CEROを潰そう

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535ゲーム好き名無しさん
このスレ的にCEROの悪行項目を貼っておく
以下CEROの規制項目と製作側の行動

私の関わった現場での実例でいうと、CERO「A」ランク(全年齢)を勝ち取るために、以下の表現をすべて削除or別の表現に差し替えました。

1)残酷表現

 ・血の色 →赤、こげ茶など、実際の血を連想させる色彩は×。
 ・対人戦 →人間形態のPC同士が対戦する形式はAランク(全年齢)では×。
       ただし、デフォルメされたキャラであれば通ることも。
 ・貫通表現→人体、モンスターなどに武器が貫通する表現は×
 ・自傷表現→自殺の意志がなくとも、自らの肉体を傷つける表現は×
 ・戦闘表現→リアルなエフェクト(血しぶき等)、苦しみ方をすると×
       ただし、相手が明確に人間や生物以外(メカ、異星人、異性物)であれば可。
       ないし、武器が「リアル」でなければ(ピコピコハンマーなど)可。
 ・死体  →リアルな遺体、亡骸は×。ガイコツ、墓に置き換え。
 ・戦闘後 →モンスターが実際に死んだように見えるのは「残酷」なので×。爆発して消えるなら○

2)差別表現
 ・「男なんだから」「女なんだから」などジェンダーに基づいた差別語は×
 ・身体の障害をマイナスととらえる表現は一切×(○○を怪我したせいで一生を棒にふった、など)
  障害を乗り越えて(克服して)活躍しているという表現は○。
 ・人種差別表現は全面禁止。欧米版を制作する場合、「肌の色が違うキャラがメインに一人もいない」のも、
  差別として取られる可能性があるため、一人は有色人種を混ぜると安全。
 ・実際の人種、民族を連想させるデザインは×
 ・「おじいさん」「じじい」は○だが、「ばあさん」「ばばあ」は×。「おばあさん」は○。「老婆」は×。
536ゲーム好き名無しさん:2007/05/25(金) 16:47:47 ID:9hZZ5kEU0
3)倫理規定

 ・未成年のPCの飲酒表現は×。 成人NPCの飲酒表現も難しいところ。
  「飲酒=楽しいこと、善いこと」という意味づけは×。
  「酒に見える液体の入ったグラスを持っているNPCのビジュアル」も×。
  酔っぱらいは登場させてもよいが「よっ、兄ちゃんも飲めよー」など、PCに飲酒を薦める表現は×。
 ・酒、煙草はゲーム内に登場させない。酒のように見える飲み物(グレープジュース)などに置き換える。
 ・女性キャラの過度に露出の高い服装は×。
 ・「おしりを触る」などセクハラ表現の禁止。
 ・不倫を連想させる言動の禁止。
  パートナーはお互いに1人でなければならないし、既にパートナーが存在するキャラが、
  他の異性を褒めたり、誘ったりするのは「冗談」や「軽口」の範囲であっても×。
 ・いじめを連想させる表現(○○だけ仲間はずれ)等は×。
 ・違法行為の禁止。違法行為を行うキャラは敵方でなければならず、罰せられなければならない。
  立ちション、万引きなど、軽犯罪も×。
 ・下着を連想させる単語、アイテム、グラフィックの禁止。男性用、女性用問わず。
 ・拉致、奴隷、強制労働などを匂わせる事件、イベント、語句の禁止。
 ・暴力行為の禁止。幼児虐待などもってのほか。

とはいえ、これらもCERO側の、どの審査員になるかによって、容易に変化する基準です。
あるゲームの時は通ったけど、あるゲームではダメだと言われた、ということはしばしば。*1
メーカーとしては、「叩かれると、作り直すのが面倒だから、できるだけ問題が起こらないように」と、言葉狩りさながらに、異様に萎縮した自主規制を行います。
年々、ゲーム規制が厳しくなっているように感じるのは、外からの締め付けよりも、問題を恐れた制作側の自主規制が最大の理由ではないでしょうか。
ゲーム内容によっては、CEROの規制を逆手にとって上手くいく場合(ホラーゲーム、FPSなど)もありますね。
作る側も、ばかばかしいと思っていますが、「このゲームのせいで云々」と発売後に訴えられたり、ヤベエ系の団体に「これは差別表現だ!」「性的すぎる!」
などねじ込まれたりするリスクよりは、安全策を採ってしまうんです。
もちろん「そうまでして、使いたい表現か?」と検討し、どうしてもゲーム内容に必要という結論がでれば、あえて上にあげた表現を使うことは可能です。
可能ですが、滅多に通ることはありません。