwwwおまいら、絶望の中でも俺に希望を与えてくれてありがとうよ
そろそろ逝くわ
15 :名無しさん@さばいばー:2017/10/10(火) 17:59:04 ID:7Aho0/QW
実況スレ全滅?やっぱ武器調達とかいって移動したのがまずかったんだろうな…世田谷班なかなか規律とれてたのにな
現実にバイオハザードが発生したらネット情報は生命線だろうな
面白いよ。できたらもっと続けてほしいね
実際は早急にネット回線は制限されると思うがな・・・
補修
ほ
226 :
ゲーム好き名無しさん:2009/07/17(金) 23:48:11 ID:FXRvnnww0
しゅ
HOSYU
228 :
ゲーム好き名無しさん:2009/08/27(木) 08:11:11 ID:wrV5cGAp0
hoshu
229 :
ゲーム好き名無しさん:2009/09/09(水) 04:04:14 ID:F1ddymLg0
まとめが消えてるとか
まじだ。なんてこった…
保守しとくか
もう誰も見てないよな
232 :
ゲーム好き名無しさん:2009/11/13(金) 19:36:27 ID:LQgry1b1O
続き楽しみにしてます
保守
保守しとくか。せめてまとめだけでも…無いな
↑このスレの運勢
定期保守
236 :
ゲーム好き名無しさん:2010/02/18(木) 05:11:53 ID:9kqiMkP00
せっかくバイオ創作小説スレを見つけたのに…
せめてまとめだけでも生きてれば過去の名作読めるのにな
まとめか…
オルタナも出たし、人がこっち来るといいんだけどね
239 :
ゲーム好き名無しさん:
保守